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2007年03月19日

「みんなの地図2」のPE機能で新宿三丁目から西口へ地下移動にチャレンジ

 3月15日に製品発表会が開催されたPSP用ソフトの「みんなの地図2」。発売は4月26日と少し先ですが、試用版をお借りすることができたので、今回は「PlaceEngine(PE)」機能を利用して、新宿三丁目から新宿西口にある新宿郵便局へのナビを試してみました。

GPSや無線LANで位置を取得できる「みんなの地図2」。連携地図サービスも http://bb.watch.impress.co.jp/cda/news/17470.html

 このPE機能は、街の中などに設置された無線LANアクセスポイントの電波情報を利用して現在地を取得するというもので、みんなの地図2にはあらかじめ約35万件のアクセスポイントのデータベース(DB)が収録されています。説明会によれば、GPSが苦手とする屋内や地下での精度向上が見込まれるとのことで、歩行者ルート検索のルート探索で「屋根のある道」を選択して、主に地下道を使って移動することにしました。

今回のルート図 こちらは標準検索の結果画面。南口経由のルートを示しています

 まずは、都営新宿線 新宿三丁目駅のC2出口からスタートし、ゴール地点は西口にある新宿郵便局を設定。しかし、C2出口から地下に入っても、PE機能は現在位置を取得してくれないので、少々不安に。ただし、事前にチェックした新宿線 新宿三丁目駅周辺でも同様だったので、試用版には同駅のPE情報は収録されていないのかもしれません。

 一方、東京メトロ 丸ノ内線の新宿三丁目駅付近ではPEがきちんと動作し、無事に現在位置を知らせてくれました。ここから丸ノ内線 新宿駅までは直線の地下道となり、途中、A6出口付近で途切れたものの、概ね不安なく移動できました。地図は9段階で表示が可能で、もっとも詳細な地図を1段階とした場合、2段階目が前後の情報を見るのにちょうど良く、細かい所では1段階目との切替利用を多用しました。

地下道にあったマップ図。今回は中央右端のC2出口から、左端の新宿郵便局を目指しましたスタート地点の新宿線 新宿三丁目駅出口

 ちなみに、みんなの地図2では「なし/10秒/20秒/30秒/1分/2分」の中から位置状況を更新できる機能が用意されています。移動中は適時情報を更新してくれるので便利なのですが、本体操作を行なうとそちらが優先されてしまうため、×ボタンを押して再度測定位置を表示させる必要が出てきてしまいます。ですので、今回のように歩行者ルート検索で移動ルートが確定した場合には、PSPのホールド機能を有効にして移動するのが良さそうです。

 さて、丸ノ内線の新宿駅を抜け、JR東日本、小田急、京王電鉄の新宿駅を、PE機能を使いながら無事通過。この勢いで、新宿西口地下広場から西口中央通りを抜けきるというところで、再びPE機能の現在位置取得が失敗。地下の中央通りに入る明治安田生命ビルまでは補足できたものの、そこから先は上手くPEのデータを取得することができません。

 そこで、1~3段階目までの地図を切り替えつつ、地下道の表示板を見ながら、出口と思われる階段を登っていきます。すると、登り切る直前で、PE機能が再び機能して、残る数十mの新宿郵便局への道のりを案内してくれました。

西口地下広場で上記地点から位置取得が難しい状況に屋外に出たのちはPE機能が再び動作し、無事新宿郵便局に到着

 今回の試用では序盤と終盤でPE機能が上手く動作しなかったものの、それ以外のエリアでは概ね問題なく現在地に近い場所情報を表示してくれました。リアルタイム表示とまではいきませんが、10秒単位での自動更新を設定することで、徒歩ベースであれば問題なく利用できるかなというのが使ってみての感想です。

 また、すでにベータ版が提供されているソーシャルマップサービス「PetaMap」では、PE関連の機能が追加される予定です。これによって、PEデータのPetaMapへの登録や、他ユーザーが登録したPEデータをメモリースティック Duo/Pro Duoにダウンロードして反映が可能になるため、今回計測が上手くできなかった地点でも精度向上が見込めるかもしれません。そうした点を考えると、“みんなで作る地図”というコンセプトが実現できるのではと思われます。

 このほか、機材調達の関係で試すことはできませんでしたが、GPSとの組み合わせで屋内外での利用でどういった変化が見られるのかという点も気になるところです。

投稿者 村松健至 : 22:04 | トラックバック