ちなみに現在のサーバー向け製品の場合、NAS単体では性能あるいは冗長性が不足するケースが発生します。結果、図5のように複数のNASを専用スイッチ経由でLANとは別に構築するといった場合がしばしば見受けられます。この際にサーバーとNASを繋ぐネットワークのことを、特に「SAN(Storage Area Network)」と称します。また、スイッチ(図5で言うSANスイッチ)は、LAN用のスイッチとは異なる、SANに対応したさまざまな機能が付加された専用のものを使うのが一般的なようです。
UNIXやLinuxでは、前述のNFSを使ってNASを接続できましたが、Windows 95以降のWindowsマシンは「NETBT(NetBIOS over TCP/IP)」を使ってNASが利用できるようになり、また、Macintoshも「AppleShare」と呼ばれるプロトコルをサポートして、NASが接続できるようになりました。