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【Web2.0 EXPO】
“はてな村”は求心力を持ったユーザーが集まるコミュニティ

 Web2.0 EXPOのコンファレンスでは、はてな取締役副社長である川崎裕一氏が登壇し、はてなの現状やはてなならではの魅力について講演を行なった。


「電車の中吊り」感覚を狙った「はてなブックマーク」

はてな取締役副社長の川崎裕一氏
 川崎氏ははてなについて「非常に説明するのが難しいサービスが多く、サービスの種類も多い」と前置いた上で、はてなの中で特徴的なサービスとして「人力検索はてな」「はてなブックマーク」「はてなダイアリー」「はてなスター」の4サービスを中心に説明した。

 「人力検索はてな」は、ユーザーの質問に他のユーザーが答えるというQ&Aコミュニティ。川崎氏は「検索エンジンはある程度のニーズがないと動けず、“面白さ”というようなあいまいな要素が入ると無力化してしまう」と指摘。「こういう場合に人力検索は有効ではないか」とした。

 寄せられた回答には、質問者が求めていた答えかどうかをコメントしていくことでそれ以後の回答がユーザーの目的に添うように修正されていき「最終的にその人に合った答えが見つかるのがQ&Aサービスの面白いところ」。また、川崎氏自身が行なったデジタル一眼カメラの所有調査は、300という回答数が2時間で集まったと説明。「はてなというサンプルに偏ってはいるが、リアルや調査会社を使うよりも手早く回答を集められる」とした。

 はてなブックマークは、複数のユーザー間でブックマークを共有できるソーシャルブックマーク。はてなブックマークが開始する前には米国で「del.icio.us」というソーシャルブックマークが人気を集めていたが、「もっとソーシャルブックマークを面白くできないか」との考えからはてなブックマークが目指したのは「電車の中吊り」感覚だという。

 川崎氏は、「電車の中吊りは、世の中の今をばっさりと切っている感があり、ついつい読んでしまう」とコメント。さまざまなサイトをはてなブックマークで横断的に集約し、ブックマークが多かったURLを読むことで「今のネットで興味深いことが手軽にわかる」とした。


はてなの4サービスに絞って紹介 検索エンジンでは難しい質問に人力検索は有効

求心力と個性を持ったユーザーが集まる“はてな村”

「褒める」文化を目指した「はてなスター」
 はてなのブログサービス「はてなダイアリー」についてはキーワード機能を紹介。はてなダイアリーに書かれたキーワードが自動的にキーワード解説ページにリンクするという「Wikipedia的な機能」だが、「Wikipediaはそこが目的地であるのに対し、はてなダイアリーは同じキーワードを使った人が意図せずつながっていくところが違い」と指摘。また、キーワードの言及数を調べることで、「どのキーワードがいつ盛り上がったのかというクチコミ要素も把握できる」とした。

 7月に公開した新サービス「はてなスター」は、「ブログに“褒める”文化を作りたかった」と説明。「日本人は褒めるのが下手で、批判のコメントやトラックバックで炎上することもある」とした上で、「コメントやトラックバック、ソーシャルブックマークはそもそも敷居が高い」と指摘。「読んだことを星で知らせるというシンプルさに加え、アクセスデータをID付きで可視化することで、ブログを読んでもらえていることがブログの管理者にも読者にもわかってもらえる」とのメリットを語った。

 こうしたはてな内のサービスがそれぞれ連携していることが「はてなの魅力」と川崎氏は説明。はてなとライブドア、アメーバの各ブログサービスにおけるUU(ユニークユーザー数)とID登録ユーザー数のデータを示し、「はてなは登録ユーザーこそ少ないがUUは多く、1ユーザーあたりのUUは他のサービスよりも飛躍的に高い」とコメント。「サービスが連携し合うことで濃いユーザーが生まれる」とし、「はてなのコミュニティは“はてな村”と言われるが、はてな村を具体的に言うなら、強い求心力と個性を持ったユーザーが多くいるということだろう」との考えを示した。

 はてなのビジネスモデルについては「広告事業が主だが、できるだけ自動化して収益を得るよう考えている」と説明。そのビジネススタイルを金山に例え、「普通は金の含有量が多い場所を狙うものだが、はてなは含有量の少ない場所でも確実に金を集められる仕組み」とし、Google AdSenseやアフィリエイトなどの広告収入を「膨大な量を集積することでなんとかビジネス化できる体制を整えている」とした。

 逆に自動化しきれず手動での作業が発生する広告案件に関しては「手動なら手動で徹底的にやる」とし、その一例として日産自動車のコンパクトカー「TIIDA」のブログを紹介した。このブログでは画面に表示されたTIIDAを操作して画面内の横線部分を走行できるゲームが楽しめ、走行距離をランキングで表示するといった試みを実施。「遊べば遊ぶほどTIIDAに詳しくなっていくという、ユーザーと一緒に何かを作っていく新たな広告の形だ」と語った。


それぞれのサービスが独立しながらも連携し合うのがはてなの特徴 1ユーザーあたりのUUという“求心力”が高いはてな

Google Adsenseやアフィリエイトなどで収益を自動化 遊びながら広告を認知させるTIIDAブログ

関連情報

URL
  Web2.0 EXPO
  http://www.cmptech.jp/web2expo/
  はてな
  http://www.hatena.ne.jp/

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(甲斐祐樹)
2007/11/15 19:57
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