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【 2009/12/25 】
【 2009/12/24 】
NEDO、異なるネットワーク間での相互接続など情報家電技術の実証実験

 独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、ホームネットワークにおける機器の共通仕様策定と相互接続検証を目的とした「情報家電ネットワーク相互接続実証実験」を1月30日から2月1日まで、東京都江東区のTIME24ビルにて実施する。

 この実証実験は、社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)のモバイル・ホームシステム協議会(MHSF)内に設立された「情報家電ネットワークWG」のメンバーであるNEC、東芝、富士通、三菱電機、安川情報システムと三洋電機の7社が共同で実施するもの。実証実験は、「UPnP-IEEE 1394AV/C相互接続」「ECHONET相互接続」「宅外コンテンツ伝送」「プログラムダウンロードセキュリティ」の4種類が実施される。

 UPnP-IEEE 1394AV/C相互接続は、家電の制御を行なうUPnP対応コントロールポイントとIEEE 1394ネットワークに対応したネットワーク家電をドメインゲートウェイを介して相互接続し、ネットワーク家電の操作が行なえる技術を検証するもの。同技術では、ネットワーク内に新たに接続された家電をプラグアンドプレイで自動認識することが可能なほか、UPnPおよびIEEE 1394のいずれのゲートウェイを経由した場合でもネットワーク家電の操作が可能。また、コントロールポイントがネットワーク内に複数存在する場合であっても、任意の家電を操作できるとしている。


UPnP-IEEE 1394AV/C相互接続の概要 同技術の動作シーケンス概要

実証実験でにネットワーク構成図 三菱電機製のAVサーバーとUPnP-IEEE 1394ゲートウェイ

東芝製のUPnP-IEEE 1394ゲートウェイ

 ECHONET相互接続は、ホームネットワークの規格「エコーネット」について、物理媒体の異なるネットワーク接続や、各家電メーカーによるエコーネット対応機器の相互接続を検証するもの。実験では、エコーネット対応ルータを介してIEEE 802.11b準拠の無線LAN通信、Bluetooth接続、特定小電力無線接続の相互接続を行ない、ルータと無線LAN接続されたコントローラから、各種家電製品の操作ができる。また、参加企業各社のエコーネット対応家電の相互接続や、携帯電話を利用した外部からの操作も可能だとしている。


ECHONET相互接続の概要 三洋製のコントローラ エコーネット対応ルーターとして出典されたPC

東芝製のBluetooth接続に対応したエアコン エコーネット対応の照明と電子錠。照明は特定小電力無線で、電子錠は有線でネットワーク接続されている エコーネット対応の荷重センサー。センサーが作動した際に照明やエアコンを制御することも可能だ

 宅外コンテンツ伝送は、複数のホームネットワーク間でのDLNAガイドラインに準拠した機器の相互接続を行なえる技術。実験では、ホームネットワークに接続されたプレーヤーからUPnP AVゲートウェイを経由することで、異なるホームネットワークに接続されたAVサーバーのコンテンツ視聴が可能となっている。同技術では、異なるセグメントのネットワークに接続されたプレーヤーやサーバーがUPnP AVゲートウェイを経由して適正に動作する事を確認できたほか、IEEE 1394対応機器に保存されたコンテンツをインターネット経由で転送、複数のネットワークを介した状態であってもプラグアンドプレイによる機器の自動認識などが可能だとしている。


宅外コンテンツ伝送の構成図 UPnP AVゲートウェイの概要 UPnP AVゲートウェイ相互接続の概要

富士通製のUPnP AVゲートウェイ 三菱電機のUPnP AVゲートウェイとAVサーバー

 プログラムダウンロードセキュリティは、ネットワーク家電のファームウェアを自動更新する技術。ホームネットワーク上に設置された情報ハブを利用して、情報家電サポートサーバーおよび情報ハブサポートサーバーから情報や最新ファームウェアをあらかじめキャッシュとして保存し、対応機器のファームウェアを自動でアップグレードできる。この実証実験では、AVドメインゲートウェイが情報ハブを自動検出して登録を行なうほか、ファームウェアのバージョンアップ情報を取得して自動アップデートが可能であることを確認できたという。


プログラムダウンロードセキュリティでの相互接続実証実験の概要 NEC製の情報ハブ デモの模様。更新情報がある場合は、モニター右下に「情」の表示がなされ、ファームウェアが自動更新されている

 情報家電ネットワークWGでは、今回の実証実験を通じて、UPnP、IEEE 1394、DLNA、エコーネットなど異なるネットワーク間の補完的な位置づけとして、核となる相互接続性の確保を推進するとしている。また、標準的なネットワークの相互接続に向けたガイドライのほか、延長線上の利用形態を考慮したガイドライの制定を目指すとしている。


関連情報

URL
  独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構
  http://www.nedo.go.jp/
  モバイル・ホームシステム協議会
  http://mhsf.jeita.or.jp/

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(大久保有規彦)
2006/01/30 16:26
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