Broadband Watch logo
最新ニュース
【 2009/12/25 】
【 2009/12/24 】
ドリコム、ドリコムブログ事業部門などを分社化。リクルートが出資

ドリコムの内藤社長
 ドリコムは10日、同社のドリコムブログ事業部門およびカテゴリ特化型検索サービス事業部門を会社分割して、新設会社である「株式会社ドリコムジェネレーティッドメディア(ドリコムGM)」に承継することを取締役会で決議したと発表した。新設会社にはリクルート100%子会社のファンドからの資本を受け入れる。

 ドリコムGMは、会社分割される事業部門が手がけるドリコムが運営するブログサービス「ドリコムブログ」とインターネット上から収集した求人情報を検索できる「ドリコムキャリア」の企画・運営を行なう。代表取締役はドリコムの内藤裕紀代表取締役社長が兼務する。

 同社ではまた、リクルートが5月19日に設立予定の100%子会社「株式会社リクルートインキュベーションパートナーズ」が運営するファンド「RIP1号R&D投資組合」を割り当て先に1億円の第三者割当増資を6月20日を払込期日に実施する。このうち、5,000万円が資本金に組み入れられ、増資後の資本金は6,500万円。持ち株比率はドリコムが60%、リクルートグループが40%になる予定。

 10日に開催された発表会の中で内藤氏は、「広告代理店が発表しているインターネット広告市場以外にも隠れた広告市場があるのと考えている」と述べ、具体例として求人や教育、住宅、地域情報などを挙げた。内藤氏は「インターネットの求人広告市場の場合では、2004年で900億円程度の市場規模があると言われており、こうしたロングテール広告を獲得していくのが新設会社の狙いである」と語った。

 その上で、「こうした分野で大きな力を持っているのがリクルートグループで、事業展開をしていくにあたっては協力が欠かせない」として、新設会社に対する第三者割当増資の基本合意に至った経緯を説明した。なお、事業展開についてはドリコム側が主導して進めていくという。


リクルートインキュベーションパートナーズの代表取締役に就任するリクルートの宮本氏
 内藤氏はドリコムGMについて、「まずは地域情報分野から手がけていきたい」とコメント。ドリコムブログとリクルートの地域情報検索サービス「ドコイク?」の連動を図り、「どのように地域情報コンテンツを集めてくるか。それに対して、どうやって広告配信メディアとして育てていけるかを考えていきたい」とした。

 また、ドコイク?のAPIを利用した地域情報に関するキーワードリンクなどをドリコムブログへの実装や地域情報に沿ったコミュニティを用意して、ユーザー間のコミュニケーションも図っていくという。加えて、今後はドリコムが現在開発研究を行なっている新サービスとの連動も進め、新しいメディアを作っていきたい考えを示した。

 リクルートインキュベーションパートナーズの代表取締役に就任するリクルートの宮本淳 事業開発室 ゼネラルマネージャーは、「ドリコムのCGMやカテゴリサーチといったメディアを、リクルートが持つコンテンツを組み合わせてサービスを提供する形を考えている」とコメント。また、宮本氏は「ドリコムGMでは小規模な広告を希望する事業者など、リクルートが取り込めていないクライアントにアプローチできると思っている」と述べた。


ドリコムGMでは特定分野のCGMとロングテール広告の獲得を目指す 当初はドリコムブログとドコイク?の連動を進めるという

関連情報

URL
  ニュースリリース(PDF)
  http://www.drecom.co.jp/press/teikei060510.pdf
  ドリコムブログ
  http://blog.drecom.jp/
  ドリコムキャリア
  http://career.drecom.jp/
  ドコイク?
  http://www.doko.jp/
  関連記事:リクルート、駅周辺のお店情報検索サービス「ドコイク?」のβ版[ケータイWatch]
  http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/news_toppage/23681.html

関連記事
ドリコムブログ、スパムフィルター機能を新たに実装
ドリコム、求人情報に特化した検索サービス「ドリコムキャリア」


(村松健至)
2006/05/10 20:06
Broadband Watch ホームページ
Copyright (c) 2006 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.