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【 2009/12/25 】
【 2009/12/24 】
NTT社長会見、NGNは予定通り3月にスタート。地デジ再送信も同時期に

 NTT(持株)は、2月4日に開催された社長会見の要旨を公開した。

 3月の商用サービス開始を目前に控えたNGNは、具体的な料金などの詳細を2月末をめどに説明する予定とコメント。商用化に向けたネットワーク構築の進捗は現時点で予定通りであり、3月末の商用化が可能だとした。

 情通審が発表したNGNに係る接続ルールの在り方の中で、NGNは第一種指定電気通信設備が適当と答申した件については、「NGNはオープンなネットワークで、他事業者もそれぞれ別のネットワークを構築している。また、ブロードバンド全体のシェアではNTTは4割程度でボトルネック性はない」と反論。「指定電気通信設備の対象にする必要はなく、アンバンドルや接続料設定も原則自由にして欲しい。パブリックコメントでもう一度考え方を述べていきたい」と語った。

 また、同接続ルールの在り方で議論されている光ファイバのシェアドアクセス方式についても「いずれもも問題があり、採るべきではないと主張したい」とコメント。NGNの第一種指定電気通信設備化に関しては「主張が入れられるよう最大限努力した上でその結果どうするかを判断したい」としたのに対し、シェアドアクセス方式の新案に関しては強固な否定の姿勢を見せた。

 NGNでの地上デジタル再送信は、「テレビ局の同意を得た上でサービスを開始するが、現時点で当初予定の3月末が不可能になったわけではない」と説明。「2007年末の審査会では技術的な問題を条件付きでクリアできていると考えており、3月末にはテレビ局の同意を得てサービス開始できる予定通りの状況」と語った。

 FTTHサービスに関しては、「第2四半期は昨年度に比べて若干下回ったが、第3四半期は若干上向いており、この傾向は1月も続いている」とした一方で、「昨年度のような急速な伸び率には至っておらず、今後は相当努力が必要」との見解を示し、「NGNを中心とした新しいサービスが光の需要につながっていく。グループを挙げて取り組みたい」とした。

 NTT東西が目標とするFTTHサービスの340万純増は「現時点では非常に厳しい」とコメント。「12月から少しまた回復基調にはあると思っており、残り2カ月精一杯頑張って欲しい」と語った。


関連情報

URL
  NTT社長会見
  http://www.ntt.co.jp/kaiken/index.html

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(甲斐祐樹)
2008/02/06 12:08
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