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【 2009/12/25 】
【 2009/12/24 】
NTT東西、ひかり電話対応機器で不具合。約126万台が対象

 NTT東日本およびNTT西日本は4日、ひかり電話対応機器の一部機種について、約8カ月間連続使用すると発着信できなくなる不具合が判明したと発表した。対象台数はNTT東日本が約120万台、NTT西日本が約6万台。

 この事象は、ひかり電話対応機器の電源投入後、約8カ月間(249日間)連続使用するとIP電話サービス「ひかり電話」の発着信ができなくなるもので、ファームウェアの不具合が原因という。対象機器と台数は、NTT東日本が「PR-200NE」の約88万台、「RT-200NE」の約8万台、「RV-230NE」の約24万台で、合計約120万台。NTT西日本は、「AD-200NE」の約6万台。また、不具合対象となるファームウェアバージョンも公開している。

 NTT東西では、今回の事象を修正するファームウェアを作成中で、8月7日をめどに提供を開始する予定という。提供開始後は、受話器を上げた場合に「バージョンアップお知らせ音」が鳴るため、利用者に対してファームウェアの更新作業を行うよう呼びかけている。

 なお、暫定対処方法としては、電源アダプタを電源コンセントから抜き差しすることで不具合から一時的な回復が可能だという。ただし、この場合でも約8カ月間連続利用すると、同様の不具合が発生するとしている。

 NTT東西では、発着信できない事象が発生する可能性のある全利用者に対して、ダイレクトメールなどを通じて個別の連絡を順次実施。また、今後は同様の不具合が発生しないよう、ソフトウェア検証項目の追加や検証期間の延長などの体制を強化し、再発防止に取り組むとしている。

 NTT東日本によれば、2008年2月頃に利用者からの申告を受けたのち、検証作業を行い、今回の公表に至ったという。また、NTT西日本では7月頃から同様の申告が複数寄せられるようになったとしている。

 両社では通常、利用者から問い合わせがあった場合、電源アダプタの抜き差しによる再起動指示を行っているため、本不具合の判明に時間を要したと見られる。なお、メーカー名は非公表だが、いずれの機器も同一メーカーが製造した機器になるという。


・対象機器とファームウェアバージョン
機器名 ファームウェア(提供開始日) 台数
NTT東日本 PR-200NE Ver.2.00(2007年05月28日)
Ver.2.15(2007年08月21日)
Ver.3.06(2007年11月21日)
Ver.3.07(2007年12月13日)
Ver.5.08(2008年07月24日)
約88万台 合計
約120万台
RT-200NE Ver.2.15(2007年08月27日)
Ver.3.07(2007年12月14日)
Ver.5.07(2008年07月18日)
約8万台
RV-230NE Ver.2.00(2007年05月28日)
Ver.2.15(2007年08月21日)
Ver.3.06(2007年11月29日)
Ver.3.07(2007年12月18日)
Ver.5.07(2008年07月10日)
約24万台
NTT西日本 AD-200NE Ver.2.07(2007年09月05日)
Ver.2.10(2007年11月13日)
約6万台


関連情報

URL
  NTT東日本 ニュースリリース
  http://www.ntt-east.co.jp/release/0808/080804a.html
  NTT西日本 ニュースリリース
  http://www.ntt-west.co.jp/news/0808/080804a.html

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(村松健至)
2008/08/04 16:53


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