■くわッ!! きた来たキたんだよアニキ!!
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Bフレッツが開通!! ついに我が家も光ファイバーでインターネットなんだよ!!
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わしにおかれましては恐らく今年最大最強最高迫力となるであろうイベントすなわちNTT東日本のFTTHサービスことBフレッツの利用!! これがついに通って開いてデキてヤレてあうあうあう!! あう!! いわばBフレッツが開通した!! したんだよアニキ通ったんだよブラザー光ファイバーでインターネットなんだよシスター!! アーメン。のっけから壊れててすまんス。
やっとウチもBフレッツのサービスエリアに含まれたゼってことで、去年の暮れに申し込んだBフレッツのニューファミリータイプ、これが2003年2月13日木曜日14:52頃に開通。使える状態になった。
で、いきなりだが、NTT東日本方面からやってきたクールで渋い技術者のおじさんが持っていたDELLのノートパソコンによるスループット値は、30~35Mbps(byフレッツ・スクウェア)。この値、フレッツ・ADSL モアで2.2Mbps程度のスループット値が得られていた俺にとっては、まったく知らない世界でありアナザーワールドでありマトリックスの赤い粒飲んだほうと言えよう。
やる気が出た!! 非常に出た!! なぜならば!! 前述、NTT東日本方面からやってきた技術者のおじさんは、Windows XP搭載のノートパソコンとEX型光加入者線終端装置(←カッコイイ名前ですな)を直接接続していたのだ。フレッツでインターネットへアクセスするために必要なPPPoEプロトコルの処理を、Windows XPおよびノートパソコンで行うと、遅いのダ。その遅さはスループットの低下となって現れるのダっ!! 一方このPPPoEの処理は、PPPoE対応ルータ等で行うと、Windows XP上のPPPoE処理より速い(ことが多い)のダッ!! 要するに、PPPoE対応ルータ経由で回線に接続したほーが速い……ハズなのである!!
そしてナゼか俺の机上には、PPPoE対応だし非常に高いスループットを実現しまくりで人気沸騰中のNetGenesis SuperOPT90が!! これはきっと株式会社マイクロ総合研究所の人が「Bフレッツが開通したキミへ!!」とプレゼントしてくれたからに違いない!! と!! 思ったら!! なぜだかMRダイレクトの納品書と領収書もあったから興奮して気絶した俺が勝手に買ってこっそり机上に置いたNetGenesis SuperOPT90を気絶から醒めた俺が発見しただけなぁと思った。
さておき、つまりは、NetGenesis SuperOPT90を使って接続すれば、前述の“30~35Mbps”というスループット値がさらに高まるだろう、と。こりゃ愉快だゼ、と。ヤルぜヤルぜヤルぜ、と。そういうわけで、早速シゴトに取りかかった。
■ナゼなんだぁァーッ!!
何を隠そう俺のコンピュータはまだ、開通したBフレッツ回線に接続していないのである。これからFTTH初体験となるマシンなのであり俺である。が、さてココで、ライターとしてナニをすべきか? すべきでないか?
例えばいきなりNetGenesis SuperOPT90経由でFTTH接続しちゃうのは不可なのだ。比較的に高いスループット値が出ることが予想されるからだ。このことは、個人的には嬉しいが、記事的にはいまひとつおもしろくない。もうちょっと試行錯誤して徐々に結論に至っていきましょうよ、と。
そう考えると、やはりまずは、FTTH回線接続口であるEX型光加入者線終端装置(←やっぱりカッコイイ名前ですな)と、わしのパソコンちゃんを直結してスループット値を計測すべきだろう。フツーに接続したらこーゆー感じのスループット値だったヨ、ということをまず示すのだ。で、今度はNetGenesis SuperOPT90経由でつなぎ、スループット値が高まったヨわーい嬉しいよーん!! という段階で進めていきたい。そしてこーゆーコトをする場合、スループット値計測サイトとしてはやはりフレッツ・スクウェアであろー。
てなわけで、まずは終端装置とパソコンを直結してフレッツ・スクウェアにアクセス!! ……と思ったが、あら? 何で? どうして? ナゼに? 全然接続できやがらねえ。ブラウザにフレッツ・スクウェアが現れないどころか、FTTH経由でサーバに接続さえできない。全然できない。まるでできない。完璧にできない!!
じゃあフレッツ・スクウェアは後にして、常用のプロバイダに接続してみよう!! IDとパスワードを入れて……と、これでOK!! ホレ行け接続すれ!! よっしゃ出たゼまたエラー!! コンチクショウどうなってやがんだこの糞ったれのタコ外道が!! アッタマ来たぞこうなったら……ナニすればイイんでしょうか?
あ!! わかったノートン先生だインターネットセキュリティが何か……これは違った。あ!! コレだ家庭内LANの設定が影響……これも違った。あ!! LANケーブルが断線し……これも違った。あっLANカードが、あっ終端装置の設定が、あっInternetExplorerの設定が、あっもうやることなくなっちゃった!!
結局、3時間くらいアレコレいろいろ試行錯誤したら、あー良かったハッキリわかった。すなわちなぜだか俺のコンピュータと俺のFTTH回線と俺のやりかたでは絶対にフレッツ・スクウェアにつながらねえってことがな!! ていうかフレッツ・スクウェアにつながらないなんて我ながら信じられなくて笑っちゃいますよ逆ギレの笑い過ぎで笑顔の焦燥感っスよヘッヘッヘ。
……う。Bフレッツ開通からもう3時間以上経つのに、まだ俺はこの素晴らしいFTTH環境を全然体験していない。ううう。う。
■疲労もフッ飛ぶ驚異の値
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マイクロ総合研究所「NetGenesis SuperOPT90」。実効スループット94Mbpsが売りの高速ブロードバンドルータだ。市場価格は2万円を切る程度
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海の方向にバッカヤロォ~と叫んで終端装置・パソコンの直結およびフレッツ・スクウェアへのアクセスは諦めることにした。何度も何度も何度も何度もケーブルをつなぎなおしたり256回くらいソフトウェア的設定を変えたりすることに、もう疲れ切ってしまった。
だからいきなりNetGenesis SuperOPT90経由でFTTH!! コレだ!! これしかない!! 記事的おもしろみ? ンなこたぁ関係ねえ!! 光ファイバーとゆーモンを体験してぇんだよ俺は!! つなぎてぇんだよスループット値見てぇんだよ!! だからNetGenesis SuperOPT90!! そこからいきなり常用プロバイダに接続!! これだ!! これをやっていきたい!!
そしてNetGenesis SuperOPT90を接続して設定してプロバイダにアクセス!! よしキた!! 見てくれこのウェブブラウザ上の情報を!! 一瞬で表示される文字列そして画像!! すなわちこの糞ブラウザがまた“ページを表示できません”とかいうエラー出しやがった!! 何だと“次のことを試してください”だとふーざけんなふざけんなふざけんなIE!! そんなのはさっき1677万7216回試したっつーんだよユーザー様ナメるとアンインストールすんぞ!!
そしてその後約1時間、ナゼだどうしてだどーなってんだと試行錯誤モードにマグナム没入。目がチカチカして頭が朦朧として最強に弱まってダメまって糞まってヘボまって「明日NTTに電話しようかな」と思ったその時、何のエラーも異常も不都合もなく、スッとネットに接続完了!! あ!! できた!! つながった!! わーい!!
と文章上で喜んでみたものの、ハッキリ言って原因が全然わからんのであった。恐らく、回線側の問題ではないと思う。かな~り前述の、NTT東日本方面からやってきた技術者のおじさんは、ビシッと一発で接続完了していたのだ。じゃあナニ? パソコンのせい? Windows XPのせい? それとも機材のせい? ていうかたぶん俺のせいなのだが、どうにもよくわからないトラブルであった。しかもまだフレッツ・スクウェアにつながんないし。ともかく、トラブって4時間くらい潰してしまった残念な俺であった。
が!! そんなモヤモヤおよび不快感は、Bフレッツ初体験後約8分でキレイサッパリ吹き飛んだ。すなわち光ファイバー接続のパワーでありFTTHの実力を見た。
NetGenesis SuperOPT90&Bフレッツ(ニューファミリータイプ)でインターネットに接続した直後、各種速度計測サイトを一巡したのだが、そのときのスループット値は最大で40.78Mbps、最低で20.00Mbps。平均的には35Mbps程度出ている感じ。技術者のおじさんが計測した“30~35Mbps”よりも速いよーん!! やったァ!! ていうかフレッツ・ADSL モアの2.2Mbpsの約16倍かよ!! マジかよ!! 単純計算でISDN(1B)の約547倍かよ!! ホントかよ!!
ちょっと待ってくれ!! あのねえ3年くらい前までISDNだったんですよ拙者は。それが3年程度でISDN(1B)の約547分の回線ゲットって……これはどこか間違っている!! 何かがおかしい!! 俺は騙されているハメられている陥れられたんだ!! と逆上しそうなほど、驚くべき数値なのであった。FTTHってのは凄まじい。
■別世界の快適さ(ダウンロードは)
FTTHはマジでスゴい、とは思ったが、まだなーんか数値的に騙されてるよーな気がする古風な拙者は、実際その速度がどーんなふーな快適さとなるか、いろいろ試してみた。
まずビビったのが、ファイルのダウンロード。フリーソフトとかPDFファイルとか、1MB程度のファイルなら感覚的に“瞬く間に”ダウンロード完了。激っ速!! 高画素デジカメによるハイクオリティなサンプル画像を開いても、スッと表示完了。デカい画像が添付されたメールもスパッと受信完了。これまで(スループット値2.2MbpsのADSLで)「ちょっと待たされるナ」と感じていたデータ受信処理のほぼ全てから、“待つ”という感覚が取り除かれた。
わーこりゃスゴいなぁと思って、さらにデカいファイルをダウンロードしてみた。例えばこのようなサイトにある、こういったファイルをダウンロード。結果、この約340MBのでけぇファイルを、約2分で転送できた。1分で約170MB!! 毎秒約2.8MBかよ合ってんのかよこの“約”ばっかりの割り算!! そんな数値でありFTTH様万歳と言えよう。ちなみに、こういう巨大ファイルをダウンロードすると、ダウンロード終了後にキャッシュからファイルとして書き出されるまでに20秒くらいかかったりする。あーパソコンちゃんがダウンロード速度についていってないなぁ、てなことを感じたりして。
こういう通信速度があるので、ウェブページの閲覧なんかも爆裂的に超高速で激快適!! ……と思ったが、まあ部分的にはそうと言えるが、正直なところ、感覚的には“前とそーんなに変わらない”という印象。前述のとおり、Bフレッツ開通直前まで、スループット値が2.2Mbpsだった俺。ウェブページ閲覧においては、2.2Mbpsでも十分に高速だと感じられた。で、2.2Mbps→35Mbpsとなったわけだが、数値ほどの違いは感じられない。ていうか正直、どっちも大して変わんない。
確かに、写真類がパパパパッと表示される感じから、ドバッと一気に表示されたという感じにはなる。Flashアニメやバナーも即表示というのは嬉しい。だがその差はポルシェとフェラーリみたいな違いで、一般道走ってる分にはどっちゃでもヨロシイのである。ていうかムダに速い感じかも。
また、これはADSLの時にも感じたことだが、ウェブページ閲覧のための“十分な回線速度”がある環境では、回線速度がどうこうってコトよりも、ウェブサーバの反応の良し悪しのほーが気になる。ADSLでもFTTHでも、サーバが速ければどちらも快適。逆にサーバが混んでたり遅かったりしたら“やっぱり待たされる”のだ。まあ当然と言えば当然のことだが、見たいコンテンツを載せたサーバに限って遅かったりするわけで。ウェブサイト見て回る限りはFTTHの速さは無用の長物っていうか宝の持ち腐れっていうか、そんな気がした。
■スループット値は時間帯で変わる!?
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なるほどベストエフォート型のサービスで、けっこースループット値の振れ幅が大きい。というわけでこのあたりは継続的にチェックしていきたい
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まだ使い始めて日の浅いBフレッツでありかつ蛇足だが、時間毎にスループット値を計測していて少々気になったことがある。結論から言えば、スループット値が超っ速の時間帯があるかと思えば、相対的に激遅の時間帯があるっちゅーコトだ。
拙者の今のところの環境だと、14時頃から17時頃にかけては、なんだか高スループット値が出る。平均して30Mbps台の後半の値が出て、45Mbps前後もけっこー出たりして。ところが夕方を過ぎると、平均して30Mbps前半、20Mbpsを切ることもある。20時を過ぎた頃からさらに遅くなり、20Mbpsを頻繁に切ったり10Mbpsをたまに切ったりする。が、そこから夜中にかけてはまた徐々に35Mbpsくらいまで出るようになったと思ったら23~25時頃にはまたスループット値低下。んで、真夜中は寝て、朝起きて計測してみるとやっぱり35Mbpsくらい出るなぁと思っているうちに40Mbpsくらい出たりなんかして腹減ってきた頃=昼になるとカクンと下がって20Mbps台になって……みたいな。
これってみんなが計測サイトに行ったりそのサーバに負荷がかかってるってコトでしょーか!? それともNTTの地域IP網上にユーザーが集中してる(わしの地域におけるユーザー数の増減)なんでしょーか!?
ともあれ、なるほどベストエフォート型のサービスですな。また、相対的に回線幅を広く使う(FTTHだから)か、けっこースループット値の振れ幅が大きくてビミョーに気持ち悪い感じである。
……ひょっとして、拙者的環境がオカシイの!? とか思ったりもするので、今後も地道にスループット値計測を続けていきたい。と同時に、この帯域幅から来るメリットや可能性を模索しまくってもいきたい。
□スタパ齋藤常時出演中!!「スタパトロニクスTV」(impress TV)
(2003/02/19)
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