独自の魅力を持った電話番号検索サイト

　突然ですが、日本で1番発行部数の多い新聞ってご存じですか？　答えは「読売新聞」で、2001年1月時点で約1,030万部。これは世界の新聞の中でもダントツだそうで、ギネスブックにも認定されています。

　しかし、実はこの読売新聞の6倍以上の発行部数を誇る紙媒体があるんですね～。それは「タウンページ」で、発行部数はなんと全国トータルで約6,600万部。日本の総人口の約半分に匹敵するってんだからオドロキですね。なにしろこの本、固定電話のある家には必ず年に一回、NTTのおじさんがきちんと届けてくれるし、企業でも街角の電話ボックスでも、必ずと言って良いほど目にする本です。

iタウンページ

　ところがそんな膨大な発行部数を誇るオバケ本を、「最近はほとんど開くことがなくなったなあ」と思っている人は私だけではないでしょう。今や、タウンページのWeb版である「iタウンページ」がありますからねぇ。何もあの分厚い黄色の本をパラパラめくって探さなくても、キーボードを叩くだけであっと言う間に電話番号が検索できてしまうんですから、こりゃー使わない手はないですよね。

　しかもこのサイト、店舗や企業名で電話番号を探すだけじゃなく、キーワードや業種名からでも検索できるスグレモノです。アタシは街ネタの雑誌でいろんな施設を取材するときに、いつもこのサイトを使いまくってるわけですが、とにかく便利ですよ。

　「104」に電話をかけるって言う手もありますけど、なんせ番号案内ダイヤルは有料ですからねー。なんたってこっちはブロードバンド接続してるわけだから、Webをあれこれ操作する分には電気代しかかかりません。というわけでここ最近は書籍版のタウンページを開くことなどめったになく、とにかく「ビバ!!　iタウンページ」という状態が続いています。

□iタウンページ
http://itp.ne.jp/

■ 電話番号検索はタウンページだけじゃないぞ!!

てるジオ

　おそらくこのサイトをご覧になっている読者の方も、アタシと同じようにほとんどの方はiタウンページばかり使っているんではないでしょうか。しかし、最近になってこの“iタウンページ一人勝ち状態”に待ったをかけるべく、新たなサイトがポツポツ現れてきました。

　たとえば「てるジオ」というサイトがそうです。このユニークなタイトルは一体何を意味しているかというと、実は「TEL」と「GEO」なんですね。つまり、電話番号検索サイトと地図サイトを組み合わせた新発想のサービスなんです。

　「地図ならiタウンページでも表示されるじゃん」と思うかもしれませんが、チッチッチッ。これが一味違うんですね～。iタウンページの場合は検索結果の住所を地図で確認できるだけで、検索するときに地図を利用するわけではありません。対して「てるジオ」では、電話番号検索の際に地図で地域を指定できるようになっているんです。

　とにかく一度試してみましょう。まずメニューの中から「地図を見る」をクリックします。日本全図が表示されるので、ここで「東京」エリアを選択します。東京の広域地図が表示されたら、この中からとりあえず「台東区」をクリックしてみます。上野駅周辺の地図が表示されますよね。

　ここですかさず下に並んでいるテキストボックスの中から「近くの電話番号情報を検索」を選び、ここに「区役所」と入れて検索ボタンを押すと、台東区役所関連の電話番号がズラズラ～っと表示されます。iタウンページでも住所を入力することで地域を限定して検索できるようになっていますが、このサイトの場合、地図中心点の住所を基点に、周囲の関連施設の電話番号を検索できるんですねー。

□てるジオ
http://www.telgeo.com/

■ 地図サイトと電話番号検索が合体

　地図からエリアを指定して電話番号が検索できるってのは、使ってみるとわかりますけど意外と便利なんです。とくに、調べたい施設の住所が分かっていない場合に最適ですね。よくあるでしょ、「駅から出て少し歩いたところにあるアノ店を調べたいんだけど、あそこってどこの区だっけ？」なんて風にド忘れしてしまうことが。電話番号検索しようにも、その駅がなんて区や町にあるかが分からない場合は、事前に地図で確認しなければなりません。このサイトなら、そんな二度手間は不要というワケ。

　それにこのシステムだと、入力するキーワードも短く省略できるんですね。たとえばデパートの丸井 上野店を検索したいときには、「丸井上野店」と店名まで入力しなくても、「丸井」というキーワードだけで自動的に上野店だけを表示できます。

　もちろんこのサイト、iタウンページと同じように、検索した住所の地図表示も可能です。住所を直接入力しても検索できるし、業種からも検索が可能。また、携帯電話からも利用できます。さらに、無料で入会できる「myてるジオサービス」に登録すると、電話番号情報をアドレス帳で管理できるようになる点も面白いですね。とにかく地図サービスと電話番号検索をシームレスに組み合わせたこのアイディアは実にスバラシイ!!　ブックマークに入れておいて損はありませんヨ。

■ 地域指定不要でワンタッチ検索

　電話番号検索サービスを提供しているところでは、他に「イチレイヨンドットコム」というサイトの「無料電話案内」コーナーがあります。ここの便利なところは、施設の名前で検索するときに、地域を指定しなくても良いところ。iタウンページだと必ず地域を指定する必要がありますよね。

　これってけっこうスゴイことだと思いますよ。電話番号の件数なんて全国規模で見たらかなり膨大なはずなのに、それをいちいち照会しているわけですから。一瞬、アタシも「ホントかよ～」なんて疑ってしまいましたが、試してみてビックリ。

　ちょうど今アタシはクルマいじりに凝っているので、九州とか四国とか北海道とか、全国各地に点在するマイナーなクルマ関係のショップの名を入力してみました。そうしたら、ホントに見事にズバズバと検索できるじゃあ～りませんか。検索する際にはタウンページのように「業種名」「店舗・企業名」などキーワードの種類を指定する必要もなく、使い勝手も大変ヨロシイ。思わず、「もっと早くココを使ってりゃヨカッタ～」と地団駄を踏んでしまいました。

　しかもこのサイト、施設名で検索できるだけじゃなく、「目的別」で店を探すことも可能です。メニューは「泊まる」「食べる」「飲む」など6種類。リンクを辿っていけば、希望通りの店がすぐに見つかるでしょう。遊びに行くときは必見ですな。あと、電話番号から施設名を逆引きすることも可能です。店名をド忘れしたときでも、この機能があれば安心ですね。

　さらに、見逃せないのが携帯電話との連携機能です。イチレイヨンドットコムが提供する携帯電話向けのスケジューラに、検索した電話番号のリストを転送したりできるので、まさに手帳感覚で電話番号を管理できます。このサイトは最近になって検索機能もさらに強化されて、名前をはっきり覚えていない店も「部分一致検索」で探せるようになりました。ただでさえ完成度が高いのに、今もなお進化中というのがオソロシイ。ユーザーにとっては大変ありがたいことですな。

　というわけで、電話番号検索サイトにも色々あることがおわかりいただけたでしょうか。それぞれのサイトの個性をしっかり理解し、自分の使い方に合ったサイトを見つけてくださいね。では、また!!

□イチレイヨンドットコム
http://ubit.com/contents/
□無料電話案内
http://104.com/