【WIRELESS JAPAN 2009】
KDDI、携帯電話向けmicroSD無線LANカードを参考出展
microSD無線LANカード(写真はミツミ製) |
WIRELESS JAPAN 2009のKDDIブースでは、携帯電話向けのmicroSD無線LANカードを参考出展している。具体的な商品化時期は未定。
microSD無線LANカードは、IEEE 802.11b/gに準拠。KDDIがミツミ電機、ルネサス テクノロジと共同開発を進めており、ミツミ電機ではAtheros Communications製の無線LANチップを、ルネサスでは自社製の無線LANチップを採用する。なお、カード自体は無線LAN機能のみとなり、データ保存用のメモリは非搭載。
KDDIでは、携帯電話のmicroSDカードスロットに装着しての利用を想定。無線LANアクセスポイントに接続して、インターネット網を介したWebサイトや動画配信サービスへのアクセスを想定するほか、PCとアドホック接続したデータの送受信、デジタル家電と連携した録画コンテンツの転送を利用シーンとして想定する。また、携帯電話網をWAN回線にして、無線LANアクセスポイントとして携帯電話を利用する方法も考えられるとした。
会場では、実際にmicroSD無線LANカードを装着した携帯電話も用意し、実際に体験することも可能。ただし、会場内の電波状況は良くないため、通信できない場合もある。無線LANスループットについて説明員は、最良の環境であれば13Mbps前後が期待できるとした。
(左から)ミツミ製とルネサス製の2種類を展示 | auの法人向け機器「E05SH」でデモを実施 | 本体背面に装着する |
ノートPCに装着した環境も用意する | 技術概要 | 主な利用シーン |
KDDIブースではまた、赤外線を使って最大1Gbpsの通信を可能にする技術のデモンストレーションを実施。また、法人向けのモバイルソリューションを紹介するゾーンでは、加賀電子がIEEE 802.15.4の無線通信規格に対応したmicroSDカードを参考出展した。韓国のKTとRadioPulse社が共同開発する製品で、IEEE 802.15.4を使って、PCや照明、勤怠管理などの利用を想定している。
1Gbit/s 高速赤外線通信の技術概要 | USBを赤外線に変換する装置も参考出展された | 現時点では複数の基板やバッテリを組み合わせているため、厚みがある |
加賀電子が展示したIEEE 802.15.4対応のmicroSDカード | PCや照明、勤怠管理などを想定する | このほかブースにはKDDIの法人向けWiMAXサービスの対応アダプタも展示された |