【WIRELESS JAPAN 2009】
Android利用の無線LANルータやDLNAクライアントが展示


「日本Androidの会」ブース

 WIRELESS JAPAN 2009の「日本Androidの会」ブースでは、「Android」をOSに利用した無線LANルータなどを参考出展した。

 日本Androidの会は、Googleが主導して開発した携帯機器向けソフトウェアプラットフォーム「Android」について、日本での普及・促進を目的にしたコミュニティ。WIRELESS JAPAN 2009のブースではコミュニティ概要を紹介するとともに、メンバー企業によるAndroidを利用した機器などが展示されている。

 サン電子では、データ通信カードを装着してインターネット接続する無線LANルータ「Rooster-G8.0」をベースに、OSにAndroidを利用した試作機を参考出展。Rooster-G8.0自体はLinuxを採用した製品だが、Android版の試作機ではUSBディスプレイの接続もサポート。DisplayLink社のチップを採用したUSBディスプレイを繋いで、PCレスでデジタルサイネージ環境を構築できる点を紹介していた。


Android利用のRooster-G8.0に、USBディスプレイを繋いだところ試作機概要と利用イメージ

 また、パネル展示となるが株式会社ユビラボでは、AndroidにDLNAクライアント機能を持たせる「DLNA on Android」を紹介。具体的な実用化は未定だが、情報家電などでの利用を想定するという。

 このほか、株式会社ブリリアントサービスが小型マザーボード「BeagleBoard」を使って開発を進める自作のAndroid携帯電話を参考出展していた。同社は、ウィルコムなどが設立した「WILLCOMコアモジュール フォーラム」に加盟しており、回線にはW-SIMカードを利用。試作機ベースでは、メッセージの送受信や音声着信が可能で、今後も随時機能拡充を進めるという。


「DLNA on Android」展示パネルブリリアントサービスが開発中のAndroid携帯電話メッセージ受信画面。取材時は機材トラブルのため、正しく表示されていなかった

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(村松 健至)
2009/7/23 11:00