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フリービットの携帯電話サーバー化ソフト、Windows Mobile版登場
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「ServersMan@Windows Mobile」ロゴ |
フリービットは14日、Windows Mobile端末をサーバー化するソフト「ServersMan@Windows Mobile 1.0b」をリリースした。ServersManのサイトより無料でダウンロードできる。Windows Mobile 6.0/6.1日本語版(Professional/Classic)に対応する。
ServersMan@Windows Mobileをインストールし、ServersManのサービスに登録することでIPv6アドレスが割り振られ、端末のストレージに外部からアクセスできるようになる。接続は、無線LANおよび3Gネットワークに対応。フリービットが開発した仮想ネットワーク技術「Emotion Link」を用いており、NATやファイアウォール越えも可能だ。
ストレージへは、PCなどのWebブラウザ上でメールアドレスとパスワードを入力することで接続でき、経路はSSLで暗号化される。さらに「http://serversman.net/<Windows Mobile名>/」というURLでWebサーバーとして広く公開することも可能なため、携帯のカメラで撮影した写真をすぐに外部に公開したり、携帯のGPSの位置情報を他のWebサービスとマッシュアップすることが考えられるという。
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ServersManを利用したWebガジェット |
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ストレージのインターフェイス |
ServersManはすでに2月、iPhone用の「ServersMan@iPhone」がリリースされていた。Windows Mobile用も基本的な機能は同等だが、外部ストレージに対応した点が異なる。マイクロSDカードなどの外部メモリもストレージとして利用できるため、端末の中に大規模サイトも構築可能としている。
なお、ServersMan@Windows Mobileのダウンロードパッケージは約1.1MB。ただし、サンプルデータなどを含めたかたちで配布しており、プログラム本体は500~600KB程度だという。
このほか、iPhoneでは実現できなかったというバックエンドプロセスにも対応したことも大きな変更点で、他のアプリケーションの使用中や通話中でもServersManを常駐させておけるようになった。フリービットではかねてより、常時通電・常時接続している携帯電話はまさにサーバーに最適な環境だと指摘していたが、サーバー環境としての利便性がいっそう向上したと説明している。
iPhone版では、サーバーを稼働させたユーザーが公開から約10日間で1万人を超えるほどの反響があった。一方、Windows Mobile端末の出荷台数は世界で5000万台と言われ、同1700万台のiPhoneと比べて大きな市場が期待できるとみている。Windows Mobile版では、今回の日本を皮切りに、7月までには米国向けに、10月までには中国向けにソフトおよびサービスの提供を開始する予定だ。
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iPhone版とWindows Mobile版の比較 | 開発中の「ServersMan@Windows Mobile」中国版 |
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