近接無線技術「TransferJet」、物理層と接続層の規格が完成
ソニーやパナソニック、シャープ、東芝、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイルなど19社が参加するコンソーシアム「TransferJet Consortium」は19日、近接無線伝送技術「TransferJet」の物理層および接続層の規格を完成させたと発表した。
「TransferJet」は、4.48GHz帯を利用し、理論値で最大560Mbps、実効値で最大375Mbpsの転送速度を目指す無線技術。通信範囲は3cm以内で、通信したい機器同士を直接かざしあうだけで通信が可能。コンソーシアムでは、デジタルカメラをテレビにかざして静止画をテレビに表示させたり、携帯電話をオーディオ機器にかざして音楽ファイルを転送するなどの利用方法を想定している。
今回、物理層および接続層の規格完成に合わせて、コンソーシアムが策定した技術仕様の使用権を付与する「Adopter会員」の募集を開始。その上で、コンソーシアムではTransferJet搭載機器の相互接続性に必要な技術規格や認証プログラムなどの策定を進める考えだ。
2009/5/19 14:29