「Google Chrome 2.0」公開、フルスクリーンモードなどの新機能
Google Chrome 2.0 |
Googleは21日、Webブラウザの新バージョン「Google Chrome 2.0」安定版を公開したと発表した。新機能が導入されただけでなく、バグも修正され、速度も向上している。Windows Vista/XP SP2に対応しており、同社サイトからダウンロードできる。
公表された新機能は3つある。1つめは、新規タブページの改良だ。新規タブには、頻繁に訪問するサイトのサムネイルが表示されるが、今回、表示したくないサムネイルを削除できるようになった。画面左下の「サムネイルを削除」リンクをクリックした後、削除したいサムネイルの「×」をクリックして完了ボタンを押すと、そのサムネイルが削除される。
2つめの機能はフルスクリーンモードだ。F11キーを押すか、ツールメニューから選択すると、タイトルバーやメニューバーなどが表示されなくなり、ブラウザのウィンドウを画面最大限まで広げることができる。
3つめのは、フォームオートフィル機能だ。この機能によって、過去にフォームに記入したデータを記憶し、同じ内容をフォームに入力しようとすると、自動的に補ってくれるようになる。過去の入力内容はメニューから削除することもできる。
これら新機能のほか、安定性と速度も向上した。安定性に関しては、Google Chrome正式版が発表されて以来発生していたクラッシュを分析し、300を超えるバグを修正した。また、Google Chromeが採用しているレンダリングエンジンのWebKitと、Googleが開発しているJavaScriptエンジンのV8がアップデートされた結果、ページの読み込みとJavaScriptの実行速度が大きく向上しているという。
なお、V8では大規模なJavaScriptアプリケーションの動作を向上させることが新たに目標に加えられた。その結果、35MBものメモリを消費するアプリケーションでも、パフォーマンスの低下率が17%にまで改善されたと説明している。
今回からバージョン番号が「2」に上がったわけだが、Googleではバージョン番号に重きを置いておらず、番号にとらわれず有用なアップデートをできるだけ頻繁にリリースしていくとしている。
Google Chromeのアップデートは、既にインストールしてある場合は自動に行われる。また、「Google Chromeについて」のメニューから強制アップデートすることも可能だ。