au、携帯から無線LAN経由でEZwebを利用できる「Wi-Fi WIN」
サービス概要 |
KDDIと沖縄セルラーは、無線LANと固定ブロードバンド回線経由でEZwebなどを利用できるサービス「Wi-Fi WIN」を発表した。当初の対応機種は東芝製の「biblio」で、同機種の発売と同時にサービスもスタートする。利用料は月額525円だが、2011年6月末までの約2年間、無料で利用できる。このほか、Wi-Fi WINユーザー向けのADSLサービスや設定サポートサービスも用意される。
「Wi-Fi WIN」は、携帯電話から無線LAN・固定ブロードバンド回線などを利用できるようにするサービス。いわゆるFMC(固定・携帯の融合)サービスの1つとなる。最大54Mbpsで通信できるIEEE 802.11b/gに対応する。無線LAN経由で通信する場合は、パケット通信は無料で利用できる。ただし本サービスを契約せずに無線LAN設定を行っても、ブラウジングなどは利用できない。また、EZ WINコースとパケット通信料定額サービスの契約が必須となる。
本サービスの導入にあわせ、Opera Mobile 9.5を採用した新しい「PCサイトビューアー」が導入されている。これにより、ブラウザ上で動画共有サイトの「YouTube」などのFlash動画(FLV形式)などが利用できる。また、大容量のEZアプリやEZブック、LISMO Videoを携帯電話単体で利用できる。携帯電話をIP電話にする機能はない。
EZwebブラウザでアクセスする専用ポータルサイト「Wi-Fi WINサイト」も用意される。サービスの利用方法や対応機器の販売、動画などのオススメコンテンツが掲載される。
利用料が約2年間無料となることについて、担当者は「無料期間が1カ月など短ければ、後から対応機種を購入したユーザーにとって不公平感があり、2年間無料とすることにした」と説明していた。
専用ポータル | Wi-Fi関連メニュー |
■WPSなどによる無線LAN設定もサポート
AOSSなどをサポート |
無線LANの親機や固定回線に制限はないが、設定を手軽に行える「AOSS」「らくらく無線スタート」「Wi-Fi Protected Setup」がサポートされている。また手動で設定情報を登録することもできる。auブランドの固定通信サービスを利用しているユーザーに対しては、「かけつけ設定サポート」が提供される。公衆無線LANサービスでは、biblioがブラウザでの認証に対応しておらず、Web認証を行わないFREESPOTが利用できる。
biblio側の機能としては、アクセスポイント(親機)の情報を登録しておけば、3G網・無線LAN網をシームレスに切り替えて通信できる。無線LANへ優先的に接続する設定も用意される。また無線LAN非接続の場合は、10分に一度、アクセスポイントを検索する。認証として、WPA-PSK/WPA2-PSKなどに対応する。