SCE、16GBメモリ内蔵の「PSP go」を11月1日に2万6800円で発売


PSP go

 ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)は、プレイステーション・ポータブル(PSP)の新モデル「PSP go(PSP-N1000)」を発表した。日本では11月1日に2万6800円で発売する。

 「PSP go」は、従来のPSPシリーズと異なり、UMDドライブを省略して、16GB容量のフラッシュメモリを搭載。本体はディスプレイ部分を上下にスライドさせてコントローラ部分を出すスライド式デザインを採用し、コントローラ部分を閉じた状態でも映像や音楽コンテンツの再生、時計やカレンダーなどを表示できる。加えて、ゲームを一時中断した状態でも、「XMB(クロスメディアバー)」上で各種操作ができるゲームスリープ機能を備えた。

 オンラインサービス「PlayStation Store(PS Store)」の各種コンテンツは、IEEE 802.11bによる無線LAN機能を使ったPSP goからの直接アクセス、もしくはプレイステーション 3(PS3)経由でのダウンロードが可能。加えて、本体同梱CD-ROMに収録するユーティリティ「Media Go」をインストールしたPC経由でもダウンロードできる。「Media Go」では、PC上でPSP対応ファイルの管理も可能だ。対応OSはWindows Vista/XP SP2以降。

 SCEでは、PS Storeのラインナップについて、PSP go発売に向けてソフトウェアメーカ各社と協力して拡充する考え。最新のダウンロードゲームや無料体験版、ゲームの追加アイテム、映像作品などで、魅力的なコンテンツを揃えるとしている。


ピアノ・ブラックに加え、パール・ホワイトも用意コントローラ部を閉じたところ本体背面

 また、2009年秋にはPSP版の音楽アプリケーション「SensMe channels(仮称)」を提供する予定。同アプリケーションを使用すると、「Media Go」で音楽CDなどから取り込んだ楽曲を、ソニー独自の12音解析技術によってリラックスやダンスなどのチャンネルに自動で分類。気分に合わせてチャンネルを選択して、音楽再生が楽しめる。

 通信機能では無線LANに加えて、新たにBluetooth 2.0をサポート。これにより、Bluetooth規格に対応したヘッドフォンやヘッドセットの利用に対応する。また、PSP go専用のビデオ出力ケーブルを使ってテレビ画面に映像を出力した場合、PS3のワイヤレスコントローラを使ってPSP goの遠隔操作ができる。

 CPU「PSP CPU」の動作周波数は1~333MHzで、メインメモリは64MB。本体ディスプレイは3.8型ワイドスクリーンTFT液晶で、解像度は従来と同じ480×272ピクセル。サウンド面では、ステレオスピーカーとマイクを内蔵する。出力インターフェイスは、USB 2.0、メモリースティック マイクロスロット、ヘッドフォン/マイク端子、マルチユース端子など。

 再生可能なファイル形式は、動画がH.264やMPEG-4、AVI、音楽がATRAC3/MP3/MP4/WAVE/WMAで、画像がJPEG/BMP/GIF/PNG/TIFF。本体サイズは約128×69×16.5mm(幅×奥行×高)で、重量は約158g。本体色はピアノ・ブラックとパール・ホワイトの2色をラインナップする。


本体前面と各側面部別売で専用クレードル「PSP-N340」も発売する

「Media Go」は本日付でPlayStationで無償公開(URLPC上でPSP対応ファイルの管理もできる秋に提供予定の音楽アプリケーション「SensMe channels」

関連情報



(村松 健至)
2009/6/3 12:22