「Opera 10」ベータ版公開、高速化技術の搭載や標準準拠など


Opera 10

 Opera Softwareは3日、次期ブラウザ「Opera 10」のベータ版を公開した。Windows版、Mac OS X版、Linux版、FreeBSD版が公開されており、Operaのサイトからダウンロードできる。現時点では英語版のみの公開となっている。

 Opera 10では、ブラウジングの高速化機能「Opera Turbo」を新たに搭載。Opera Turboは、Operaのサーバーを経由して画像などのデータを圧縮する技術。圧縮により画質は劣化するが、接続スピードは3倍から4倍に上昇し、低速な回線でのブラウジングが快適になるとしている。Opera Turbo機能は、ブラウザ画面左下の時計型のアイコンをクリックすることで、有効/無効が切り替えられる。

 また、新しいレンダリングエンジンとして「Presto 2.2」を搭載し、高速化と標準規格への準拠を実現。高速化については、GmailやFacebookなど大量のリソースを必要とするページが、Opera Turbo機能無しでもOpera 9.6に比べて40%以上高速で処理されるという。また、標準準拠については、Web標準準拠テスト「Acid3」も100点満点を達成したとしている。

 このほか、ユーザーインターフェイスには新たなデザインが採用され、新規タブでよく利用するページを表示する「スピードダイアル」機能では、表示できるサイトが最大25個になるなどの拡張が行われている。


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(三柳 英樹)
2009/6/4 11:41