電子マネーの市場規模は約1兆円、シード・プランニング調査


電子マネーの市場規模

 株式会社シード・プランニングは18日、電子マネー関連ビジネスの最新動向調査の概要を公表した。調査期間は2008年11月から2009年3月までで、電子マネーを発行する5事業者に加え、コンビニエンスストアや大手書店などの加盟店に対するヒアリング調査などを実施した。

 調査結果によれば、2008年の電子マネー市場規模は1兆50億円で、2007年の7133億円、2006年の1585億円と比較して、順調に増加している。利用場所は、コンビニエンスストアやスーパー、駅構内の店舗の合計で81.1%と多数を占める。シード・プランニングでは、駅構内の店舗では電子マネー利用率を50%を超えることも珍しくないとしている。

 累計発行枚数は、約1億3500万枚。シェア別に見ると、「Edy」が35.3%と最も多く、2位は「Suica」の20.7%、3位は「PASMO」の8.7%。また、流通系ICカードは「WAON」が6.1%で、「nanaco」の5.7%を上回った。

 シード・プランニングでは、2009年以降も市場規模の拡大が続くと予想し、2013年には4兆1500億円規模になると見込んでいる。利用場所として、新たに自動販売機やファストフード店、ドラッグストア、書店で利用が拡大すると予測する。


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(村松 健至)
2009/6/18 18:11