NHKオンデマンドのPC向け会員が10万人突破。大相撲配信も実施
NHKオンデマンドにて配信される「大相撲 幕内の全取組」 |
NHKは9日に行われた会長定例会見で、動画配信サービス「NHKオンデマンド」の会員登録数を発表した。6月単月のPC向け無料会員登録者数は1万9801人で、通算の会員登録数は10万1262人となった。また7月12~26日に行われる大相撲名古屋場所のダイジェスト番組を「見逃し番組サービス」にて配信することもあわせて発表している。
NHKオンデマンドPC版サービスの単月会員増加数は、5月の2万8910人を大幅に下回ったものの、全体としては順調に推移。サービス開始から7カ月で10万人の大台を突破した。テレビ版サービスの集計は現段階で発表されていないが、福地茂雄会長は「引き続き好調の模様」としている。
5月のコンテンツの販売実績は、月額1470円で指定番組を視聴できる「見逃し番組 見放題パック」PCおよびTV版サービス合計で4968件。各コンテンツを単品ないしセット購入した件数は、合計2万7735件だった。
なお6月の見逃し番組サービスでは、大河ドラマ「天地人」の第22~25話が再生回数での上位を占めた。このほかNHKスペシャルの「マネー資本主義(第3回)」や「JAPANデビュー(第3回)」、ドラマ「ツレがうつになりまして。」がランキングに上っている。「特選ライブラリー」のコンテンツとしては、ドラマ「ハゲタカ」が上位6位を独占した。
また7月12日から26日の大相撲名古屋場所に合わせて深夜放送される「大相撲 幕内の全取組」もNHKオンデマンドで配信する。当日の全取組を24分間にまとめたダイジェスト番組で、テレビ放送翌日の夕方から10日間配信する。見逃し番組サービス対象コンテンツだが、1回あたり210円の料金で24時間視聴することも可能。
このほかNHKオンデマンドの決済方式として新たにNET CASHを採用。これまではクレジットカードおよびYahoo!ウォレットに対応していたが、福地会長は「コンビニなどで購入できる電子マネーの導入でより多くの会員を獲得したい」と説明している。