岸田一郎が制作総指揮の富裕層向けサイト「LUXURY TV」開設


 プロッツは14日、雑誌「LEON」の編集長を務めたことなどで知られる岸田一郎氏がプロデュースする中高年の富裕層向けサイト「LUXURY TV」を開設した。利用は無料。

「KISHIDA DAYS」をリニューアル。ブランド品を紹介するコンテンツを展開

同日行われた発表会で登壇した「LUXURY TV」制作プロデューサーの岸田一郎氏とタレントの石田純一

 プロッツでは、岸田一郎氏が制作総指揮をとった富裕層向けサイト「KISHIDA DAYS」を2008年9月に開設。ブランド品の紹介を中心に展開し、月間プレビュー(PV)数は約90万から100万PVで、登録会員数は1500人だった。今回テキストと写真を中心とした「KISHIDA DAYS」を動画中心のコンテンツに切り替え、「LUXURY TV」としてリニューアルした。

 「LUXURY TV」では、Flash Video形式を採用した動画コンテンツを中心に、必要に応じてテキストや写真を掲載。ブランド品や、高級ショップなどを紹介する動画を公開する。

 サイト上部のメニューでは、「ファッション」「プロダクト」「ライフスタイル」「イベント」などのカテゴリを設置し、ブランドアイテムやホテル、マンションなどの店舗紹介、パーティーや車の試乗会などのイベントやインタビューなどを随時公開。月別のアーカイブも用意する。

 コンテンツは、キーワード検索に加え、ブランド別の絞込みが可能。動画の終わりには、URLや取り扱い店舗の情報など、該当商品の販売元情報が表示される。また、「KISHIDA DAYS」で掲載していたブログコンテンツ「キ・シ・ダ・イ・ズ・ム」/「岡崎宏司のクルマDEトリップ」/「やんちゃMEN in Italy」は「LUXURY TV」で継続し、ブログでのコミュニケーションも促進していく。


「LUXURY TV」「LUXURY TV」サイトイメージ「LUXURY TV」のコンセプト

会員向けのイベントなども企画する発表会会場では「LUXURY TV」のデモも実施した

 コンテンツは無料の会員登録なしで閲覧できる動画のほか、会員登録ユーザー向けの動画も用意。岸田一郎氏が提案するファッションスタイルを、会員向けに変更して提案する企画などを秋に予定するという。登録は、アンケートなしのものと、「クルーザーを保有しているか」など自己申告形式のアンケートに回答するものの2種類で、どちらも無料登録となる。

 今後は携帯電話での視聴に対応するほか、アクトビラでの配信や、ヤフーと提携したコンテンツ配信などを予定する。なお、収入モデルは広告費となり、サイトでの商品販売は今のところ考えていないという。プロッツでは、初年度で8000万の売り上げ、3万人の会員数を目指す。

発表会では岸田一郎氏や石田純一が登壇。動画コンテンツは「一番効率的な伝達方法」

「LUXURY TV」制作プロデューサーの岸田一郎氏

 公開に合わせて実施された発表会では、制作プロデューサーの岸田一郎氏、タレントの石田純一らが登壇した。

 岸田氏は、「LUXURY TV」開始の背景として「動画をやりたかった。でもこの手のコンテンツは地上波では馴染まない」とコメント。動画の魅力として「面白い話を早く、簡単に、一番効率的な方法で伝えられる」と語った。

 動画のポイントとして“わかりやすさ”を挙げ、「動画の『ちょいモテMAGIC』にしても、紙の雑誌だと大体30カット必要で、原稿も多く用意してやっと伝えられるかな、という程度。でも30カットを読者が読むかといえば難しい。動画ならば簡単に伝えられる」と話した。

 また、ターゲット層について「無料なのでラグジュアリーな人に限らず、多くの人に見て欲しい」とし、「時代はVOD(ビデオ・オン・デマンド)になってきている。LUXURY TVも沿っていけたら」と今後の展望を語った。

 石田純一は「LUXURY TV」のコンテンツにも出演。「LUXURY TV」について「今日撮って明日視聴できる早さが魅力。岸田さんのファッションだけでなく、人生を楽しむことを求める人に見て欲しい」とコメントした。


プロッツ代表取締役の田上美幸氏。「広い範囲でユーザーを獲得したい」というタレントの石田純一は「モテたい人は見るといいかも」とコメント

終始なごやかな雰囲気の発表会。石田純一は「LUXURY TV」のコンテンツにも出演するくつ下の話題が降られ、石田に続き岸田氏も「今日は僕も」

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(村田 奏子)
2009/7/14 18:09