フジテレビと日本テレビ、ヤフー連結子会社「GyaO」に出資へ


 ヤフーは4日、フジテレビジョンと日本テレビ放送網の2社が、ヤフーの連結子会社である株式会社GyaOに出資することで合意したと発表した。

 株式会社GyaOは、映像配信サービス「GyaO」を運営する企業。ヤフーでは、2009年4月30日にUSENから51%の株式を譲り受けて連結子会社化し、「GyaO」と「Yahoo!動画」の統合準備を進めている。

 ヤフーとGyaOでは、インターネットで映像を視聴する文化を成熟させるために、ユーザーが安心して映像配信サービスを利用できるようにするとともに、映像の制作者や配信事業者を含めて、それぞれが利益を享受できる安全なシステム構築を進めているという。こうした中で、放送局との協業関係を一層強固なものにするため、フジテレビと日本テレビにGyaOへの出資を要請した。

 出資の合意を受けて、フジテレビと日本テレビは、それぞれ7.0%のGyaO株式をヤフーから9月中に取得する予定。ヤフーでは合わせて、USENから14.0%分の株式を追加取得して、51.0%の出資比率を維持する。両社出資後の株主比率は、ヤフーが51.0%、USENが35.0%、フジテレビと日本テレビが各7.0%になる。なお、各社の株式取得額は非公表。

 業務提携面では、フジテレビはGyaOが今後開始する予定の有料の動画配信サービスに対して、自社の「フジテレビ On Demand」を出店させる。日本テレビでは、映像事業に関する無料広告モデルや課金モデル、EC連携モデルなど、ビジネス全般にわたる協業を検討するとしている。


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(村松 健至)
2009/9/4 16:14