電子雑誌を有料配信する「MAGASTORE」。iPhone向けにスタート


「MAGASTOREアプリ」の画面イメージ

 電通は14日、株式会社ヤッパと提携した電子雑誌の有料配信サービス「MAGASTORE(マガストア)」を開始したと発表した。当初はiPhoneおよびiPod touch向けになるが、将来的には他の携帯電話事業者や機器向けにもサービスを展開する。

 「MAGASTORE」は、小学館や講談社、新潮社、朝日新聞出版などが発行する雑誌を、電子雑誌として有料販売するサービス。9月には、小学館の「旅サライ」や講談社の「FRIDAY」、新潮社の「旅」、朝日新聞出版の「AERA」など合計16誌を販売する。

 iPhone/iPod touch版での雑誌・購入および閲覧には、App Storeから115円でダウンロード購入できるビューワーアプリケーション「MAGASTOREアプリ」有料版が必要。各雑誌は、同アプリ上から購入でき、価格は115円から700円と雑誌ごとに異なる。また、販売する電子雑誌は、書店で販売する雑誌とほぼ同内容を収録した「Full版」と、一部記事を収録した「Lite版」、特別編集版になる「Special版」の3種類があり、雑誌によりFull版のみのものや逆にLite版のみのものもある。

 「MAGASTOREアプリ」では、目次機能やサムネイル表示に加え、記事のテキスト部分だけを抜き出して表示できる「テキスト機能」を用意。また、今後は「MAGASTORE」で販売する雑誌の目次を横断検索できる機能のほか、気になった記事をブックマークできる機能も実装する予定だ。

 なお、電子雑誌の購入には対応しないが、「MAGASTORE」で販売する電子雑誌の見出しや新着雑誌の中吊り情報を閲覧できる、無料版アプリケーションもApp Storeで合わせて公開された。


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(村松 健至)
2009/9/14 19:19