PNS、「アクトビラ ビデオ・フル」向けに初のライブ配信システム


 株式会社アクトビラとパナソニックネットワークサービシズ(PNS)株式会社は1日、動画配信サービス「アクトビラ ビデオ・フル」対応のデジタルテレビ向けとなる、フルHD画質でのライブ配信システムを開発したと発表した。

 「アクトビラ ビデオ・フル」は、1920×1080ピクセルの解像度となるフルHD画質に対応したデジタルテレビ向けの動画配信サービス。配信動画の圧縮形式はH.264で、ビットレートは6~8Mbps。

 アクトビラでは、従来フルHD画質で「アクトビラ ビデオ・フル」向けのライブ配信を実施するには、エンコードやDRMの問題が存在したとコメント。PNSでは、フォーマットを変換する「リアルタイムエンコーダ」やDRMを行う「リアルタイムエンクリプション」を採用。ネットワークの帯域のゆらぎを吸収し、安定したライブ配信を行うサーバーを開発したことで、フルHD画質のライブ配信を実現した。

 技術のシステム構成は、撮影した映像データを「アクトビラ ビデオ」運用規定に沿ったフォーマットのH.264などへ変換する「リアルタイムエンコーダ」や新開発の「ライブ配信サーバー」などを経由することで、ライブ会場からライブ配信サーバー、およびライブ配信サーバーから家庭のデジタルテレビまで一般の光ファイバー回線環境を利用した映像を配信する。

 PNSでは今回の技術について、実用化に向けた実験配信を目的とし、2009年10月6日から10月10日まで開催する「CEATEC JAPAN 2009」で展示。配信システムと配信映像を会場内のブースで確認できる。

 また、2010年中に商用サービスとしての提供を予定し、通販などのショッピング系コンテンツや音楽コンサートのほか、法人向けの株主総会や塾の授業中継など、ライブ性が重視される映像配信への転用を想定する。

高画質映像ライブ配信技術のシステム構成

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(村田 奏子)
2009/10/1 14:14