「Flash Player 10.1」発表、携帯端末でもFlashがフルに動作


 米Adobe Systemsは5日、「Flash Player 10.1」の概要を発表した。Flash Player 10.1では、PCだけでなく、携帯端末でもFlashがフルに動作するようになるとしている。

 Adobeでは、2009年中にFlash Player 10.1のパブリックベータ版を公開する予定。パブリックベータ版には、Windows、Macintosh、Linuxの各OS用のほか、携帯端末用としてWindows MobileおよびPalm webOS用も含まれる。また、Google AndroidとSymbian OS用のパブリックベータ版も2010年の早い時期に公開するほか、Blackberry用についてもメーカーと共同で開発するとしている。

 Flash Player 10.1は、端末メーカーなどが参加した「Open Screen Project」の成果による、初の統一的なリリースとなる。「Open Screen Project」は、携帯端末やデジタル家電など、様々な製品でリッチコンテンツを扱えるようにするためのプロジェクト。プロジェクトには家電メーカーやコンテンツプロバイダーなどが参加しており、5日にはプロジェクトにGoogleが加わったことも発表された。

 Flash Player 10.1では、GPUの活用により動画再生支援や省電力を実現するほか、マルチタッチ、ジェスチャー、モバイル入力モデル、加速度計などの機能にも対応。また、Adobeは5日にHTTPストリーミングの新たなプラットフォーム「Flash Access 2.0」も発表しており、これとFlash Player 10.1によりさらに高品質なコンテンツの配信が可能になるとしている。


関連情報



(三柳 英樹)
2009/10/5 19:19