ECサイトを表彰する「日本オンラインショッピング大賞」発表会


各賞を受賞した登壇者ら

 第13回を迎える「日本オンラインショッピング大賞」大賞グランプリは、応募総数1042件の中から、ペット向けの食品・雑貨を販売するECサイト「わんのはな」が受賞。メーカーと協力して開発したオリジナル製品を50品目以上開発し、実店舗とネットで製造小売するビジネスが評価された。

 また、「日本オンラインショッピング大賞」で年商5億円以上の会社を対象とした「最優秀大規模サイト賞」は、有限会社増米商店が運営する海鮮食品を扱うECサイト「ますよね」が受賞。年商1億円以上5億円未満の会社を対象とした「中規模サイト賞」は、株式会社須田本店が運営する鶏肉料理などの販売サイト「水郷のとりやさん」、年商1億円未満の会社を対象とした「小規模サイト賞」では、株式会社ヤマウチが運営する海産物販売サイト「山内鮮魚店」が最優秀賞を受賞した。


「わんのはな」解説画面「ますよね」解説画面

 このほか、「日本オンラインショッピング大賞」奨励賞は、白石商事株式会社が運営するファッション雑貨輸入販売サイト「財布等のファッション通販 S本店」が受賞した。

 第5回「ユビキタスジャパン・グランプリ」特別賞は、カラージップジャパン株式会社によるモバイルコンテンツ配信管理システム「カラーコードソリューション」が受賞。カラーコード技術を活かし、音楽や画像データなどのダウンロードシステムや携帯サイトの構築システムが評価された。また、奨励賞には、株式会社アークテックが提供する健診データシステム「AR1000シリーズ」が選ばれた。

 第6回「日本ブロードバンドビジネス大賞」では、株式会社シーポイントが運営するブログサービス「てぃーだブログ」が受賞。受賞理由は、商用利用でも無料で利用できる点など「独自のサービスで地域活性化に役立っている」(EC研究会代表幹事・土屋氏)。

 また、今回新設された第1回「環境経済大賞」大賞グランプリには、パナソニック株式会社が開発中の「リチウムイオン電池モジュール」が選ばれた。これはPCなどに組み込まれているリチウムイオン電池を1400個程度束ね、家庭内・電気自動車向けに電源供給を見込むもの。受賞理由は「電気自動車のコストは半分近くが電池。このリチウムイオン電池が実現化した場合、車両生産コストが大幅に減少できる」ためという。

 「環境経済大賞」のエコ住宅部門最優秀賞は、積水ハウスの「シャーメゾン・グリーンファーストモデル」が選ばれた。これは太陽光発電システムによる発電電気を、賃貸住宅において各世帯が直接電力会社に販売できるモデルを実現したもの。従来、賃貸住宅においては発電システムを各世帯に分配することや各世帯での電力会社への販売は難しかったとされ、「先駆的なビジネスモデル」としての受賞となった。


「リチウムイオン電池モジュール」解説画面開発中の「リチウムイオン電池モジュール」(奥のボックス型のもの)。通常のリチウムイオン電池(手前)が約1400本程度同梱されている。実用化は数年後という「シャーメゾン・グリーンファーストモデル」解説画面

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(村田 奏子)
2009/11/6 16:25