アイ・オー、NAS「HDL-GTシリーズ」などで電源から異臭の可能性


HDL-GTシリーズ

 アイ・オー・データ機器は9日、NAS「HDL-GT/GTR/GTR2Uシリーズ」の3シリーズにおいて、製品に組み込まれている電源の一部で、故障の状況によって電源部からごく稀に若干の異臭または発煙が生じる場合があることが判明したと発表した。アイ・オーでは、対策ファームウェアの公開を開始した。

 HDL-GT/GTR/GTR2Uシリーズでは通常、電源故障が発生した場合に電源回路が停止する。しかし、故障発生時に電源を再投入すると、電源回路が停止する前に電源が一瞬立ち上がってしまう故障の仕方がごく稀にあるため、若干の異臭や発煙が生じる場合があるという。

 対象製品は3万6995台で、アイ・オーでは対象製品のシリアル番号範囲や出荷期間の情報を公開。また、本体記載のシリアル番号を入力して、対象製品かどうかを確認できるページも用意した。対策ファームウェアでは、今回判明した故障を検知するように電源部のコントロール機能を強化している。

 アイ・オーによれば、最新版ファームウェア適用前の状況で、若干の異臭や発煙が発生した場合でも電源回路動作自体の停止によって、これら症状は瞬間的に終息するという。また、製品はすべての部位で難燃性の素材を使用しており、電源回路も二重の金属筐体に覆われているため、安全上の問題はないとしている。

 なお、今回判明した故障の仕方で電源部の故障が発生した場合には、アイ・オー規定の保証期間を延長し、無償で修理を実施する。


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(村松 健至)
2009/11/9 12:04