ネット経由のラジコン操作を実現「Joker Racer R/C サーバー」


「Joker Racer R/C サーバー」のイメージ
「Joker Racer R/C サーバー」

 JokerWorks LLCは9日、ラジコンカーなどに搭載することで、インターネットからの操作を可能にするLinuxサーバー「Joker Racer R/C サーバー」を提供すると発表した。車載したWebカメラからのリアルタイムな映像・音声とともに、ブラウザ上からラジコンを操作できる。

 「Joker Racer R/C サーバー」はラジコン専用に開発されたLinuxサーバー。サイズは100×60×20mm(横×縦×厚さ)、ラジコン制御用のサーボ端子を2つ、UVC対応マイク付きWebカメラ用のUSB 2.0端子を1つ搭載する。ネットワークインターフェイスとしては、IEEE 802.11n対応の無線LANを内蔵している。

 年内に提供を開始する予定で、当面はイベント向けのレンタルサービスや、プロモーション向けのカスタマイズサービスに限定して提供する。イベント向けには条件により無償レンタルを行う。また、準備が整い次第、一般ユーザー向けにも提供するとしている。

 JokerWorks LLCでは、「さまざまなイベントやプロモーションなどに利用できることはもちろん、行きたくても行けない場所へ他のユーザーを通じて訪れることが可能になるなど、多種多様な目的に対応することができる」としている。

 「Joker Racer」は、ラジコンをWebブラウザから遠隔操作できるサービスとして、サイドフィード株式会社がすでに公開していたもの。。2009年5月に米国で開催されたイベント「where 2.0」で発表され、日本でも8月21日にアジャイルメディア・ネットワーク(AMN)が開催した「WISH2009」で大賞とAMN賞を受賞している。10月20日に設立された合同会社のJokerWorks LLCにJoker Racerのプロジェクトが事業移管された。


関連情報


(増田 覚)
2009/11/9 13:00