ソフトバンクBB子会社、匿名同士で配送できる「メルアド宅配便」
ソフトバンクBBの100%出資子会社であるソフトバンク・フレームワークス株式会社は、受取人の住所を知らなくてもメールアドレスだけで荷物を送ることができるサービス「メルアド宅配便」を16日から開始する。料金は5kg以下は全国一律990円。決済はクレジットカードに対応する。
「メルアド宅配便」では、相互の氏名や住所、電話番号といった個人情報を開示しないまま、荷物が送れる。会員登録は不要。メルアド宅配便のサイトから差出人情報と受取人のメールアドレスを入力すると、受取人には荷物受け取りの諾否確認メールが送信される。
受取人は、諾否確認メールに記載されたURLから専用の受け取り承諾ページへアクセスする。受け取りを承諾する場合、承諾ページで受け取り先の住所や連絡先などを入力する。差出人には、受け取り承諾メールが送信されるので、本文のURLから専用ページへアクセスし、集荷日時を指定する。荷物の集荷・配送は佐川急便が行う。
差出人・受取人ともに個人情報は、メルアド宅配便お客様センターで保管される。集荷時、伝票には必要情報が記入された状態になっている。依頼人欄はメルアド便事務局、配送先欄はメルアド便センターとなっている。荷物はメルアド便センターに送られた後、伝票を受取人用に切り替える。配送時の伝票は、依頼人欄がメルアド便センター、配送先欄が受取人となる。
ソフトバンク・フレームワークスでは、「これまで同種のメールアドレスによる宅配サービスは、ネットオークションのユーザーなど利用対象者が限定され、商品購入代金の決済サービスとのセットが提供条件になるなど、利用者のニーズを満たしきれていなかった」と説明。「メルアド宅配便では、インターネットを介して、簡単な手続きで安心して荷物を送ることが可能」としている。
【記事訂正 12/15 16:25】
初出時、サービス名称を「メルアド宅急便」としておりましたが、正しくは「メルアド宅配便」でした。お詫びして訂正します。