“探しあう検索”をテーマにクローズドβを開始した「NAVER」

ベータテストの使用感をレポート


 ネイバージャパンが6月15日、検索サービス「NAVER」のクローズドベータテストを開始した。6月12日より募集した先行体験ユーザー数は抽選で5000名。応募してみたら当選したので、「NAVER」クローズドβの使用感をレポートする。

ユーザーが作成した「お題」に他ユーザーが回答する「まとめ」検索

「NAVER」クローズドβトップページ

 先行登録ユーザーを行うと、パスワードや簡単なプロフィールを登録する。自分のユーザー画像を設定することも可能。

 検索サービスは、総合検索、ウェブ、画像、ブログ、クチコミ、テーマ、まとめの7種類が利用できる。細かい特徴は各カテゴリごとに存在するが、大きな注目点としては「まとめ」検索が挙げられるだろう。

 「まとめ」は、ユーザーが作成した「お題」に対して、他ユーザーがお題に沿った内容(回答)を追加できる機能。作成できる「お題」は、リンク集/画像集/動画集/ワード集/発言集/フリートークの6カテゴリだ。

 例として、ワード集では「めがねの似合う芸能人といえば?」、画像集では「キャラ弁画像集」などが掲載されている。お題はカテゴリ別のランキング形式で表示するほか、エンターテインメントや生活などテーマ別表示も可能。6月16日11時現在、「エンターテインメント」カテゴリの場合で2万件を超えるお題が作成されている。

 作成するお題のタイトルは50文字まで。お題の下に、簡単な説明文を150文字で設定できる。他ユーザーはお題に対し自由に回答を追加できるが、回答には基本的に内容の出典URLおよび画像が必要となる。

 自分が作成したお題や回答履歴、お気に入りのお題を保存できる「マイまとめ」機能では、作成したお題と回答したまとめを円グラフで表示するほか、作成したお題へのコメントや自分の回答への返信、お気に入りユーザー/お気に入られユーザーなどを確認できる。「マイまとめ」は他ユーザーからも参照できるため、NAVERにおける自分活動のほぼすべてが他ユーザーからも閲覧できる。

 「まとめ」検索はトップページから行い、お題と回答の2種類の検索結果を表示する。


「まとめ」トップページマイまとめ「まとめ」を検索対象にした検索結果

「まとめ」フリートーク検索結果「まとめ」リンク集検索結果男女別の人気順「まとめ」も

画像/動画の検索結果は、サムネイルで横スクロール表示

 このほか、総合検索は各検索を横断した検索結果を表示。1番上に「まとめ」の検索結果とその回答、その下に「テーマ」の検索結果、そして最新ウェブ、ウェブ、ブログ、Q&A、レビューの順に並ぶ。クローズドβサービス開始時点では、細かい部分でまだ実装されていない機能があるようだ。

 検索オプションとしてAND/フレーズ/OR/NOT検索に加え、特定のサイトを検索対象/除外する選択もできる。ただし、サイト指定はサイトのタイトルとURLの2種類を試してみたが、どちらも検索対象では「見つからない」旨が表示され、除外検索でも除外されなかった。

 画像検索と動画検索では、検索結果が黒背景にサムネイル表示され、横スクロールで閲覧していくことが特徴。また、画像/動画/テーマ検索はスクロール操作で1画面が終わりに近づくと、次のページの検索結果を自動的に読み込んで表示する。スクロール操作のみで全検索結果を閲覧できるため、「次のページ」などのボタンを押す必要なく利用できる。

 画像検索の詳細は、検索結果の画像サイズを段階に切り替えられ、色はカラーとモノクロの2種類を選択できる。更新日による検索も可能で、すべて/24時間/1週間/1カ月/1年の5種類を指定できる。表示するサムネイルのサイズは3段階に選択でき、標準では中サイズのサムネイルが6枚×3列の計18枚表示されます。検索結果は横長に表示され、横スクロールで画面が移動。

 動画検索では、再生時間をすべて/1分未満/1分~5分/5分以上の4段階で検索できるほか、更新日別の並び替えが可能。「サザエさん」で検索した場合、YouTube、AmebaVision、clipser、zoome、Dailymotionなどの動画共有サイトが確認できた。標準ではサムネイルのみの表示だが、YouTubeなど表示元のサービス名と動画タイトル、時間を該当動画の横に表示する形式も選択できる。

 クチコミ検索では主にQ&Aサービスがヒットした。検索条件はジャンルをQ&A/レビュー/その他の3種類から指定できる。テーマ検索では、人物や映画、グループ、辞書サービスなどから、キーワードと関連するものを表示。検索時に「映画ファインダー」など特定のジャンルを設定した上で検索できる。映画ファインダーの場合では「公開状況」「ジャンル」「製作国」「製作年」「人物検索」など、詳細を設定して検索が可能。


総合検索結果画像検索結果動画検索結果

「映画ファインダー」を利用したテーマ検索クチコミ検索結果

UIは直感操作が可能。横スクロール機能はストレスなく利用できる

 個人的な印象としては、突出した画期的機能はないものの、検索部分のUIは直感操作でわかりやすいと感じられた。各カテゴリ別に条件を細かく設定して検索できるため、ある程度検索対象の詳細が揃っていて、対象をピンポイントで検索するときなどには役に立ちそうだ。しかし、細かい設定を逆に面倒に感じるユーザーもいると思われる。

 「まとめ」機能については、お題に沿った回答を表示するため、「はてなブックマーク」というよりはOKWaveなどのQ&Aサービスに近い印象だ。「俳優の××画像まとめ」などテーマを限定したお題が多く、検索するよりも自分でお題を立てたほうが知りたいことに早く辿りつけるかもしれない。画像/動画の横スクロール表示と次結果自動読み込みの機能は、あまりストレスなく利用できた。

 ただ、(上述のサイトを指定した検索など)細かい設定部分の使い方が一見してわかりにくい部分があるように感じられた。未対応と思われる機能も含め、細かい設定オプションなどについては一見してやり方がわからないと調べたり何度も試さなければならず、煩雑に感じられる。ただし、このあたりについてはクローズドβサービス開始直後ということで、今後順次改善されていくと思われる。


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(村田 奏子)
2009/6/16 13:36