2005年11月14日

考えてみたらスゴいかもしれないニッケル水素電池

 二次電池(←充電できる電池)ファンとしては目を離せない三洋電機動向なんですけど、ちょっと新しい二次電池こと「eneloop」が発表された

 しばらく以前から現在まで、二次電池と言えば蓄電容量の大小がポイントとなった。開発側もより大きな容量の二次電池を、買う側もより大きな容量の二次電池を、てな感じであった。例えばフツーに多くの人が使う筒形・汎用的な二次電池である単三形ニッケル水素電池の蓄電容量は、一昔前だと1300mAhだったのに、現在では2700mAhになったそうだ。

 そーは簡単に大容量化できない(大容量化できたら小型化・軽量化も可能なので大人気化であって開発者は億万長者化と言われている)二次電池(および他全ての電池)だが、最近は技術革新がスゴまっていてマジで大容量化している。でも、同時に、二次電池を電源として使う機器のほーの省電力性もスゴまっている。機器が高出力で回転するとか光るとか鳴るとかなら大容量な二次電池が激有り難いが、わりあい多くのソリッドステートな機器の場合はそーんなに大きな蓄電容量が要らなくなってきていたりもする(けど蓄電容量大きい方が有り難いことは確かだ)。

 つーか、ぶっちゃけ、電池の持ちをチョー気にする人でない限り、今時のニッケル水素電池とかドレ買っても実用的だったりするんで、どっちかと言えば最新だけどちょいと高価なニッケル水素電池より、以前に発売されて蓄電容量やや小さいけど安いニッケル水素電池買っちゃうよーな気がしたりもする。

 というところへ出てきたのが、上記の記事の「eneloop(エネループ)」だ。蓄電容量はそーんなに大きくない(最新のニッケル水素電池と比べたらずいぶん小さい)が、ニッケル水素電池につきまといまくっていた“自己放電”を改善した点が良さげ。

 ニッケル水素電池って、ホントに自己放電が著しく激しい気がする。自己放電がチョー少ないリチウムイオン電池とかって、例えば満充電して一年くらい(単体で)ほっといても、まだ満充電状態だったりする。エナジーが減ってないんですな。でもニッケル水素電池の場合、満充電しても二~三ヶ月くらいでかな~りエネルギーが減っているフィーリング。ヘタすると空っぽ。このニッケル水素電池の弱点を回復したってんだから、ちょっとイイかも。



「三洋電機、自己放電を改善した充電池『eneloop』」2005/11/02、PC Watch
「eneloopは、負極材料の「超格子合金」、正極材料、電解液などを設計段階から見直し、自己放電しにくい素材を採用することで、放置時の自己放電、および放置後の動作電圧の低下を抑制させたニッケル水素充電池。現行品のHR-3Uは、半年後で残存率75%、1年後ではほぼなくなってしまうが、新製品は半年後で残存率90%、1年後でも残存率85%を実現できるという」。

 “新製品は半年後で残存率90%、1年後でも残存率85%を実現”ってのが凄い。ただ、俺的には“現行品のHR-3Uは、半年後で残存率75%”という点がビミョーに眉唾なフィーリング。まあしっかり計測するとそうなのかもしれないが、体験上、満充電後半年ほっといてちゃんと使えたニッケル水素電池なんてなかったよーな感じ。

 なのでeneloopに関しても公称通りの期待はしていないが、でも、自己放電を改善した目新しいニッケル水素電池なので、今度買うときはコレにしようっと、と思った。

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