2007年06月22日
謎だけど萌え声のさいとーさん (2)
天然アニメ声のさいとーさん。独特過ぎる声を日常的に発するので、そんなに無闇に声を出し捨てするのはモッタイナイ!! というわけで、ラップのリリックをライムしていただくことに。
曲としては日の目を見る可能性低めのモノなので、まあ半分趣味ってコトでヒトツというノリでの録音である。が、さいとーさんはラップ初体験。なので、拙者もUくん(←熱狂的シンセユーザーにして情熱的作曲野郎)も、「初めてだったらスンナリいくわけないよね」と、録音作業のための時間を長めにとっていた。また、うまく行かなかったらまた後日、という暗黙の了解もできていた。
が!! スンナリとイッちゃったんですよコレが。スススッと。不思議と。ていうかナゼ? てな感じで、逆に“サクッと済んじゃった理由”を探すほど、問題僅少にて作業終了。
しかし、当の本人さいとーさんは、収録日も収録前もわりあいビビっていたもよう。打ち合わせメール等では何度も「できなかったらごめんなさい~」であり「大丈夫かなぁ~」であり「自信ないなぁ~」な感じであった。当日も「これでいいんですか~」であり「何度も失敗するので何度もやり直してください~」という雰囲気であった。
そんな状況を見て思い出したのは、録音とか映像収録を仕事にしている方々が口を揃えて言うコトバ。「自信ありますよ、という人は、現場だとほぼダメですね」と。むむむ!! 深いコトバかも。
「自信ありますよ」と言う人は、自信があるがゆえ、失敗した場合を想定しないんだそうで。で、いざ現場で失敗しちゃうと、以降はボロボロなんだそうだ。
一方、「自信ないです、ダメです」という人の場合、失敗した場合を想定する。また、失敗を少なくするための準備を怠らない。結果、自信アリの人よりもずっとズムーズにコトが運ぶケースが多いんだそうで。
なるほど!! さいとーさん、色々と心の準備してたんですな。「えーっ!! ごめんなさいごめんなさいそーゆーのしてこなかったです~」。ありゃりゃ!?
そのあたりまでちょっと天然なさいとーさんだが、本業は編集者なのであった。本とかムックとかを作りまくり中。編集者なので、電話でやりとりするケースが多く、その場合はなるべく気合いを入れて普通っぽい声を出す努力をしているとのこと。天然アニメ声オーナーにもイロイロ苦労があるみたいですな。
ラップ収録中のさいとーさん。余裕の表情だが緊張モードである。後ろは厳しいチェックを入れるビンテージシンセマニアのUくん。 | 最近のさいとーさんの(本業の)仕事。実はこのヒト、bean's+(イースト・プレス)の編集長なのであった。風変わりなこけし人形を集めた単行本、KO・KE・SHI人形(ピエ・ブックス)なんかも出している。 |