【CEATEC JAPAN 2009】
シャープ、ワンソースで複数機器に対応の電子書籍ソリューション
ソリューション概要 |
CEATEC JAPAN 2009でシャープは、液晶テレビやノートPC、電子辞書など向けに電子書籍を配信するソリューションを参考出展している。
今回参考出展されたのは、シャープが開発した電子書籍フォーマット「XMDF」を活用し、1つのコンテンツを液晶テレビやノートPC、携帯電話、電子書籍リーダー機器など、異なる画面サイズの機器にコンテンツを最適なレイアウトに変換して閲覧可能にするもの。ブースの展示パネルでは、「Cloud Book Service」としてサービスを紹介していた。
新聞やビジネス雑誌、コミック、書籍など、複数ジャンルのコンテンツ配信を想定。デモ機として展示されていた電子書籍リーダーでは、雑誌の本文を誌面レイアウトを再現して表示するとともに、テキスト部分のみを抜き出して読むこともできた。また、タッチペンを利用して、気になった文章に対して、マーカーペンのように線を引いたり、丸をつけたりすることも可能だった。新聞に関しては、紙面レイアウトではなく、機器側に最適化したレイアウトで表示していた。
電子書籍リーダーの表示例 | 雑誌は誌面レイアウトに加え、テキスト部分の抜き出しも可能 | マーキングもできる |
ブース展示では、購入した電子書籍コンテンツをPCにインストールした専用ソフトで管理する例を紹介。同ソフトでは、新着コンテンツの紹介や電子書籍を購入できるストア機能なども備えている。
なお、シャープ自身がサービスを提供する予定はなく、主に出版社などのコンテンツホルダー向けに電子書籍の配信ソリューションとして提供したい考えという。また、複数の機器に対して配信できることから、ソリューション提供時にはコンテンツホルダーの要望に応じて、コンテンツの暗号化処理も施していく。
新聞は機器側に最適化したレイアウトで表示 | コミック表示の例 | PC側にインストールした管理ソフト |
液晶テレビでの表示イメージ | シャープが9月に発売した「NetWalker」も | XMDFの概要 |
2009/10/7 11:00