【東京ゲームショウ2009】
SCEJはPSP go実機を出展。新サービス「R∞M」や期待作のデモも


ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンのブース

 ソニー・コンピュータエンタテインメンジャパン(SCEJ)は、9月24日に開幕した「東京ゲームショウ2009」で、携帯ゲーム機「PSP-3000シリーズ」の価格を1万9800円から1万6800円に値下げすると発表した。

 また、11月1日に発売する「PSP go」を実機展示するとともに、オンライン配信プラットフォーム「PlayStation Store」に関する新施策を発表。12月からPSP向けにコミック配信サービスを開始するほか、コミュニケーションサービス「R∞M(ルーム) for PlayStation Portable」の2009年冬スタートを予告している。

UMD搭載版PSPを値下げ。コミック配信は12月スタート

ソニー・コンピュータエンタテインメンジャパンのショーン・レーデン氏

 「PSP-3000シリーズ」の値下げは、24日に東京ゲームショウの会場で開催した報道関係者向け発表会で、SCEJプレジデントのショーン・レーデン氏から「より多くのお客様にPSPを楽しんでもらいたい」とのコメントとともに発表された。

 また、10月1日に発売するレースゲーム「グランツーリスモ」との同梱パックも2万2800円で同日発売される。加えて、コナミのサッカーゲーム「ワールドサッカー ウイニングイレブン2010」同梱モデルも、2009年冬に発売される予定。こちらの価格は未定。

 なお、11月1日にはUMDを非搭載としたPSP新モデル「PSP go」が発売されるが、これを記念したキャンペーンも実施する。14タイトルの中から好きなタイトルを1つダウンロードできるプロダクトコードを購入者に配布する予定だ。

 12月にはオンラインサービス「PlayStation Store」を通じ、PSP向けのコミック配信サービスも開始する。「名探偵コナン」「ケロロ軍曹」「鋼の錬金術師」などを100タイトル以上をラインナップする予定で、価格などの詳細は今後発表するという。また、11月にはPlayStation Storeのビデオカテゴリをリニューアルし、映画やドラマ、ミュージッククリップが視聴・購入可能になる。

 「プレイステーション 3(PS3)」関連では、ロールプレイングゲーム「FINAL FANTASY XIII」とのコラボモデルが発表された。12月17日発売予定で、価格は4万1600円。内蔵HDDが250GBの特別バーションとなっている。また2010年春にはモーションコントローラ(仮称)の発売を予定。なお、発表会では、コントローラを振って遊ぶデモンストレーションも披露された。

会場ではPSP向けコミュニティサービス「R∞M」のデモも

 東京ゲームショウのSCEJブースでは、発表会で案内された新サービスや今後発売される予定のソフトウェアもすでに展示されている。その1つがPSP向けのコミュニティサービス「R∞M for PlayStation Portable」。実際のアバター作成や、ブログ閲覧などを楽しむことができる。9月24日から10月5日まで、クローズドβテストの参加者も募集中。秋にはテストを実施し、2009年冬にも正式サービスを開始する予定という。

 また、PS3/PSP向けソフトウェア「まいにちいっしょ」で連日配信されているエンターテインメント系ニュース「トロ・ステーション」は、11月に「週刊トロ・ステーション」へリニューアル。従来は毎日1つの話題を配信していたが、これを複数にまとめ、週単位で更新していく。このほかPSP向けコミック配信サービスの紹介コーナーもすでに設けられている。

 また、2010年3月の発売が発表されたばかりのPS3向けソフト「グランツーリスモ5」や、SCEJ以外のゲームソフト試遊台もブース内に多数用意。整理券形式のPSP試遊コーナーも設けられている。


2009年冬スタート予定のPSP向けコミュニティサービス「R∞M」トロ・ステーションは“週刊”へとリニューアル予定

PlayStation Storeでのコミック配信サービスもスタートするこのほか整理券方式の体験コーナーもブース内に設けられている

PSP goでの体験プレイも一部試遊台で可能

 SCEJブース内のゲーム体験プレイには従来型のUMDドライブを搭載したPSPに加え、UMD非搭載の新型「PSP go」も利用されている。ブース内すべての本体が「PSP go」ではないものの、順番待ちの列によっては問題なく「PSP go」を手に取ることができる。

 印象深いのはやはりその軽さと薄さ。ごく短い時間だけ触っての感想だが、操作時のホールド感も高く、また収納状態での取り回しの良さ(ポケットなどに入れやすい適度な大きさ)を伺わせた。

 なお、PSP go向けの周辺機器として新たに発表された「Bluetooth ステレオヘッドセットレシーバー」や「コンバーターケーブルアダプター」は、ブースの一角にあるガラスケース内で展示されていた。


PSP goの実機も展示されている。こちらは「R∞M」のコーナーにあったものPSP go向け周辺機器も発表された

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(森田 秀一)
2009/9/24 17:30