価格.com調査、スマートフォン所有率の約55%がiPhone


 株式会社カカクコムが運営する「価格.com」は8日、「価格.comリサーチ」で実施した「スマートフォン購入状況調査」の結果を公表した。

 「スマートフォン購入状況調査」は、20歳以上の「価格.com ID」登録ユーザーを対象に、8月20日から25日にかけてWebアンケート形式で実施したもの。回答者数は6149人で、男女比率は男性が88.4%、女性が11.6%。なお、本調査では、「パソコンと同じようにWebブラウザでインターネットが閲覧でき、電子メール送受信が行なえる携帯電話」をスマートフォンと定義している。

 調査結果によれば、スマートフォンの所有率は21.5%。内訳は「スマートフォンのみを持っている」が10.1%、「普通の携帯電話とスマートフォンを持っている」が11.4%。また、年代別のスマートフォン所有率は20代が29.0%と最も多く、10代が28.3%、30代が26.7%と続いた。なお、「スマートフォンが何かわからない」と回答した割合は4.2%だった。

 所有するスマートフォンの機種は、ソフトバンクモバイルの「iPhone 3G」が30.0%で1位。第2位はソフトバンクモバイルの「iPhone 3GS」が25.0%で、iPhoneのみで全体の55.0%を占めた。以降は、ウィルコムの「Advanced/W-ZERO3 [es](WS011SH)」が7.3%、ウィルコムの「WILLCOM 03(WS020SH)」が5.0%、NTTドコモの「T-01A」が4.5%、NTTドコモの「HT-03A」が3.3%と続いた。

 スマートフォンの購入方法は、それまで持っていた機種からの「買い換え」が47%、追加で購入した「買い増し」が47.9%とほぼ同数。それ以外の約5%は「新規契約」などその他の方法で購入したという。


スマートフォン所有率所有するスマートフォンの種類
スマートフォンの購入理由

 購入理由については、「PC用Webサイトの閲覧」が66.7%と最も多く、次いで「豊富なアプリケーションを利用したかった」が59.6%、「タッチスクリーンを使いたかった」が47.4%などと続いている。カカクコムでは、iPhone 3G/3GSでこれら機能をサポートしていることから、購入理由の結果は「ほぼiPhone 3G/3GSの購入理由として考えて良いだろう」としている。

 また、自由回答方式でスマートフォンに対する満足点、不満点を聞いたところ、満足点は「PCと同じようにインターネットが使える」点をあげた回答者が多かったという。一方、不満点としては、機種を問わず「バッテリーの持ちが悪い」の割合が多かったほか、「動作が遅い」や「おサイフケータイなどの機能が使えない」と答える人もあった。

 なお、現在スマートフォンを所有していない回答者に対して、今後の購入意向を聞いたところ、「具体的な予定はないが今後購入したい」が44.1%、「購入する予定がある」が5.7%で約半数が購入を検討しているのが伺える。一方、「購入したいとは思わない」は38.6%で、その理由として「PCと同等の機能をモバイルに求めていない」をあげる人が多かったという。


関連情報


(村松 健至)
2009/9/8 18:08