「Windows 7」パッケージ版は9月25日予約開始、10月22日9時発売

割安な「記念優待パッケージ」「ファミリーパック」も発売


「Windows 7」のパッケージ。左から「Ultimate」「Professional」「Home Premium」の各製品

 マイクロソフトは24日、次期OS「Windows 7」のパッケージ製品の予約受付を9月25日に開始すると発表した。パッケージ製品の発売日は10月22日。また、Windows 7の発売開始を記念して、割安な「記念優待パッケージ」と、3台までインストール可能な「ファミリーパック」も数量限定で発売することを発表した。

 Windows 7は、既に企業向けのボリュームライセンスが9月1日に発売されており、一般向けのパッケージ製品は10月22日午前9時の販売開始を予定している。これに先立ち、全国の販売店およびオンラインショップで、パッケージ製品の予約受付を9月25日に開始する。

 パッケージ製品として日本で店頭販売するのは、Windows 7の「Ultimate」「Professional」「Home Premium」の3エディション。このほか、ネットブックなどに向けた機能限定版の「Starter」エディションと、企業向けの「Enterprise」エディションがあるが、「Starter」はOEM提供のみ、「Enterprise」はボリュームライセンス提供のみとなり、パッケージ販売はされない。

 「Ultimate」は、Windows 7の全機能が利用できるエディション。参考価格は、通常版が3万8800円、アップグレード版が2万6800円(税別。以降の価格もすべて税別)。

 「Professional」は、ドメインへの参加やバックアップなどのビジネス機能を備えた、Windows Vistaでは「Business」に相当するエディション。参考価格は、通常版が3万7800円、アップグレード版が2万5800円。

 「Home Premium」は、ホームグループ機能やWindows Media Centerなどの機能を備えた家庭向けのエディション。参考価格は、通常版が2万4800円、アップグレード版が1万5800円。

 また、10月22日からはWindows 7の発売を記念して、割安な「記念優待パッケージ」と「ファミリーパック」を数量限定で販売する。

 「記念優待パッケージ」は、「Professional」と「Home Premium」のいずれもアップグレード版。価格は、「Professional」の記念優待パッケージが1万9999円、「Home Premium」の記念優待パッケージが1万3999円。

 「ファミリーパック」は、「Home Premium」のアップグレード版3ライセンス分のパッケージ。家庭内において、3台までのPCをWindows 7 Home Premiumにアップグレードできる。価格は2万3999円。この製品のみ、予約は10月18日より受け付ける。

発売記念の数量限定パッケージ。左から「Home Premium」「Professional」の記念優待パッケージと、「Home Premium」のファミリーパック記念優待パッケージは「Home Premium」が1万3999円、「Professional」が1万9999円。ファミリーパックは2万3999円

上位エディションにも簡単にアップグレードが可能

マイクロソフト コンシューマーWindows本部 本部長の藤本恭史氏

 Windows 7の下位エディションから上位エディションへのアップグレードを可能にする「Windows Anytime Upgrade」も、10月22日から店頭販売およびオンライン販売を行う。

 「Windows Anytime Upgrade」は、Windows Vistaでは移行可能なエディションが限定されていたが、Windows 7では各エディションに上位エディションへのアップグレードパスがすべて用意される。

 24日に行われた説明会で、マイクロソフトのコンシューマーWindows本部本部長の藤本恭史氏は、Windows 7の「Windows Anytime Upgrade」について、「アップグレードにかかる時間は約10分」「オンラインでもオフラインでもDVDなどのメディアが不要」「PC環境を保持したままアップグレード可能」という改善点を紹介。どのエディションでも後から上位エディションに簡単にアップグレードできるので、PCの購入時などにエディションの違いについて悩む必要が少なくなるとした。

 Windows 7の「Windows Anytime Upgrade」の価格は、「Starter」から「Home Premium」が8800円、「Starter」から「Professional」が1万2800円、「Starter」から「Ultimate」が2万800円。「Home Premium」から「Professional」が1万800円、「Home Premium」から「Ultimate」が1万6800円。「Professional」から「Ultimate」が1万5800円。このうち、パッケージ版として店頭販売されるのは、「Starter」から「Home Premium」へのアップグレード製品と、「Home Premium」から「Professional」「Ultimate」へのアップグレード製品で、他のアップグレード製品はオンライン販売のみとなる。

 また、9月24日からは、ソフトウェアやハードウェアのWindows 7への対応状況を検索できる情報サイトを公開。現時点で1476件のソフトウェア製品と、3370件のハードウェア製品の情報が登録済みとなっており、Excel形式のファイルで一覧表のダウンロードも可能。また、10月15日には、Windows 7へのアップグレードが可能かを診断するWindows Vista/XP用のソフト「Windows 7 Upgrade Advisor」を公開するほか、10月下旬には情報交換サイト「Microsoft Answers」にWindows 7フォーラムを開設し、アップグレードを行うユーザーを支援していく。

「Windows Anytime Upgrade」のパッケージ版製品。左から「Home Premium」から「Ultimate」、「Home Premium」から「Professional」、「Starter」から「Home Premium」へのアップグレード製品「Windows Anytime Upgrade」の価格表。一部製品はオンライン販売のみとなる

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(三柳 英樹)
2009/9/24 16:39