NEC、11nやギガビット有線LAN搭載の無線LANルータ「AtermWR8300N」


AtermWR8300N

 NECアクセステクニカは、IEEE 802.11nおよびIEEE 802.11b/gに準拠した無線LANルータ「AtermWR8300N」を10月下旬に発売する。オープンプライスで、店頭予想価格は単体モデルが1万1000円前後、USB無線LANアダプタとのセットモデルが1万5000円前後の見込み。

 「WR8300N」は、アンテナ構成が送信×2、受信×2の2ストリーム構成で、理論値で最大300Mbpsの無線LAN通信が可能な製品。アンテナや無線回路などの送受信機能を最適化して通信距離の向上を図る「ロングレンジ設計」も採用した。また、有線インターフェイスは、ギガビットイーサネットに対応する。

 無線LAN機能では、2つのSSIDを設定できる「マルチSSID」機能を備え、無線LANアクセスポイントモードでの動作時を含めて、2つのSSID間の通信を分離できる「ネットワーク分離機能」を用意する。無線LAN設定では、NECアクセステクニカ独自の「らくらく無線スタート」とWi-Fi Allianceの「WPS」に対応しており、ボタン操作でクライアント機器との無線LAN設定を完了できる。無線LANセキュリティは64/128/152bitのWEP、WPA/WPA2(AES/TKIP)などをサポートした。

 省電力機能「ECOモード」は、本体側面の「ECOボタン」を押下すると、初期設定の「設定1」では無線LAN機能の停止、有線LAN速度を100Mbpsに制限、電源以外のLEDの消灯が可能。また、設定画面から「設定2」を選択すると、無線LANを最大65Mbpsに制限、有線LANポートを100Mbpsに制限、電源以外のLEDをオフにできる。設定画面からはECOモードの動作時間を設定できるスケジュール管理機能も用意する。

 新機能として、未使用のLANポートを自動的に判別して電力供給を制限する「LANポート自動節電」機能を搭載。NECアクセステクニカでは、「ECOモード」と「LANポート自動節電」の併用によって、通常6.8Wの消費電力を最大51%削減できるとしている。

 加えて、ファームウェアをWeb設定から1クリックでバージョンアップできる「ワンタッチバージョンアップ」機能も新たにサポート。また、定期的にファームウェアの更新状況を確認して、ユーザー指定の時刻から30分以内に自動で更新する機能も備える。

 それ以外の仕様としては、ボタン操作で接続回線に応じて動作モードを自動選択する「らくらくネットスタート」、本体起動時に電波状態の良い無線LANチャネルを自動選択する「オートチャネルセレクト」などを搭載。同時5接続までのPPPoEマルチセッションのほか、PPPoEブリッジやIPv6ブリッジ、VPNパススルー(PPTP/IPSec)、UPnP、DMZホスト機能などをサポートする。

 このほか、ネットスターのフィルタリングサービス「インターネット悪質サイトブロックサービスfor BBルータ」の利用も可能。無料試用期間は60日で、以降は年額3150円。

 有線インターフェイスは、WAN側に10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T×1ポート、LAN側に10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T×4ポートを搭載。本体サイズは約35×128×160mm(幅×奥行×高)で、重量は300g。


無線LANアダプタ「WL300NU-G」とのセットモデル「AtermWR8300N USBスティックセット」も発売するセットモデル付属のUSBフレキシブルケーブルを利用した「WL300NU-G」のPC接続イメージ

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(村松 健至)
2009/10/5 11:48