Amazon、電子ブックリーダー「Kindle」を日本を含む各国で発売


Amazonの電子ブックリーダー「Kindle」

 米Amazon.comは7日、電子ブックリーダー「Kindle」を、日本を含む世界100カ国以上で販売すると発表した。7日から予約受付を開始し、10月19日に発送を開始する。販売は米Amazon.comのサイトからとなり、価格は279米ドル。

 Kindleは、Amazon.comがこれまで米国のみで販売してきた電子ブックリーダー。携帯電話と同様の3Gワイヤレス技術を内蔵しているため、単体でネットにアクセスして「Kindleストア」から電子ブックを購入できる。ダウンロード時の通信料金はAmazonが負担するため、電子ブックの代金のみで利用できる。

 世界各国向けに販売されるKindleの本体サイズは、縦8インチ(約203mm)×横5.3インチ(約135mm)×厚さ0.36インチ(約9.1mm)。重さは10.2オンス(約289g)。ディスプレイサイズは6インチ。メモリ容量は2GBで、1500冊分の書籍が保存可能。

 「Kindleストア」では現在、20万冊以上の英語書籍を販売している。また、85以上の米国および世界の主要な新聞や雑誌を1紙/誌から購入できるほか、定期購読も可能。Amazon.com創業者兼CEOのJeff Bezos氏は、「英語書籍を購入する顧客は全世界に何百万人もおり、Kindleを利用すれば、この本と思ったらワイヤレスで60秒以内にダウンロードできる」とコメントしている。

 今回、日本向けにもKindleが販売されるが、主に英語書籍の読者に向けて提供するもので、日本語の電子ブックなどは販売されない。アマゾンジャパンでは、日本語の電子ブックコンテンツの扱いについては現時点では未定で、Kindleの日本語版についても現時点で発売の予定はないとしている。また、Kindleを日本国内で使用して電子ブックを購入した場合に、通信料金が別途発生することはないという。


関連情報



(三柳 英樹)
2009/10/7 17:29