「Windows 7」一般発売、「予約はハリポタ以上」と好調アピール


 マイクロソフトは22日、新OS「Windows 7」の一般向け販売を開始し、都内で発表会を開催した。

 マイクロソフトの樋口泰行代表執行役社長は、22日午前0時から行われたWindows 7 DSP版の発売イベントは「想定以上の盛り上がりだった」として、Windows 7に対するユーザーの期待の大きさを実感していると説明。Windows 7は、既に予約本数だけでWindows Vistaの発売後3カ月分に相当しているとして、年末商戦の起爆剤となるようマイクロソフトでも力を入れていくと語った。

マイクロソフトの樋口泰行代表執行役社長米MicrosoftのSteven Sinofsky氏

 Windows 7の開発総責任者を務めた米MicrosoftのSteven Sinofsky氏も、「今朝、Amazonから、Windows 7は予約販売で過去最高のプロダクトとなったと聞いた。これはすなわち、ハリー・ポッターを上回ったということだ」として、販売の好調さを強調。Windows 7の開発は世界中のユーザーからの意見をもとに進めており、日本のレポートからも100以上の日本向けの機能改良を行ったと説明。「あなたとPCに、シンプルな毎日を」というWindows 7のキャッチコピーが示す通り、毎日行う作業は簡単にできるようにするとともに、新たな機能を盛り込んだと語った。

 また、日本市場の重要性としては、日本はコンシューマーエレクトロニクスのリーダー的存在であり、ユーザーがプレミアム機能を求める割合も世界で最も高い国だと説明。Windows 7に新たに搭載されたマルチタッチ機能や、デジタルテレビ関連の機能、ホームネットワーキングなどは、高い機能を求める日本市場に受け入れられるだろうとした。

Windows 7は予約だけでWindows Vista発売後3カ月分に相当IDCによるWindows 7の予測

 マイクロソフトのコンシューマーWindows本部本部長の藤本恭史氏は、22日に発売されたWindows 7搭載PCを使って、Windows 7の新機能を披露。デジタルテレビ関連の機能では、日本のデジタルテレビ3波(地上波、BS、CS)に対応しており、EPGやデータ放送の画面も高速な点がPCならではのメリットだとした。また、マルチタッチ機能は新たなユーザーエクスペリエンスとして、キーボードやマウスが苦手な人や小さな子供にも利用できるものになると説明。ホームネットワーキング機能では、PCから動画の出力先としてリビングのテレビを指定して再生したり、Windows Mobile端末をリモコンのように使ってPC内の動画をテレビで再生するといったデモを披露した。

 樋口氏は、「これからもWindows 7を盛り上げるためにさまざまなイベントを開催していく。今週末の24日・25日には発売を記念して、Windows 7が実現するデジタルライフスタイルを体験できる「セブン博」をベルサール秋葉原で開くので、ぜひ参加していただきたい」と語り、その他のイベントや店頭などでも、Windows 7を体験してほしいと呼びかけた。

会場には多数のWindows 7搭載PCも展示された樋口社長のほか多数のメーカー・販売店の代表者が参加した鏡割り

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(三柳 英樹)
2009/10/22 18:07