NEC、バッテリー駆動が可能な無線LAN内蔵の小型WiMAXルータ


AtermWM3300R

 NECアクセステクニカは、IEEE 802.11b/gの無線LAN機能を備え、バッテリー駆動が可能なモバイルWiMAXルータ「AtermWM3300R」を11月上旬に発売する。オープンプライスで、店頭予想価格は2万5000円前後の見込み。

 「AtermWM3300R」は、モバイルWiMAXサービスをWAN回線と利用して、理論値で下り最大40Mbps、上り最大10Mbpsの通信速度でインターネット接続が可能な製品。ルータとして動作する「無線LANモード」に加え、本体スイッチ操作により、PCとUSB接続してモバイルWiMAX通信アダプタとして利用できる「USBモード」も用意した。なお、モバイルWiMAXの通信には、UQコミュニケーションズやMVNO事業者が提供するモバイルWiMAXサービスと契約する必要がある。

 本体サイズは約94×67×22mm(幅×奥行×高)、重量は約145g(充電池パック含む)と、小型筐体を採用。充電池パックはリチウムイオン充電池で、フル充電時の場合で約2.5時間の動作が可能。充電は付属のACアダプタを本体USBコネクタに繋いで行なう。また、USBモード時にはPCからの給電で動作するが、電池パックの充電には対応しない。


本体外観本体前面のLEDランプでWiMAX通信状況や電波強度を確認できる

 機能面では、本体ボタン操作で無線LANクライアントの接続設定が可能な「らくらく無線スタート」に対応。また、2つのSSIDを設定できる「マルチSSID」機能を備え、異なるSSID間の通信を遮断できる「ネットワーク分離機能」も用意する。無線LANセキュリティは64/128bitのWEP、WPA(TKIP/AES)をサポートした。

 本体前面には、WiMAXの通信状態や電波強度を確認できるLEDランプを搭載。また、最新ファームウェアを本体電源ランプの点滅で通知して、ボタン操作でファームウェア更新作業を開始できる機能も搭載した。

 USBモード時の対応OSは、Windows 7/Vista/XP SP2以降で、Windows 7では64bit版もサポートする。なお、USBモードでPCに接続すると、ドライバやユーティリティのインストールが自動で開始する「オートインストール」機能も用意する。

 NECアクセステクニカではまた、交換用充電池パック「PA-WM01B」を12月上旬に発売する。オープンプライスで店頭予想価格は5000円前後の見込み。


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(村松 健至)
2009/10/27 11:53