“相場に王道はなし”正しい金融知識と格言が学べる「iFinance」

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 不景気だなんだと騒がれているご時世ですが、最近になってようやく株価が少し持ち直してきたようですね。アタシはハイリスクな金融商品には手を出さない主義ですが、それでも新聞の金融面には毎日ひととおり目を通すことにしています。

 経済全体を1人の人間にたとえた場合、お金の流れというのは血液のようなものですから、どんな業界の人でも無関係ではありません。興味が無くても、最低限の金融知識を身に付けておくと、ビジネスのさまざまな場面で役に立つものです。

 そのような金融関連の知識を学べるサイトとしてオススメなのが、「iFinance」です。“ファイナンシャル・リテラシーを支援するナレッジサイト”と銘打ったこのサイトでは、貯金や預金に関する知識から、株式投資、投資信託、外貨投資などの投資関連情報、保険やローン、クレジットカードなど身近な金融情報まで、さまざまなジャンルの知識を学べます。

 こんなご時世だからこそ、正しい金融知識を身に付けることで、大事な資産を正しく運用してくださいね。



多彩な金融情報を網羅

金融チャンネル

 それではトップページにアクセスしてみましょう。金融関係のサイトらしく、かっちりとしたデザインで、豊富な情報がわかりやすく整理されています。

 まずは左メニューの「金融チャンネル」のリストを見てください。ここでは家計管理や生活設計の基礎知識をまとめた「ライフプラン」、金融知識の基本が学べる「金融取引」、貯蓄の基本や財形制度について解説する「貯金・預金」、資産運用の有力な手段である「投資信託」、金やプラチナ、商品先物取引、REITなどリスク特性の異なる商品について学べる「オルタナティブ投資」などさまざまな項目が並んでいます。

 また、生命保険および損害保険に関する知識をまとめた「保険」や、住宅ローン、教育ローン、財形住宅融資などについて解説した「ローン」、「クレジットカード」など身近な金融関連情報も扱っています。

 さらに、公的年金や健康保険、雇用保険などについて解説する「社会保険」や、「税金」など、社会的な話題も含まれています。5月20日にアクセスした時点ではまだリンクが未完成でしたが、「電子マネー」の項目もありました。このようにお金に関係したことであれば、身近なものから専門的なことまで幅広く扱っています。



面白くてためになる解説ページ

ライフプラン

 これだけメニューが豊富だと、どこから読めばいいのか迷ってしまいますが、基本的なことから学びたい人は、最初に「ライフプラン」の項目を見てみましょう。

 ここではまず「お金の意味とは?」というもっとも根本的なことから解説を始めて、さらに「ライフプランニングを学ぶ」「家計管理を行う」「マネープランニングを考える」と続きます。もう1つ必読なのが、「金融取引」ですね。こちらでは金融取引の基礎知識や、金融商品の概要、資産運用などさまざまな角度から金融知識を詳しく説明しています。これを足がかりにして、気になった金融商品について個別に学んでいけばいいでしょう。

 各金融商品の解説ページも充実しています。たとえば株式投資の場合は「商品ガイド」「基礎を学ぶ」「実務を学ぶ」「理論を学ぶ」といった項目が用意されています。

 注目は「実務を学ぶ」の中の「株式投資の格言は?」ですね。ここでは「いのちの金に手をつけるな」「相場に王道はなし」「相場は明日もある」「需給はすべての材料に優先する」「人の行く裏に道あり花の山」「遠くのものは避けよ」など、株式売買に関する多彩な格言が読めます。

 株式取引の初心者は、先人の知恵が詰まったこれらの格言を頭の中に叩き込んでおくと、いざというときに役立つかもしれませんよ。かたくるしい解説だけでなく、このような読んで面白い情報が載っているのもイイですね。

 さらに「関連ページ」として、「株式投資用語集」「相場用語集」「資産運用用語集」「マーケット用語集」といった用語集や、「株式投資リンク集」「証券会社リンク集」「市況情報リンク集」「取引所リンク集」などリンク集も揃っています。

 とくに用語集はかなり充実していて、下手な書籍をしのぐほどの情報量を誇ります。金融関連のサイトを見ていて何かわからない言葉が見つかったら、すかさずこのサイトに戻って用語を調べるといいでしょう。

金融取引株式投資




金融商品や金融ブランドのリストも用意

金融ブランド辞典

 ちなみに「ライフプラン」か「金融取引」をクリックすると、いずれも上部に「iFinanceの金融ナビゲーション」という項目が出てきます。このコーナーでは金融の知識を学ぶための「金融知識ガイド」(13カテゴリ・204ページ)、「金融商品ガイド」(5カテゴリ・150商品)、「金融ブランド辞典」(4カテゴリ・125ブランド)、「金融用語集」(27カテゴリ・2000用語)、「金融リンク集」(36カテゴリ・1200サイト)の5項目が用意されています。

 「金融知識ガイド」は確かに充実した解説記事を読めますが、これを読んでいるだけでは抽象的な知識になりがちなので、「金融商品ガイド」や「金融ブランド辞典」などを併読することで、世の中の状況が実際にどんな風になっているのかを学べます。

 とくに「金融ブランド辞典」はスゴイですよ。「企業ブランド」という項目では、国内の金融グループや証券会社、外国為替取引会社(FX会社)、運用会社、商品先物会社、保険会社、消費者金融会社、モーゲージ会社などジャンルごとに企業のリストが掲載されています。

 各項目の詳細画面を見れば、企業の成り立ちや特色、取り扱い商品の一覧などを確認できます。金融商品というのは種類が多すぎて結局どれを選べばいいのかよくわからない場合が多いですが、そんなときはこの項目を見ればすっきりと整理できます。



比較記事が読める特集

企画特集

 特集も充実しています。右メニューの「企画特集」のコーナーでは、「資産運用-貯蓄と投資」「家計管理-保険、ローン」「生活支援-クレジットカード」「マネー学習-スキルアップ」の4項目を用意。たとえば「資産運用-貯蓄と投資」では「ネットバンクの活用」と題してイーバンク銀行とジャパンネット銀行を比較したり、大手ネット証券の取扱商品の比較表などを載せたりしています。

 また、「家計管理-保険、ローン」のコーナーでは、「自動車保険の見積り」という項目で、一括見積もりサービスを比較しています。このほか、住宅ローンの節約方法や生命保険の最適化など、いろいろな話題について考察しています。

 さらに、金融知識に加えて「起業・独立の基礎知識」というコーナーもあり、独立・開業に関する知識も掲載されています。ビジネスマンとしてはこれらの項目も気になるところですね。このサイトを活用して、ぜひ正しい金融知識を身に付けてください。では、また!


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2009/5/21 11:00  


下柳 泰三
自称“書き屋”。ジャンルを選ばず心が揺さぶられればパソコン記事でも映画評でも何でも書く、サスライの原稿執筆人。現在某街歩き雑誌(ヒミツ)をメインに活動中。ホコリをかぶったケーブルモデムを横目に今日も書きまくる!