Yahho!は、新しいサービスとして、家庭内にある多くの機器に使われているボールベアリングを安価に提供するYahho! BB(Ball Bearing)サービスを開始した。同社は、国内で広く使われているJIS B 1514「転がり軸受け精度」ではなく、ANSIならびにアメリカベアリング工業会規格(ANSI/ABMA Std.12.2)を採用した。これについて同社では、多くのインラインスケートなどがこのANSI/AFBMAを採用しており、JIS B 1514などに比べて安価に提供が可能であり、また、特に国内での使用にも問題はないとしている。
しかし、日本べアリング産業会は、国内の多くの製品がJIS B 1514に準拠しており、両規格では許容差あるいは許容値が若干異なっている。このため、ABMAの利用はユーザーを混乱させ、許容値の異なる製品の利用は機器に損傷を与えるおそれがあるとして、JIS規格の利用を申し入れた。
Yahho! BBは、これに対し、「JIS規格こそ不要」とJIS B 1514と同等のISO 492/199の廃止を求める決議を提案することを公表した。