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2005年08月01日
WMAとATRAC3plusにおけるDRMの考え方の違い
SonicStageの最新バージョン「3.2」が、メモリースティックPRO DuoへのATRAC3/ATRAC3plus転送に対応しました。
ソニー、PSPへの転送機能などを拡張した「SonicStage」新バージョン http://bb.watch.impress.co.jp/cda/news/10503.html
今までも気になる楽曲があるたびに、ちょこちょこと音楽配信サービスを利用していたのですが、私が持っているgigabeatはWMAに対応したプレーヤーなので、今までATRAC3plusのサービスは使ったことがありませんでした。今回のSonicStage新バージョンで、手持ちのPSPでもATRAC3plusが使えるようになったために早速使ってみたところ、DRMに対する考え方に面白い違いが見えてきました。
以前に特集記事で触れたこともありますが、WMA対応の音楽配信サービスでは、一旦楽曲を転送したプレーヤーであれば、あとはPCからプレーヤーへ直接ファイルをコピーしても再生できました。これに対してATRAC3plusの場合、楽曲ファイルは専用ソフトを使って転送しなければ再生できません。
CD書き込みにも対応! 音楽配信サービスの使い勝手を検証 http://bb.watch.impress.co.jp/cda/special/9082.html
ただし、WMAの場合は転送の権利を1回使ったら元に戻すことはできませんが、ATRAC3plusの場合、「チェックイン」を行なうことでポータブルプレーヤーの楽曲をPCへ戻し、転送回数も元に戻すことができます。
転送回数が3回までの楽曲があったとしましょう。WMAの場合、1回の転送権を使えば、同じプレーヤーであれば同時に複数の楽曲ファイルを作れますが、異なるプレーヤーに転送できるのは3回まで。ATRAC3plusの場合、同時に3つまでしかファイルを送れませんが、チェックインでPCへファイルを戻しさえすれば、他のプレーヤーへ何台でも転送できることになります。DRMの対象がWMAの場合はプレーヤーであり、ATRAC3の場合は楽曲そのものにある、という位置付けなのでしょうか。
まもなくサービス開始が明らかになるというiTunes Music Storeでは、WMAでもATRAC3plusでもないAACを採用しています。こちらのDRMが日本ではどういうコンセプトを採用するのか、その点も気になるところです。
投稿者 甲斐祐樹 : 2005年08月01日 21:21
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