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2005年08月01日

素早かった楽天の対応

 本日、楽天から今後のクレジットカードおよびメールアドレスの管理方針についての発表があった。先日、きちんとした対応をユーザーとして望むと書いた以上、発表についてもどう思ったかを書いておくべきだろう。

 対応内容については、INTERNET Watchで記事にしているので、そちらを参照していただきたい。

 で、結論から言うと、ユーザーとして、今回の発表内容にわたしは満足。クレジットカード情報は楽天に預けるのであって、個々の店舗に渡すつもりではないから、楽天が一括して管理してくれるのであれば、また楽天を利用したい。

 楽天の一括管理を望むのは、個人情報保護法では、握っている個人情報が5,000件未満であれば、企業であっても法の適用外になるせいもある。個人情報保護法は、みなさまご存じと思うけれど、かなり大穴開いた法律なんである。楽天に出店していても小さな店舗であれば、顧客が5,000件未満ということも少なくないだろうし、そもそも、個人が運営する店舗もある。買い物する際に、いちいち企業規模を調べなくてはならないのでは、楽天の利便性が半減してしまう(まあ、わたしの場合、店舗の企業情報は必ずチェックしますけどね)。

 今回の楽天の対応は、とくにカード情報管理の移行については、非常に迅速な対応と言えるだろう。先日書いたとおり、漏えいはどんなサービスでも起こり得る。そこであくまで隠そうというのは、いまどきはもう通用しない。何があったかを発表するのは当然として、その後の対応にこそ、その企業の真価が問われると思う。今回の発表では、採算は度外視という言葉があったけれども、それができるのも企業の実力のうちだ。提供するサービスの規模を考えたら、非常に手堅く、また素早い対応だと思う。


 と、いうわけで、わたしはまた11日から、楽天ユーザーに戻ろうと思います。いやー、正直なところ、楽天で買い物できないとなると個人的にかなり痛いので、ユーザーの一人として本当によかったと思ったことでした。もっとも、みなさまがどうされるかは、みなさまの個々の判断でどうぞ。わたしは保証しませんので、そこのところはよろしくです。

投稿者 工藤ひろえ : 2005年08月01日 22:15

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