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2005年08月04日

iTunes Music Storeが日本にやってきた

 今か今かと噂されていた音楽配信サービス「iTunes Music Store(iTMS)」が正式にサービスを開始しました。

日本国内で「iTunes Music Store」スタート。価格は1曲150円から http://bb.watch.impress.co.jp/cda/news/10615.html

 表向きは「アップルのスペシャルイベント」という位置付けでしたが、ほぼすべてのメディアが「iTMSの発表だ!」と思いながら参加。待ちに待ったサービス発表ということもあり、会場は写真撮影の場所撮りで怒号が飛び交うほどギラギラした空気が漂っていました。

 発表の詳細は記事をご覧いただくとして、会場で感じたのは「日本らしさが感じられない」こと。スティーブ・ジョブズCEOのプレゼンテーションは大きな発表という意味で当然とは思いますが、日本のサービスだというのに前刀禎明代表取締役は姿を見せず、発表会で名前が上がったエイベックスも本当に名前だけ。会場を取り仕切っているスタッフも外国人の方が中心だったりと、「日本のためのサービス」というよりは「あくまでiTunes Music Storeの地域の1つ」という印象を受けました。

 サービスに目を向けると、150円という価格を安いと思うか高いと思うか。私の場合、最近は流行の曲をシングルCDでレンタルするのが中心であり、しかも近所のレンタル店は1枚150円なことを考えると十分に安いと感じました。もちろんアルバムをレンタルしている人にはまだまだ高いかもしれませんが、現状ではレンタル並みの料金に下げるのは難しいのではと思いますし、アルバムを購入しても結局ポータブルプレーヤーを使っているのであれば、最初からポータブルプレーヤー向けの方式で購入して手間を省くメリットもありそうです。

 個人的に注目なのは、価格以上にiPodへの転送回数が無制限というところ。音楽配信は「レンタル」ではなくて「購入」なのですから、買った曲は何度でもポータブルプレーヤーで聴きたい。HDDの寿命という問題があるとしても、買った曲は半永久的に聴けるというメリットは、「所有欲」を満たす点でもメリットは大きいと思います。

 国内の音楽配信サービスも、iTMSに合わせて値下げを発表しました。「値段が下げられるならもっと前に」という気持ちもありますが、それ以上に単なる値段競争ではなく、転送制限などのサービス面にも目を向けて、今まで以上に便利で画期的な音楽ライフを楽しむための環境を作って欲しいと思います。

投稿者 甲斐祐樹 : 2005年08月04日 19:04

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