[ カテゴリー名 : 取材こぼれ話 ]

2008年12月19日

「よしもとオンライン」発表会でココリコの田中さんに焦点を当ててみました

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登壇して挨拶するココリコの田中
 12月19日、Yahoo! JAPANに吉本興業が提供するコンテンツ「よしもと劇場」に、新たに動画コンテンツ「よしもとオンライン」が開設した。視聴は無料。

 吉本に所属する12組のお笑い芸人が曜日ごとに番組を担当し、日曜日は若手の芸人が週代わりでパーソナリティーを務める。発表会ではココリコの田中直樹をはじめ、番組を担当する芸人13名が登壇、意気込みを語った。

 登壇したココリコの田中直樹は、会見開始に「芸暦16年目の田中です。土曜日の10時から(番組開始)です、宜しくお願いします」と淡々と挨拶した。

 事前に「よしもとオンライン」のネタについて募集を受け付けていた掲示板をもとに質疑を行う場面では、動物の生態観察が好きな田中に質問が寄せられた。

 「動物の話をききたい!」とリクエストを受けたココリコの田中直樹は、ほっしゃん。と話していたという動物トークを披露。「ペンギンは別に泳ぎたくて泳いでいるわけじゃない」と自身のペンギン観を熱く語った。

 また、サービス開始の意気込みについては「腰が弱くて、よくぎっくり腰になるんですよ」と語り、「こないだ強いおならをしたら、ぎっくり腰になって。その辺でみなさんと繋がっていけたら」と、ユーザーと腰の不安を共有する番組になる可能性を挙げた。

 このほか、「こないだ嫁さんに言われたんですけど、寝てるときびっくりするくらいしゃくれてるらしいです」とコメント。ともに番組を担当する藤井に笑顔でかわされ、息の合った掛け合いをみせた。

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動物の話を求められるココリコの田中 まばたきをした時のココリコの田中
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前列左から2番目、登壇者の話を
聞くココリコの田中
後列中央がココリコの田中

発表会の最後に抱負を語る芸人たち
ココリコの田中は3分32秒後くらいから

投稿者 村田奏子 : 21:08 | トラックバック

2008年10月06日

「CEATEC JAPAN 2008」こぼれ話

「CEATECの見学行ってきていいよ。で、編集部ブログの更新をするのと…」

 上司からありがたいお言葉をいただき、「CEATEC JAPAN 2008」へ行ってきました。行く前はわくわくさん並にわくわくしながら、ブースや発表内容なんかを調べて「あーここ行こう」ってやってたんですが、実際行ってみると沢山の新製品がこれでもかと置かれていて、わくわくしてる場合じゃありませんでした。場内で3回くらい迷った。ちなみに所持金600円Suica残高7円の、うっかりできない状況下です。

r-01.jpg  まずは知ってるところから、というところで東芝ブースへ。11月発売予定のVARDIAを見て感慨にふけってきました。ブースの説明員の方の「HD画質でレコーダに録画できるんですよ! 今まではできなかったんですよ!」という熱弁に飲まれていたら、スカパー!HD録画の実際について聞くのを忘れました。おかげさまでレグザリンクだけはばっちりです!

 で、次にシャープのAQUOS。壁一面に液晶テレビがかかっていて、1個くらい持って帰っても気づかれない気がします。65V型を初めてまともに見たのですが、べらぼうに大きいんですね。あまりの大きさにびっくりしたので、ブースのおねえさんに冊子を持って比較してもらいました。これ、部屋に入るのかと思ったんですが、あれを買える人はあれを置けるだけの家に住んでいるかとすぐに思い直しました。やれやれ。

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 そんな感じでソニーや三菱、パナソニックなどを回ってきました。パナソニックで、壁一面を液晶にして、NTTのNGN通信を利用して遠くの人とも気軽にコミュニケーションを! みたいな参考出展をしていて面白かったです。

 さて、今回のミッションは編集部ブログの更新をするのと、「人物写真の練習をしてくること」。  ということで、コンパニオンの方々を撮ってくるというものでした。堂々ときれいなおねえさんに会える!

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 きれいなおねえさんは大好きなので、やたら撮ってきました。撮影を許可してくださった方々、ありがとうございました。本当はもっと撮りたかったんですが、さすがにおねえさんを見に来たのか新技術に触れにきたのか分からなくなりそうだったので適当なとこで切り上げ。

l-01.jpg 個人的に回りたかったハードの方面に、時間の関係であまり行けなかったのが残念でした。村田製作所のロボットとかチラ見で終了です。右の写真はTyco Electronicsのブース。リニア乗りたかった!


投稿者 村田奏子 : 19:54 | トラックバック

2008年06月16日

写真で見る「ショートショートフィルムフェスティバル & アジア 2008」【セレモニー編】

レッドカーペット編に続き、「ショートショートフィルムフェスティバル & アジア 2008」の模様を写真でお送りします。

セレモニーがいよいよ開幕和太鼓を用いたパフォーマンスが会場を盛り上げた司会のクリス・ペプラーとLiLiCo
監督に授与されるトロフィー特別賞を受賞した「JUNO」のジェイソン・ライトマン監督と、ダン・ダビッキ プロデューサー「JUNO」で主演したエレン・ペイジからお祝いのメッセージに、会場は爆笑の渦に
公式審査員の面々FC TOKYOの学生審査員たち「Dior CHRISTALアワード」を受賞したナタリー・サウジョン監督。「自分が見たいと思っているお話を語ってみたいと思った。それがみなさんに気に入っていただけてうれしい」
副賞としてディオールから贈呈された「ディオール クリスタル レッド フルサファイア38mm クロノグラフ」「MSNビデオアワード」で「刺激を受けて、また作品を作りたくなっちゃいました!」と語る中尾浩之監督記念品を贈呈されるヒビパパ監督
満面の笑みを浮かべるヒビパパ監督「映画を見た人がそれぞれ考えて、何か行動をしていくことが大事なんじゃないかと思った」と語る中田英寿「ストップ!温暖化部門」の「J-WAVEアワード」でトロフィーを授与する中田英寿
「ストップ!温暖化部門」の「J-WAVEアワード」を受賞した、「サウナ」の西岡純也監督「ストップ!温暖化部門」優秀賞発表前にスピーチする押井守挨拶する別所哲也
「ストップ!温暖化部門」優秀賞を受賞した、アルバロ・ムニョズ監督オフィシャルコンペティションの「ジャパン部門」で優秀賞を獲得し、うれしそうな鈴木勉監督「アジア インターナショナル部門」で優秀賞を獲得した、ツェイ・ズー監督
特別賞を授与されたユ・ジテ監督「普段は人から評価していただく場合が多い立場。審査をするというのは大変なことだったが、多くの作品に触れることができてとても楽しい時間になった。貴重なチャンスをいただけて光栄」とコメントした堀北真希「インターナショナル部門」で優秀賞を獲得したラジフ・ダッサニ監督は、あいにく来日できなかった
グランプリを受賞した鈴木勉監督「今回ショートフィルムという作品に初めて触れ合って、また1つ作られている方から大きな物を受け取り、学ばせてもらった」と語る俳優の大沢たかお「僕なりに愛情を持って1本1本見させてもらった。すばらしかった」とコメントした宮本亜門
「FC TOKYO学生審査員アワード」を受賞したイバン・シュヴェドフ監督に代わって登壇した大使館の書記官「ストップ!温暖化部門」の「akasaka Sakas アワード」を受賞した、「Ra」のジュリアン・シブレ監督

投稿者 甲斐祐樹 : 16:06 | トラックバック

写真で見る「ショートショートフィルムフェスティバル & アジア 2008」【レッドカーペット編】

 6月15日に東京・代々木の明治神宮 新宮会館で開催された「ショートショートフィルムフェスティバル & アジア 2008」には、多数の有名人・著名人が出席しました。ここでは記事では紹介しきれなかった方々を多数の写真でご紹介します。

海外から来日した監督たち
アジアインターナショナル部門の監督たちストップ温暖化部門の監督たちブラジル、チャイナの特別プログラムの監督たち
日本人監督
フランスのプログラムの監督たち韓国の俳優でもあるユ・ジテ監督MSNビデオアワードの公式審査員。左から中尾浩之、堀北真希、ショーン・チュウ
森公美子オフィシャルコンペティションの公式審査員たち。左から宮本亜門、奈良橋陽子、カリン・アイヌー、堀北真希レッドカーペットを颯爽と歩く土屋アンナ
ニコラス・ペタス「JUNO」のジェイソン・ブライトマン監督(右端)と、ダン・ダビッキ プロデューサー(左端)J-WAVE代表取締役社長の楠田修司氏
岩崎宏美(右)と舞台俳優の男性別所哲也と握手する鴨下一郎環境大臣サッシャ(右)
行定勲フランソワーズ・モレシャン大沢たかお
報道陣に挨拶する別所哲也女優の堀北真希
関取の春日王土屋アンナ中田英寿
中田英寿押井守大黒摩季

投稿者 甲斐祐樹 : 15:11 | トラックバック

2008年01月13日

シャープ×T-Mobile×GAINAXのショートアニメはCES限定上映?

Sidekick LX。日本人の記者が手にしても、大きさに違和感はありません

 CESでシャープブースを取材したおり、ブースの一角で何故か日本製と思わしきアニメーション「手裏剣少女 Shuriken girls」が上映されていました。

 すでにAV Watchでも紹介されていますが、T-Mobile向けの携帯情報端末「Sidekick LX」のプロモーション用途に制作された作品。実際立ち止まって見ていると、GAINAXという文字が躍り、女子校生2人が忍者に変身し、悪の組織(?)に捕らわれた少女を救出したりと、2分半のショートアニメとして構成されているようでした。

 思わず、日本人スタッフに聞いてみると、2008年のCES出展に合わせて制作したもので、上映は今回のみに限られるとか。また、Web上での公開予定に関して尋ねてみたものの、現状では難しいとの回答でした。

 果たして「Sidekick LX」の展示エリアは、実機を触っている人が多く、ショートアニメ自体を全編みたかは別としても、足を止めるトリガーにはなっていた様子。端末自体もIMソフト連携やWebブラウザ、QWERTY配列のキーボードなど、日本で登場しても良いかなと思うのですが、残念ながら日本での投入は未定だそうです。

T-Mobile Sidekick(英文)
http://www.sidekick.com/



当然のごとく、変身シーンも日本語も作中に何度か登場し、全体的にポップな印象

投稿者 村松健至 : 13:08 | トラックバック

2007年10月24日

東京モーターショー 2007レポート

 2005年のモーターショーに続き、今回もモーターショーの出展車やコンパニオンの写真を一挙公開します。

投稿者 大久保有規彦 : 20:30 | トラックバック

2007年09月25日

日本テレビのSecond Life初日は大にぎわい

 日本テレビが「世界初」を謳う全編Second Life収録の新番組「デジタルの根性」の発表に合わせ、専用SIM「Shiodome Island」が9月25日にオープン。同日の20時からはオープニングパーティーが開催されました。

日本テレビ、全編をSecond Lifeで公開収録する新番組。専用SIMも開設
http://bb.watch.impress.co.jp/cda/news/19543.html
日本テレビのSIM「Shiodome Island」
 オープン時間の20時にShiodome Islandにアクセスしてみると、すでに会場はたくさんのアバターが。普段はサクサク快適に動かせていたアバターも動作が重くなるほどの大にぎわいでした。

 会場では無料で日テレのアイテムを配布しているほか、オープニングパーティーならではのイベントとして海辺の公開収録会場で花火も打ち上げ。花火の中に「日テレ」の文字が見えるこだわりっぷりです。

 Second Lifeに企業が参入するというニュースを目にする機会は増えていますが、参入したはいいけれどしばらく経つとせっかく作ったSIMもガラガラ……、というケースも目にします。日本テレビのSIMは毎週放映する番組を収録する場のため、公開収録も定期的に行なわれる予定。テレビと連動したプロモーションや企画はもちろん、「ユーザーが集まる機会を継続して設けていく」ということが、ユーザーを集めるための大事な要素なのかもしれません。


日テレジェニックのポスター花火には「日テレ」の文字が

投稿者 甲斐祐樹 : 22:35 | トラックバック

2007年05月15日

Yahoo!ショッピング 夏の厳選スイーツ試食会

会場は芸能人の結婚式でも使われたりする人気の結婚式場。ゴシック様式の教会をモデルにしたベルばら風の建物


 編集部工藤です。本日は、「Yahoo!ショッピング 夏の厳選スイーツ試食会」に行って参りました。会場は表参道近く、おもに結婚式場として使われる教会を模した建物です。IT系の取材で、こんな、「ベルサイユのばら」に出てきそうなゴシック様式の建物に来ることがあるとは思いませんでした。

 会場では、Yahoo!ショッピングで人気のスイーツなど約70品が試食用にかわいらしいサイズで提供されていました。天井にはシャンデリア、そして記者は女性ばかり。IT系の発表会などで、これほど女性記者率が高かったことがかつてあったでしょうか(反語)。

 試食会は、スイーツ試食会ということでもちろんケーキやプリンなどの甘味がメインですが、低温殺菌牛乳や無添加ジュースなどの飲み物も用意されていました。


ケーキケーキケーキだらけ!

マリーアントワネット気分が味わえる? インテリア天井にはシャンデリアこんな感じでひたすら試食

 スイーツは、ひとつのプレートが空になると次の商品という形で随時入れ替えもあり、またいくらミニサイズにカットしてあるとはいえ70種類はさすがにきつく、当初もくろんでいた全種制覇には挫折。そんなわけで、全種を試した結果ではないのですが、かなりの数は食べてみたので、わたくし工藤と、新入社員で現在Watchで新人研修中の清水くんの独断によるおいしかったものリストを以下に挙げておきます。特別にグルメでもない庶民の感想ではありますが、ご参考になれば幸いです。



 清水@新人研修中工藤@編集部
1ガトーカマンベール
 味はもちろんですが、これは見た目とのギャップが良かったです。スイーツとは思えませんでした。ギネスやワインなどのアルコール類とも非常に相性が良さそうです。
ガトーカマンベール
 外観は小さなカマンベールチーズそのまま。中央のチーズクリームは本物のカマンベールの味がします。甘さも控えめな大人の味で、他にはちょっとない味や外観なので、普通のチーズケーキに飽きた人へのギフトにも。
2神戸半熟ミルクプリン
 元々プリン好きなので、これは見た瞬間から「食べよう!」と決めていた品でした。まさに「半熟」という形容がそのまま当てはまる食感でした。
奥出雲葡萄園のぶどうジュース
 送料込みとはいえ2本で2,800円とお値段はかなりいいですが、ぶどうの香りと味がしっかり感じられます。無添加で、甘みが自然でくどすぎないのもマル。
3黒いチーズケーキ
 チーズケーキの上下にブラッククッキーを砕いたものをあしらったケーキ。見た目がかなり目新しいので、人を招いた時に見せると話が盛り上がるかも……。
旭山プリン
 非常にあっさりした甘みで素材の良さが感じられる、最近流行のとろとろ系プリン。昔ながらの蒸しプリンが好きな人なら、これよりじゃっかん甘めでかための酪農チーズプリンも美味しかったですヨ。
4奥出雲葡萄園のぶどうジュース
 本日はスイーツだけでなく、スイーツに合う飲み物も展開されておりました。これは非常にコクがあるのですが、爽やかでした。
海鮮献上焼きお煎餅
 あさり味を試食したのですが、少し生姜を効かせてあるあたり、やるな! と思いました。煎餅はサクサクの食感で、歯の弱いお年寄りへの手みやげにも大丈夫そう。
5木の実のショコラケーキ
 マドンナも実践しているマクロビオティックの考えから作られたヘルシーケーキ。木の実の部分はメープルシロップでコーティングされていますが、コリコリと食感が残っており、これがまた美味でした。
デリス・フレーズ 酸っぱい味が苦手なわたしでも食べられる程度に、ベリーの酸味がほどよく効いたケーキ。生クリームが詰めてあるのですがかる~い食感。外観がかわいいので女の子の誕生日などに喜ばれるかも。

投稿者 工藤ひろえ : 16:20 | トラックバック

2007年04月25日

ほぼ日刊イトイ新聞「カレー部 例会」参加しました

 本日は「ほぼ日刊イトイ新聞」が主催する「カレー部 例会」イベントに編集部ブログとして参加しております。

 このイベントは、「ほぼ日」の愛称でおなじみほぼ日刊イトイ新聞を運営する糸井重里さんと、本人のギャグに登場する架空の大学「中洲産業大学」のタモリさんによるコラボレーションイベント。大量のカレーを作ってお客さんに振舞うための場所として渋谷の電力館を貸し切り、4階のIHクッキングルームでタモリさんがカレーを作りながら、同時に8階の「TEPCOホール」で糸井重里さんやみうらじゅんさん、リリー・フランキーさんによるトークショーが行なわれる、という流れです。

 このカレー会に参加するための方法は2つ。1つは通常のお客さんとしてチケットを購入する方法ですが、もう1つがこのイベントを紹介する「記者」としての参加です。

 記者としての参加条件はテレビ局やラジオ、ニュースサイトといった本業としての記者だけでなく、ホームページやブログとしての参加もOK。選ばれる条件は主にタモリさんのの「ただの直感」で決まるとのことで、記者枠の応募総数400強の中からBroadband Watchも編集部ブログとして参加しております。

 記者用の席には無線LANや電源が用意され、いつでもリアルタイムにイベントを更新できる環境を完備。すでに参加者の方々は思い思いに更新をしているようです。記者として参加しているブログはカレー部 例会のWebサイトにも掲載されておりますのでよろしければご覧ください。

ほぼ日刊イトイ新聞 - カレー部 例会@電力館
http://www.1101.com/curry_club/

 イベントの正式スタートは19時で、カレーのできあがりは20時半とのこと。イベントに動きがあったらこのブログでも報告していきたいと思います。

カレー調理中の4階IHクッキングルーム不思議な格好で調理中の人も
調理の模様はTEPCOホールへ中継参加記者たちもリアルタイム更新中


【19時半更新】
 イベントが始まった19時には、タモリさんや糸井重里さんなどが一同に介したトークショーが開催。キッチンに入る前のタモリさんがカレーへの思いを語りました。そのトークショーの内容を少しご紹介。

タモリ:カレーに手間をかけてはいけない。よく玉ねぎを1時間も炒める人がいるが、玉ねぎなんて買ってくれば十分。

タモリ:「おふくろが作るカレーが一番うまい」という男は信用できない。それは家族愛も人間関係も大切にしていると見せたいだけだ。(リアクションのない会場に)賛同いただけませんで……。

糸井重里:「俺んち主義」ですよね。みんながそういうことを言うから「俺んち主義」がポピュラーになってしまった。本当はそれぞれの「俺んち」は違うはず。
それぞれの俺んちは違うはず

みうらじゅん:早くカレーできないんですか。タモリさんは早く厨房に行ってください。失礼があったらいけないから昼飯を抜いているから、今はおなかが「89ペコ」くらい。100ペコになったら死んじゃうよ。

糸井重里:イベントの応募総数は1万人で、お客さんは120人。

リリー・フランキー:その運をカレーで使っていいのかね。

糸井重里:スタッフは全部で100人います。

タモリ:豪華客船でもそんな待遇ないよね。

全部で40kgの鶏肉皮をとってぶつ切りにし、スパイスをもみこんでサラダ油で煮込む
炊いたお米も大量炊きたてのご飯


【20時更新】
 着々と作りあがるカレーを横目に、大量の鶏肉を使って急きょタンドリーチキンも作られることに。「ビールを飲まなきゃうまいカレーはできない」というタモリさんの言葉に従い、ビール片手の料理が進んでいます。

 途中で館内の電気がすべて消えるというハプニングがありましたが、電力館の方によれば「いつも20時になると展示場の電気が消えるスケジュール」とのこと。一瞬あせりましたが、さすがに電力館で停電なんてことはないようです。

煮込んだ鶏肉はフライパンで炒める玉ねぎは「炒め玉葱」で
「ビールを飲まなきゃうまいカレーはできない」着々とできあがるカレー


【21時更新】
 予定の20時半を少し過ぎ、ようやくカレーが見えてきました。カレーの合い間に作られたタンドリーチキン、「カレーと混ぜるとうまい」(タモリさん談)のマッシュポテトが姿をあらわし、いよいよカレーが完成しそうです。

カレーの合い間に作られたタンドリーチキンカレー色のマッシュポテト


【21時半更新】
 いよいよカレーが参加者に配られました。カレーの具はチキンで、ご飯の横にはマッシュポテト。タモリさんによればカレーとポテトとご飯をぐちゃぐちゃに混ぜるのがおいしいとのこと。参加者全員、「いただきます」を楽しみに待ちながらカレーをかき混ぜています。

参加者に用意されたご飯たちご飯とマッシュポテト。あとはカレーを乗せるだけ
カレー投入ご飯とカレーとポテトをまぜるのが「タモリ流」

【22時更新】
 全員にカレーがいきわたったところで「いただきます」の掛け声とともに実食開始。おなかが大変にすいていたこともあり、とたんに全員が無言のままもりもりカレーを食べていきます。みなさんおつかれさまでした。

投稿者 甲斐祐樹 : 19:06 | トラックバック

2007年04月02日

GoogleやOpera、Yahoo!が一直線に出展したCTIA。元大統領講演は長蛇の列

 3月27日から29日に米国・オーランドで開催された「CTIA WIRELESS 2007」。各種通信関連の機器やサービスが展示される中で、印象に残ったのはGoogleとOpera、それに米Yahoo!が同じ通路上にブースを構えていたという点。GoogleとOperaに至っては向かい合っての出展となっていました。

携帯電話やWindows Mobileに対応する「Yahoo! Go for Mobile 2.0」 http://bb.watch.impress.co.jp/cda/event/17623.html
Google、GPS対応Google Mapsなどを中心に各サービスを紹介 http://bb.watch.impress.co.jp/cda/event/17601.html
Opera Software、PC版やWii版など同社ブラウザの展開状況をアピール http://bb.watch.impress.co.jp/cda/event/17602.html
手前から米Yahoo!、Opera、Googleが同じ通路上に出展
 同じ通路上に出展しているものの、各社ごとに出展内容は異なっています。Operaに関しては、ミーティングスペースがブース全体の何割がを占めていて、常に接客対応に追われているといった様子。一方、Googleと米Yahoo!の両ブースは自社が展開するサービスの体験スペースがほとんどで、Operaブースと比較すると足を止める一般来場者の姿が多い印象でした。

 個々のサービス自体は日本でも体験可能ですが、なかなか国内で触れられないのは米Yahoo!の「Yahoo! Go for Mobile 2.0」。すでに弊誌記事でも何度か紹介していますが、「Yahoo! Go」は機器を問わずにYahoo!のコンテンツを提供するというサービス。ちなみに、2006年に日本で開催されたCEATECには、シャープブースでインターネットAQUOSを利用した「Yahoo! Go for TV」のデモも行なわれています。

 CTIAでの米Yahoo!ブースでは、記事にお伝えした通り「Yahoo! Go for Mobile 2.0」のデモが中心。長い時間試用したわけではありませんが、アプリケーションを導入してしまえば、異なる通信事業者や端末でも同等の感覚でメニュー操作やサービスを利用できるのは、やはり便利そうだなと。もちろん、日本の場合は携帯電話向けのサービスやコンテンツが充実していることもあり、必須レベルではないのでしょうが、1つの選択肢として登場してくれれば、個人的には活用してしまいそうです。

GoogleとOperaは向かい合ったブース米Yahoo!はMicrosoftが向かいに出展していました
両元大統領を写真におさめようとする聴衆が手に持つの機器は日本と同様さまざま
 また、会場の話題から少し離れますが会期最終日にはジョージ・H・W・ブッシュ氏とウィリアム・J・クリントン氏の両元大統領による講演も。講演中には、聴衆からの拍手喝采やジョークに対する笑い声などに驚かされる一方、展示会場の開場時間が近づくにつれて遠慮なく退出していく出展社スタッフの姿も、日本では見られない光景と言えそうです(笑)。講演が始まる前に形成された列は2階フロアの端を折り返すほどで、その間には両元大統領のそっくりさんも出現していたようです。

 会場全体を見ると携帯電話関連の出展が多かったCITAですが、上記の通り、日本では同時に出展をするケースがあまりない企業が出展しているのは興味深いところ。「CTIA WIRELESS 2008」がラスベガスで開催される2008年3月までに、通信関連でどのようなサービスが登場して、このイベントにどういう形で出展されるのかを楽しみにしていきたいと思います。

投稿者 村松健至 : 21:44 | トラックバック

2007年01月15日

2007 International CESのアジアブースで見つけた面白製品

 全世界から2,700社が出展するという世界最大級の家電見本市「International CES」。出展者数が多いだけに展示製品も幅広く、今年も大画面テレビや次世代DVD製品など目玉となる展示が注目を集める一方で、アジアメーカーのブースも興味深い製品がひっそり展示されていたりします。

 そんな面白商品のいくつかを、取材の合間に撮影したのでご紹介。なお、あくまで取材の合間の小ネタですので、製品の仕様や詳細は細かいところまで聞き及んでおりませんことご了承下さい。

 まずはVOGUE Technologyのネコ型2.1chスピーカー「O.CAT」。ネコの手の平の形をしたリモコンは「Jazz」「Classic」「POPS」「Rock」など再生モードが切り替えられます。デザインありきの見た目重視スピーカーですが、ネコが大好きでたまらない人にはインテリアにもよさそうです。

ネコ型2.1chスピーカー「O.CAT」カラーバリエーションも豊富

 キャラクターの形をしたポータブルMP3プレーヤー。日本のアレとかアレを思い起こさせるデザインですが……。特に画面上のネコ型キャラクターの目とくちびるは、吉田戦車デザインのPostPetを思わせる逸品に仕上がっています。このキャラクターを見つけた瞬間、思わず足を止めて見入ってしまいました……。

どこかで見たことあるようなないような、不思議なデザイン

 USB端子を搭載したSDカードは日本でも発売されていますが、CESではminiSD型の製品も展示。といっても現時点では基盤の入っていないモックデザインのようです。展示資料によればUSB 2.0に対応し、「100% Waterproof」「100% Dust Proof」とのこと。このほかアダプタを利用してminiSD/SD/メモリースティックDuoとして利用できる独自形状のメモリーカード「Mbridgeカード」も展示されていました。

USB端子付きのminiSDカードminiSDにもメモリースティックDuoにも使える「Mbridge」

 個人的趣味大爆発のTOP ALLIANCE製Wiiオプション。画面左からゴルフクラブ、バット、テニスの形をしたWiiリモコン用アタッチメント、画面右がWiiリモコンの充電キットです。

Wiiリモコン用アタッチメントと充電キット

 充電キットはWiiリモコン背面の電池フタと単3電池を外し、充電用の電池パックを取り付ける仕組み。充電はWii背面のUSBから供給する方式のようです。さらにWiiのUSBポートを利用して本体を冷却するスタンドも展示。気になるお値段は未定とのことです。

充電池をセットしたところ。外見は普通のWiiリモコンと変わらないUSBで動作するWii用冷却スタンド。こういう製品はPS3にこそ欲しい気も

 さらにWii用オプションをもう1つ。こちらはUSB Trendの製品です。一見するとただのWiiリモコン用ジャケットに見えますが……。

表はただのWiiリモコン用ジャケット

 裏返してみるとバイクのハンドルになるという製品。同じアイディアでテニスやゴルフのグリップもラインナップされています。いまのところWiiのソフトでバイクゲームって聞いたことがない気もしますが、それでも製品化してしまう勢いはすばらしいですね。

背面はバイクのハンドル型デザイン製品ラインナップ

投稿者 甲斐祐樹 : 18:28 | トラックバック

2006年12月09日

忘年会議が“独断”と“偏見”で決める2006年のマイナーランキング

 12月9日、今年で4回目を迎える「忘年会議」がヤフー協賛で開催されました。

忘年会議の贈るマイナーランキングの定義
 「忘年会議」は、サイト「百式」を運営する田口元氏、「Passion for the Future」を運営する橋本大也氏が共同で開催するイベント「無敵会議」の流れを組み、毎年12月に開催されるユーザー参加型のイベント。今回も参加者の投稿を元に、主催者が独断と偏見で決めるランキングが発表されました。

 このランキングのコンセプトは、大手ポータルを除外し、投稿の「理由」を重視することで「マイナーランキング」を目指すということ。2003年の第1回は、参加型のニュースサイト「Future Planning Network」、2004年は当時20万人の会員を集めていたSNS「mixi」、2005年はソーシャルブックマーク「はてなブックマーク」が1位に選ばれています。

 2006年のランキングは以下の通り。3位の「クチコミック」は、コミック形式で広告を展開するサイト。「コミックだと思って読んでみると実は広告だった、というのが広告として面白い」(橋本氏)」、「2006年は広告が“死んだ”年。2007年は、“見ていたら広告だった”というのがキーワード」(田口氏)との評価が主催者から贈られました。

 2位の「早起き生活」は、朝起きたらサイトのボタンを押すことで毎日の起床時間をログに取れるサイト。投稿者からは「どうしても朝起きれない堕落した生活が、このサイトで健全な生活に戻れました」との声が聞かれたほか、「個人が何万人ものレベルでサービスを提供する時代が来ているのかもしれない」(田口氏)という意見も。

 栄えある1位に輝いたのは、サイドフィードの「あとで読む」。気になったサイトのキャッシュをブックマークレット1つでメール送信するサービスで、主催者は「人に見られたくないサイトをメールで自分に送る」(橋本氏)、「他人に読んで欲しいサイトをメールで送る」(田口氏)という使い方を紹介。忘年会議に参加していたサイドフィードの赤松洋介氏によれば、「海外も含めて数万人に使ってもらっている」とのことです。


1位あとで読む
http://atode.cc/
2位早起き生活
http://www.hayaoki-seikatsu.com/
3位クチコミック
http://www.sodateyou.net/kuchicomic/
4位YouTube
http://www.youtube.com/
5位mybloglog
http://www.mybloglog.com/
6位digg
http://digg.com/
7位Geocoding Tools & Utilities
http://pc035.tkl.iis.u-tokyo.ac.jp/~sagara/geocode/index.php
8位SecondLife
http://secondlife.com/
9位MAKEZINE
http://www.makezine.com/
10位2.0成分解析
http://sebun2point0.blogdb.jp/

 「毎回毎回が赤字経営」との忘年会議では、参加者全員に「Web 3.0 BOOK」なる冊子もプレゼント。Web 2.0というキーワードが流行した2006年でしたが、「Web 3.0」というキーワードに基づき、主催者2人が2007年に注目すべきサービスや名言などを紹介するというもの。「忘年会議出版」という版元のようですが、どこかで見たようなデザインな気もしますね。

参加者に配られた「Web 3.0 BOOK」

投稿者 甲斐祐樹 : 18:25 | トラックバック

2006年11月30日

KDDIが提供する同軸ケーブルモデムの意外な正体

 11月28日にKDDIから「ひかりoneホーム」向けの高速PLCモデムと同軸ケーブルモデムの提供が発表されました。

KDDI、ひかりoneホーム向けに高速PLCモデムと同軸ケーブルモデムを提供
http://bb.watch.impress.co.jp/cda/news/16335.html

KDDIの同軸ケーブルモデム

 このうち、高速PLCモデムはアイ・オー・データ機器の製品(関連記事)を取り次ぎ販売する方法が取られていますが、個人的に気になったのは同軸ケーブルモデム。振り返ってみると、2005年のCEATECにも参考出展されていました。

【CEATEC JAPAN 2005】KDDI、光プラス向けの同軸モデムや無線LAN対応携帯電話など
http://bb.watch.impress.co.jp/cda/event/11296.html

 同軸ケーブルモデムが採用する通信規格は「G.9954」。これは、電話線や同軸ケーブルを使って通信を行なう「HomePNA 3.0」の技術仕様としてITUで策定されたものになります。HomePNA 3.0はKDDI製品と同様に、128Mbpsの伝送速度をサポートし、QoS機能も盛り込まれているほか、オプションで最大240Mbpsの伝送速度も実現可能とのこと。

 KDDIに確認してみたところ、今回の製品では「HomePNA 3.0」には対応していないそうです。しかし、製品への反響が大きければ、日本国内でもHomePNA 3.0に対応した家庭用向け製品が各社から登場するのかもしれません。

HomePNA(英文)
http://www.homepna.org/
Learn More About HomePNA V.3(英文、PDFファイル)
http://www.homepna.org/docs/CoppergateBBForum.pdf
最大240Mbpsを実現する「HomePNA3.0」が策定。今年後半に製品出荷へ
http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2003/0606/pna.htm

投稿者 村松健至 : 12:10 | トラックバック

2006年11月13日

松下の高速PLC「BL-PA100」の気になるポイント

松下電器産業から、ついに高速PLCに対応したアダプタが発表されました。

PLCアダプタ「BL-PA100」

松下電器産業、家庭向け高速PLC製品を12月9日に発売 http://bb.watch.impress.co.jp/cda/news/16162.html

 2~30MHz帯を利用した高速PLCについてはロジテックが年内の製品投入を発表してはいるものの、詳しい予定などは未発表で、きちんとした製品として登場するのは今回が初めて。

ロジテック、高速PLC対応のイーサネットアダプタを12月に発売予定 http://bb.watch.impress.co.jp/cda/news/15633.html

 高速PLCの実証実験などは各事業者やメーカーで行なわれていましたが、家庭内など一般的な場所で使われたことはないため、未知の部分もたくさんあります。今回はこのブログでいくつか気になる点をまとめてみました。

 一番基本的なことですが、PLCだけでインターネットに接続できるわけではありません。PLCはあくまで家庭内のネットワーク構築に使う製品であり、FTTHやADSLなどのブロードバンド環境は用意しておく必要があります。ルータから先は無線LANや有線LANでネットワークを構築する必要なく、コンセントを使って配線をワープできるというイメージでしょうか。

配線イメージ

 増設用のアダプタも用意されていますが、1つの部屋で何台ものPCを接続する、というケースであれば、スイッチングハブを使って接続台数を増やすこともできます。もちろん1台1台にアダプタを用意してもいいですが、コストを考えると1部屋に1台PLCアダプタを用意し、部屋の中はスイッチングハブで配信してもいいかもしれません。

 通信速度は190Mbpsを公称していますが、これは物理速度であって実際のスピードではありません。無線LANが「最大54Mbps」と表記していても実際にはそこまでのスピードが出ないのと同じです。実効速度はTCPで約50Mbps、実際にインターネットに接続した時には約20~30Mbpsとのこと。ただし、今回の製品は初めての商品化だけに、今後通信速度が向上していく可能性は大いにあるようです。

 電気の配線を使うということで、配線が共通の集合住宅などではどうなるか気になる人もいると思いますが、PLCアダプタは最初から128bitのAESで暗号化されているので、隣の人にデータが見えてしまう、ということもありません。AESは米国国防省でも採用され、暗号化の強固さには定評がある技術ですので、一般的な使い方では心配ないでしょう。

 ほとんどの家庭で使われていると思われる電源コンセントのマルチタップを使ったらどうなるか。これも基本的には問題がないそうですが、ノイズフィルター機能を持ったマルチタップなどでは、PLC自体がノイズとして認識されてしまうこともあるとか。実際にはほぼ影響がないレベルだそうですが、気になる人はPLCアダプタをコンセントに直に差し、他の機器をマルチタップでまとめたほうがよさそうです。

 前述のロジテックが発売を予定するPLC製品ですが、HD-PLCとは異なる規格のために接続ができません。このあたりは松下も複数のPLC技術が併存できるような解決策を考えているとのことですが、個人的にはチップが異なるとキャリアによっては利用できないADSLモデムという過去の例が思い出されます。よけいな設定なく宅内LANを構築できるという点ではかなり重要な存在であるだけに、こうした複数技術の併存にも期待したいと思います。

投稿者 甲斐祐樹 : 21:41 | トラックバック

2006年11月07日

孫社長が語る「海外サービスが日本で成功する秘訣」

ソフトバンクの孫社長
 11月7日に行なわれたマイスペースジャパンの記者会見。質疑応答の時間に「米国から日本に持ってきたサービスでは、イーベイのように失敗した事例もあるが」という記者からの質問に対し、ソフトバンクの孫社長が答えたのは「成功したサービスはソフトバンクと提携している」というものでした。

 孫氏によれば、イーベイが成功しなかったのは「ソフトバンクがYahoo! JAPANをやっていたから」。イートレードについても「ソフトバンクが日本でやったから成功した」など、海外サービスのローカライズには並々ならぬ自信を伺わせました。

 これまでも海外で人気のあるサービスが日本でもサービスを開始する例は多々ありますが、ことコミュニティサービスに関しては言語や慣習の影響もあるためか、必ずしも海外の成功事例が日本でも通じるというわけではなさそうです。韓国では大人気のサイワールドも、日本では韓国ほどの存在感を見せていませんし、英国発のLast.fmも、肝心の音楽配信機能が提供されていないこともあってブレイクとまでは至っていません。

 さらに日本ではすでに700万近い会員を集めるmixiの存在があるだけに、クチコミで広がっていくSNSで巻き返しを図るのは難しそう。ただし、発表会でも紹介されたように、国内アーティストが続々MySpaceに参加しはじめれば、そのファンもMySpaceに登録するという流れが生まれるかもしれません。何より海外サービスのローカライズに大きな自信を見せる孫社長だけに、今後の展開には要注目です。

ソフトバンク、「マイスペースジャパン」日本版でSNS市場に参入 http://bb.watch.impress.co.jp/cda/news/16091.html

投稿者 甲斐祐樹 : 23:10 | トラックバック

2006年10月12日

合コンや会議中にも役立つ!? NTTドコモ「903i」の新機能

 「903i」シリーズなど14機種もの新端末が華々しく紹介されたNTTドコモの発表会。ワンセグやナップスター、HSDPAといった大幅な機能強化に加え、発表会ではNTTドコモ執行役員の夏野剛氏から、ちょっと変わった903iシリーズの使い方も紹介されました。

NTTドコモ、903iシリーズなど新モデル14機種。5機種がナップスター対応
http://bb.watch.impress.co.jp/cda/news/15745.html

NTTドコモの夏野剛執行役員
 903iシリーズから搭載される「メガiアプリ」は、従来のiアプリから大幅な容量拡張が行なわれ、外部メモリも使うことで数十MBのアプリケーションも動くように。容量だけでなくCPUの描画性能も3倍近く高められており、「もうゲーム専用機は要りません」というほどの自信作だそうです。

 そんなメガiアプリの利用シーンとして夏野氏が提案したのが「会議中」。なぜなら「ゲーム専用機はゲームやっていることがバレちゃうけど、携帯は何をやっているかわからないから(笑)」。夏野氏も「私は(会議中にゲームを)やってます」と、発表会上で高らかに会議中ゲームを宣言していました。

 IC機能を搭載した903i同士でメールアドレスや電話番号などが交換できる「IC通信」も、「より合コンがスムースに」という使い方を提案。903i同士をかざすだけで情報を送信できるので、「今まではお互いに赤外線で交換してたけど、これからは男の側が903iをかざすだけで送れます」という隠れたメリットがあるそうです。もちろん「端末を隠せば拒否もできますよ」と、女性側への配慮も忘れないあたり、そうとう場数を踏んでいるのではないかという余裕すら感じられました。

投稿者 甲斐祐樹 : 22:46 | トラックバック

2006年08月02日

金剛地武志のエアギター教室!?

金剛地武志氏。1曲目の演奏には布袋モデルを、2曲目にはナイキ“エアー”モデルを使用したとのこと
 ガンホー・モードが2日に開催した「ガンホーゲームズ」発表会のサプライズゲストとして登場した、金剛地武志氏。“エアギター”と聞くと真っ先にタモリ倶楽部で放送された回を思い出してしまうのですが、金剛地氏はエアギター世界大会において2年連続で4位に入賞した腕の持ち主。MXテレビで「テレバイダー」を視聴していた頃から、氏はさらにパワーアップしていたようです。

 発表会では登場とともに、エアギターで2曲を披露。「ゲーム大好き」と言う金剛地氏は、「やばいんですね。夢中になっちゃって。どうしようもなくなるから、プレステとか買わないようにしています」とコメント。「それでもやめられなくて、マネージャーの目を盗んでパソコンのオンラインゲームをこっそりやっている」と語り、「そろそろマネージャーからパソコンを取り上げられて、壊されてるんじゃないのか」と恐れを抱いてました。

 エアギターに関しては、「大学の先生に測定して貰ったところ、右脳に良いらしいことがわかった」とその効果をアピール。「音と体の動きを合わせる神経が活性されるから」と述べ、「ぜひガンホー・モードさんにサポートしてもらって、ゲームを作って欲しい。作れますよね」と期待を寄せていた。

 そして、記事でも触れたとおり、ガンホーの森下社長とジー・モードの宮路社長を呼び、エアギター教室を開催。エアギターの弾き方やシャウトの方法などをレクチャーしていました。そういうわけで、その模様をご紹介したいと思います。


ガンホー森下社長、ジー・モード宮路社長がネクタイを頭に巻いたところでレッスンがスタートチューニングに続いて、開脚・海老ぞり・欽ちゃんジャンプを指導
風車弾きの伝授も一通り指導が終わったところで、3人でセッション。写真はギターを歯で弾いているところ

投稿者 村松健至 : 20:13 | トラックバック

2006年07月24日

メイド喫茶で発表会、再び

 本日ガイアックスが開催した「とぅいんくる」の説明会は、以前タカラトミーがプレスカンファレンスを実施したのと同じく、秋葉原のメイド喫茶「Amusement Cafe めいど in じゃぱん」で開催されました。今回の説明会でも、めいど in じゃぱんのメイドさんが登場し、プレスを交えたイベントや記念撮影を行なっていました。ただ、会場がメイド喫茶なだけに少々狭いのが難点です。

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紙芝居で「とぅいんくる」のストーリーを紹介するメイドの伊藤めいさんメイドさんとじゃんけんをして、勝ったプレスに書き下ろし色紙をプレゼントするイベントも

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発表会後はメイドさんらを交えて記念撮影(左から:さゆみさん、伊藤めいさん、エリザベスさん)発表会で用意された「とぅいんくる」をかたどった特製ケーキ

投稿者 大久保有規彦 : 19:42 | トラックバック

2006年07月18日

ニンテンドーDSブラウザーを体験してきた

ニンテンドーDSブラウザー
 本日掲載させていただいたニンテンドーDSブラウザーの開発インタビュー。取材は任天堂の京都本社で行ないましたが、その際にわずかな時間ながらニンテンドーDSブラウザーを体験できましたので、個人的に印象に残った部分をご紹介したいと思います。

 まず感じたのが起動時間の早さ。サイトの表示スピードそのものは画像などのデータ量などによって変わると思いますが、電源オフからブラウザが起動するまでの時間は非常に短く、ほとんどストレスを感じませんでした。タイトル画面の前にメーカーのロゴなどが表示されるゲームがよくありますが、ニンテンドーDSブラウザーであればロゴよりも早くブラウザが起動されているのではないでしょうか。「ながらで使ってもらうブラウザ」という意味では、この起動の早さは魅力的です。

 ただ、PSPやW-ZERO3などの端末がブラウザ機能を内蔵しているのに対し、ニンテンドーDSブラウザーは外付けな点は少々ネック。特に我が家ではニンテンドーDSがゲームとしての稼働率も高いだけに、ブラウザを使いたくなったらさっきまでプレイしたDSカードを差し替えて、という手間が必要です。本体に装着できるDSカード収納ケースなどがあれば、使いたい時にすぐ差し替えられて便利かもしれません。

 文字入力も快適でした。手書き文字の認識だけでなく、予測変換にも対応しているので、PCなどの操作は難しいお年寄りにも、ニンテンドーDSブラウザーなら気軽にネットを楽しめそうです。

 実際に確認はできなかったのですが、担当者によればAjaxも動作するとのこと。表示する画像などのデータ量が大きいと表示が難しいかもしれませんが、ニンテンドーDSブラウザーに最適化されたAjaxベースのWebサイトがあったら面白そうです。NTTドコモのiモードでも、サービス開始当初は「勝手サイト」と呼ばれる非公式サイトが大いに盛り上がりました。すでに800万台以上を出荷するニンテンドーDSだけに、ニンテンドーDSブラウザー向けのWebサイトユーザーやメーカーを問わず登場を期待したいところです。

※7/25追記
最速インターフェース研究会さんがいろいろとニンテンドーDSブラウザーの動作確認をしているようです。そのエントリーによるとAjaxがうまく動作しないとのこと。初出時に「Ajaxが動くかもしれない」という記載でご迷惑をおかけしたことをお詫びいたします。

なお、上記ブログによればブックマークレットは動作するとのこと。文字コピーができないニンテンドーDSブラウザーだけに手入力しなければいけないのが難点ですが、情報が集まってくると面白い使い方ができるのかもしれません。

スピード測定環境についてもトラックバックでご意見いただいておりますのでこの場にてご説明させていただきます。回線は100Mbps占有のBフレッツ ベーシックタイプを用い、無線LANルータにはNECアクセステクニカのWR7850Sを使いました。ルータの詳細については下記をご参照下さい。

NEC、新11aチャネル対応の11a/b/g無線LANルータと無線LANカード
http://bb.watch.impress.co.jp/cda/news/10254.html


投稿者 甲斐祐樹 : 17:46 | トラックバック

2006年07月01日

今年も@nifty BB Festaの顔は眞鍋かをりとデイリーポータルZ

 7月1日、今年で4回目を迎えるニフティのイベント「@nifty BB Festa 2006」が東京国際フォーラムで開催されました。

@nifty BB Festa 2006
http://www.nifty.com/festa06/


眞鍋かをり
 @niftyのサービスやコンテンツが楽しめる展示やイベントが行なわれている中で、来場者の注目を集めたのはやはり「ブログの女王」こと眞鍋かをりのトークショー。ブログ「ココだけの話」に加えて、自身が委員長を務めた「ブログ普及委員会」の活動、Podcastingコンテンツ「Tokyo Local」、@niftyのセキュリティ対策サービス紹介など内容は多岐に渡り、真鍋さん自身も途中で白衣を着たりメガネを変えるなど、会場を盛り上げていました。

 自分のブログについては「件数が増えただけであまりやっていることは変わりません」と振り返った一方、「ニフティのご協力で迷惑トラックバックは無くなってますが、一般の方からはたくさんトラックバックをいただいています」とコメント。ブログの普及ぶりを肌で感じているようでした。

 また、最近は体調が優れず、2週間ぶりに投稿したエントリーも「だ~~る~~~い 」という件名になってしまったものの、「それでも後から見直したときに『ああ、あの時はたいへんだったんだな』とわかるので、空元気よりも素の自分を出すといいと思います」とアドバイス。

 5月から始めたPodcasting「Tokyo Local」については、「会見では“Podcastingの女王を目指します”って言ったけれど、実際には女王というよりもだらだら続けていきたいと思っています」と、気楽に更新を続けている様子。「Podcastingは有名人ではなくてもできるもの。一般の人も、日常の普段見えないような部分を音声でアップしてくれると、覗き見しているようで面白いコンテンツにじゃないかな?」とのアイディアを参加者に向けて送っていました。

セキュリティ対策は白衣姿で紹介白衣の後はメガネを掛け変え

 眞鍋かをりに負けず劣らずの人気を集めていたのが、「デイリーポータルZ」のコーナー。サイトキャラクターの「Zくん」の頭部をかぶって記念撮影ができるコーナーに加え、これまでの特集で使われたグッズや記事などが展示されています。

 昨年の@nifty BB Festaでは、「デイリーポータルZのTOPページに表示されているロゴを参加者のマスゲームで作る」というトークライブが開催されました。今回のトークライブではさらにマルチメディア化が進み、Podcastingコンテンツ「デイリーポータルZラジオ」のオープニングを参加者で演奏するという試み。

参加者にはそれぞれ1つの音しか鳴らない縦笛が渡され、数回の練習を踏まえて演奏の模様を収録。出来上がった演奏はデイリーポータルZラジオ」のオープニングで使われる予定とのことです。

デイリーポータルZのブースZくんで記念撮影する来場者


トークライブの模様参加者でオープニングを演奏


相談コーナーは大人気
 昨年は約5,000人程度の申し込みがあったという@nifty BB Festaですが、今年は8,000人と大幅に申し込みが増えたとのこと。中でもPCの相談コーナーは前回よりも設置面積を広げたものの、昼ごろにはすでに満席になっていました。相談者は比較的高齢者の方が多いようで、こうした対面イベントでPCを学べるという機会は重要なのかもしれません。

 東京会場は7月1日で終了しますが、8月5日には大阪、9月9日には名古屋に場所を移して開催予定。ご興味のある方は会場まで足を運んでみてはいかがでしょうか。

投稿者 甲斐祐樹 : 16:21 | トラックバック

2006年06月23日

松原渓とプレスのサッカー用品店見学会

 ガンホー・オンライン・エンターテイメントが7月よりオープンベータテストを開始するオンラインサッカーゲーム「エクストリームサッカー」の発表会は、渋谷のスポーツバー「dining&bar ESTADIO」で開催されました。

 このバーを運営しているサッカー用品店「サッカーショップ加茂」が、エクストリームサッカーのPRを店頭で行なう事が発表され、イメージパーソナリティの松原渓とプレスによる見学会が行なわれました。ちなみに、店頭でのPRはポップによるもので、デモや体験版のプレイができるというわけではありません。

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店頭の立て看板の前でポーズをとる松原渓 22日に日本を破ったブラジル代表をユニフォーム越しに牽制する松原渓

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店内を見学する松原渓 店内に展示されているレアグッズをまじまじと見つめる松原渓

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イタリア・セリエAのユヴェントスのファンだという松原渓だが、オリバー・カーンのグローブ(があるショーケース)に思わず抱きつく

松原渓オフィシャルサイト
http://www.kei-channel.tv/
サッカーショップ加茂
http://www.sskamo.co.jp/
dining&bar ESTADIO
http://www.sskamo.co.jp/estadio/index.html

投稿者 大久保有規彦 : 20:10 | トラックバック

2006年06月14日

純喫茶GEO@チャンネルが開店!?

 といっても、今日から16日まで行なわれている「ケーブルテレビ2006」でのお話。ゲオBBが展開している映像配信サービス「GEO@チャンネル」を紹介するためにブース全体を“メイド喫茶”風にしてしまったもので、出展エリアがハードウェア機器を各社が展示するハードウェアゾーンというのも驚きです。

 ブース内に設けられた座席には、それぞれGEO@チャンネルの端末やテレビを設置。同サービスで配信されている映像コンテンツの視聴が可能で、メイドさんからサービスや操作の説明も受けることもできるようです。また、ブース内ではソフトドリンクも提供されていました。

 イベント合わせの出展ということで、残る営業日数は2日間。基本的にはGEO@チャンネルのサービス告知が主とはなりますが、気になった方は来店されてみてはいかがでしょうか?


ブース外観。よくよく見るとGEO@チャンネルのキャラクターもメイドにアレンジされていますブース内の模様。メイドさんによって着ている衣装もさまざま

GEO@チャンネル
http://www.geo-ch.tv/
ケーブルテレビ2006
http://www.catv-f.com/

投稿者 村松健至 : 20:00 | トラックバック

2006年06月08日

“カレー”“調理法”でググってみると……

古川氏
 7日のInterop Tokyo 2006で行なわれた「放送と通信の連携による新たなデジタルエンターテイメントの世界」(関連記事)では、モデレータの安田浩 東京大学教授から場内にいた元マイクロソフト会長の古川享氏にマイクが渡される一幕が。

 残念ながら出席するセッションが開始間近ということで、その場でのコメントはありませんでしたが、「通信・放送の在り方に関する懇談会については自分のブログにも私見を掲載してありますので……」と言って、古川氏が紹介したサイトの検索方法が以下の2つ。

 「古川享と検索していただくか」
 「カレー 調理法で検索していただけると、24万件中トップに表示されます」

 後者の方が気になってしまったので帰社後Googleで検索をしてみると、確かに検索結果のトップに表示されました(笑)。「そういえば掲載当時、じっくり読ませていただいた記憶がするなぁ」と思い出しつつも、久しぶりに意外なキーワードで意外な結果を得られた瞬間でもありました。

古川享氏のブログ
http://spaces.msn.com/furukawablog/

投稿者 村松健至 : 17:17 | トラックバック

2006年02月23日

音コレ発表会に見た野口五郎さんの本気度

 50歳の誕生日に「音コレ」の発表会を開催した野口五郎さん。「僕のわがままで集まってもらって申し訳ない」と述べながら、実に熱く音コレサービスに対する意気込み、そして音楽に対する情熱を語っておられました。

・野口五郎50歳、DRMフリー、MP3で楽曲配信する「音コレ」を本格展開  http://bb.watch.impress.co.jp/cda/news/12933.html
発表会資料には野口さん直筆と思われる手書きの署名も
 これまで出席させていただいた芸能人参加の発表会の中では、今回のものは異色といって良い内容。サービス紹介をはじめ、発表会の進行のほとんどを野口さん自身が1人で進めていった点にそれがまず現われています。

 また、発表会後の囲み取材に関しても、スタッフに聞く前に野口さんに聞いた方が早いという状況で、ファイル形式や料金体系などについて即答いただけるなど非常に印象深いものとなりました。

 記事中にもありますが、NTTドコモの公式サイトに登録されるまでのくだりは非常に面白いもので、野口さんは「関東地区の審査を経て、全国審査を通過して初めて公式サイトに登録できるんです。普通は地区審査や全国審査で何度か落とされるらしいんですが、今回は1発で通過できたんですよ」と嬉しそうに語っておられました。

 また、「登録当初はカテゴリの最下位におかれるんですが、最近になって最下位の9位から7位にあがったんですよ。こうして順位が上がると、利用してもらえているんだなって実感できます」とも。

 発表会で紹介された5曲には「ガッチャマンの歌」のように遊びが入った楽曲以外にも、アーティストの“エッセンス”が十分に入った楽曲など多種多様で、MP3で販売するなどの試みも含めて、今後の展開が楽しみなサービスになりそうです。

投稿者 村松健至 : 22:31 | トラックバック

2006年02月16日

今までの無線LANとはちょっと違う「IEEE 802.11n」

 アセロス・コミュニケーションズがIEEE 802.11nの仕様ドラフトに準拠した無線LANチップセットを国内で発表しました。海外ではすでにBroadcomもIEEE 802.11nドラフト準拠の無線LANチップセットを発表しており、11n対応の製品が日本に登場する日も近そうです。

アセロス、物理速度最大300Mbpsの11n無線LANソリューションを発表
http://bb.watch.impress.co.jp/cda/news/12847.html

Broadcom、IEEE 802.11nドラフト版に準拠した無線LANチップセットを発表
http://bb.watch.impress.co.jp/cda/news/12553.html

IEEE 802.11gドラフト仕様の技術ハイライト(アセロス・コミュニケーションズの発表会資料)
 このIEEE 802.11n、今までのIEEE 802.11a/b/gとは少し異なる存在です。これまでの11a/b/gは無線LANで通信を行なうための規格でしたが、11nはこれら11a/b/gの無線LAN通信規格を使い、より高速な通信を実現するための規格です。11a/b/gと並列に並ぶ規格というよりも、オプションとして捉えたほうが理解しやすいかもしれません。

 技術の仕様や周波数の使い方などは異なるのですが、ウィルコムのパケット通信をイメージするとわかりやすいかも。ウィルコムのパケット通信は、パケット回線を複数束ねることで高速化を実現していますが、IEEE 802.11nも同様に複数のアンテナと複数の送受信部を使い、データのやりとりを複数の伝送路で行なうことで高速化を実現しています。

 複数アンテナを使ったこの高速化の仕組みがいわゆるMIMO(Multi Input Multi Output)であり、IEEE 802.11nはMIMO技術を採用していますが、逆にMIMOだからといってIEEE 802.11nということにはならない点にご注意を。MIMOは複数のアンテナを使った多重化の技術であり、IEEE 802.11a/b/gだけではなく他の通信規格でも使えます。また、IEEE802.11nは標準規格のために、この仕様に準拠した製品であれば基本的にはどの製品でもつながることになっていますが、MIMOはそうした標準規格ではありませんから、MIMO対応であっても異なるメーカーではつながらない可能性もあります。ちなみにMIMOが登場した当初は「ミーモ」「マイモ」などと呼ばれていましたが、最近では「マイモ」のほうが主流のようです。

 11nの登場でこれまでの11a/b/gはどうなるのか。この点については11nのドラフト仕様に「11a/b/gとの相互運用性」という項目が盛り込まれており、AtherosとBroadcomもドラフト仕様に対応したチップセットで11a/b/gとの互換性を謳っていますから問題はないでしょう。もちろん、11nならではの高速性は従来の機器では利用できませんので、高速性を求めるならアクセスポイントとクライアントの両方が11nに対応している必要があります。

 なお、標準的な無線LANのチャネル幅は20MHzですが、米国ではこのチャネル幅を2倍の40MHzにして高速化を図ることが認められており、すでにAtherosから「ターボモード」という名称で実現されています。これに対して日本では40MHz幅が認められていません。今回のAtherosの製品も40MHz幅を基準とした通信速度ですので、日本で使う際の実効速度は75~90Mbps程度になると見込まれます。

 今回の製品群はいずれも11nのドラフト仕様に準拠していますが、これらの製品が正式版にも対応できるのでしょうか。ドラフト仕様がIEEEのタスクグループの中で全会一致で採用されたこと、IEEE 802.11gの際もドラフト準拠の製品のほとんどが正式版にアップデート対応できたことを考えると、可能性としては高そうですが現時点で明言できるものではありません。そうした点が気になるユーザーは2007年の正式仕様を待ってからの購入をお勧めします。

投稿者 甲斐祐樹 : 22:38 | トラックバック

2006年02月03日

AFP BB Newsに用意された表示・非表示設定のいろいろ

 本日記事としても紹介していますが、ニュースコミュニティサイト「AFP BB News」のベータ版サービスが開始されました。

ブログに記事を引用できるニュースコミュニティサイト「AFP BB News」 http://bb.watch.impress.co.jp/cda/news/12719.html

 現時点ですでにサイトへのアクセスが重い状況になっていますが、その合間をぬって改めてニュース記事などを見ていると、必ずしもすべての記事がブログに引用できるわけではないようです。

 また、ユーザー登録済みの方はご存じだとは思いますが、AFP BB Newsの初期登録時に18歳未満か18歳以上かを問う設問が用意されています。これはファッションのニュース画像などで18歳未満のユーザーにはふさわしくない画像を非表示にする設定ですが、マイページからアクセスできるユーザー設定画面を見ると、ほかにもオンオフが可能な設定項目が用意されているのがわかります。

 例えば、ネタバレ設定。文字通りといった設定になりますが(笑)、スポーツなどの表彰式で一目で結果がわかってしまうような画像をマスク表示してくれる機能のようです。実際、発表会でもトリノ冬季オリンピックやサッカーワールドカップなどスポーツ行事に合わせたユーザーの利用を期待しているという発言もあり、こうしたユーザーにとってはネタバレ設定の存在はポイントになりそうです。

 もう一方で、日本で報道されていない事件などの報道写真の表示設定も用意されています。これは事件などの死体写真やそれに準ずる写真を表示するか否かというもので、初期設定では表示しない設定になっています。当然といえば、当然の初期設定ですが、1つの側面としてこうした写真記事を通じて考えさせることも出てくるかもしれません。

 ちなみに写真本数ベースで計算すると1日に2,000本を掲載していくということで、気になるのは運営スタッフの規模。発表会では現時点で50~60名程度のスタッフが翻訳などを含めて役割分担をして、24時間体制であたっているそうです。なお、サイト下部にはフィードバックボタンも用意されており、今後の運営に向けた意見などを随時受け付け中。こうしたユーザーからの意見への対応を含め、利用者・運営者双方にとって良い方向にサービスが進んでいくことを願っています。

投稿者 村松健至 : 22:58 | トラックバック

2006年02月01日

「よりオープンな傍聴の場」を求めるソフトバンクの孫社長

 本日は、総務省主催の「IP化の進展に対応した競争ルールの在り方に関する懇談会」第3回が開催されました。

総務省の懇談会、NTT再編についてKDDIやソフトバンクらが熱弁を振るう
http://bb.watch.impress.co.jp/cda/news/12675.html
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 会議終了後には、「光ファイバのコストは月額690円」との発言で注目を集めたソフトバンク孫正義代表取締役社長の囲み取材も行なわれました。発言の内容自体は、基本的に会議中の趣旨を改めて説明したものばかりだったのですが、注目すべきは今回の懇談会に関する孫社長のコメント。

 「今回の会議はどう思われますか」との質問に対して孫社長は、「こういった場を設けていただくことはすばらしい」と感想を述べた上で、「開かれた会議の場にするならば、少々会場が狭すぎるし、撮影も録音も禁止されていては多くの消費者に伝わらない。せっかくの会議なのだから中継でもして多くの人に見てもらうべきだ」と答えました。さすがソフトバンクホークスでベンチの模様もライブ中継しようと発案した人物だけのことはあります。

 総務省主催の会議には何度か取材で参加していますが、第一線の現場で活躍する事業者の議論は非常に白熱し、興味深い内容が多いです。しかし記事として出せる内容はその中のほんの一握り。Web媒体は新聞や雑誌に比べて誌面の制限はありませんが、それでも1回の記事で書ける文量限りはあります。今回も内容としては非常に面白いものの、趣旨と外れているなどの理由で書ききれない発言も多々ありました。

 これが会議を中継することで一般の人も気軽に見られるようになれば、身近な話題として消費者が関心を持つかもしれません。また、最近ではさまざまな意見をコラム的に述べるブログも増えてきていますし、事業者とはまた違った新たな観点の意見も読めるかもしれません。

 これまで幾度かの取材を通じてわかったことは、総務省の取り組みが非常に真摯かつ熱心だということ。取材で現場を見るまでは正直言って「お役所仕事」という言葉が頭の中にこびりついていましたが、現場は本当に心から日本の通信業界を考えて動いている人たちがたくさんいるのだと実感しました。だからこそこうした取り組みが、一般の人たちにももっと伝わるようになって欲しいと思いますし、そのためにも微力ながらこうした取り組みを記事でお伝えしていきたいとも思います。

 しかし、生の情報に勝るものはありませんし、消費者もメディアも事業者も総務省も一緒になって未来を考えていくことこそが一番でしょう。傍聴会というスタイルが一般への情報公開を意図しているのであれば、孫社長の言うように音声ファイルや動画の配信など、よりオープンかつ生の情報を手に入れられる施策にも期待したいと思います。

投稿者 甲斐祐樹 : 22:13 | トラックバック

2005年10月21日

ブロードバンドな視点から見たウィルコムの「W-ZERO3」

昨日(10月20日)、ウィルコムからWindows Mobile搭載の新端末「W-ZERO」が発表されました。

ウィルコム、Windows Mobile 5.0搭載の無線LAN対応W-SIM端末「W-ZERO3」
http://bb.watch.impress.co.jp/cda/news/11479.html

ウィルコム八剱氏「W-ZERO3はウィルコムにしかできない新世代ツール」
http://bb.watch.impress.co.jp/cda/news/11483.html

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ウィルコムの「W-ZERO3」
 これまでもPHSを使って音声通話できるPDAはありましたが、これらはあくまでPDAありきの利用形態で、一般的には敷居の高い利用形態でしょう。この端末がウィルコムというキャリアから販売され、量販店の携帯電話コーナーで「電話機」として購入できるということは、日本にスマートフォン市場が根付くかどうかを占う上でも大きなポイントだと思います。

 Broadband Watch的にもっとも注目はやはり無線LAN機能。IEEE 802.11b準拠の無線LAN機能をサポートしたことで、外出先ではPHS以外に公衆無線LANも使えるようになります。

 しかしながら、現状の公衆無線LANは、事前にSS-IDやWEPを知らなければサービスを使えないなど、決して使いやすいサービスとは言えません。せっかくウィルコムとHOTSPOTが提携しているので、ウィルコムの電話番号でユーザーを識別、IDとパスワードを入力せずボタン1つでHOTSPOTにログインできるツールなどを提供してもらえると、公衆無線LANもより使いやすくなるでしょうし、公衆無線LANも一緒に普及していきそうです。

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動画再生画面
 標準搭載されたWindows Media Player 10 Mobileも気になるポイント。発表会の説明員によればDRMも対応しているそうです。仕様の詳細がわからない現状では推測に過ぎませんが、W-ZERO3からストリーミングでGyaOやバンダイチャンネルが利用できたり、もしくはMSNミュージックのような音楽配信サービスも利用できたら面白そう。無線LANとWindows Mobileの組み合わせで一体何が実現できるのか、非常に期待大です。

 最近話題のPodcastingも、端末だけでダウンロードするだけでなく、その場でストリーミング再生することも可能。意外と面倒なケーブル接続作業が必要ない点では、モバイルPodcasitng端末としても使い勝手がありそうです。

 なお、発表会ではスカイプ対応の話題もありましたが、INTERNET Watchの記事にある通り、現状ではPocket PC版のスカイプは存在するものの、Windows Mobile 5.0対応版は正式リリースされていません。つまり、現状ではW-ZERO3でスカイプを利用することはできないのです。

livedoor Wireless体験コーナーにSkype“対応予定”のスマートフォン[INTERNET Watch]
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/event/2005/10/07/9419.html

 ちなみにInterop Tokyo 2005で展示されていたスカイプ対応端末開発キットの説明員によれば、スカイプを動かすには相当のCPUパワーが必要なのだとか。W-ZERO3では、スカイプ対応端末開発キットと同じインテルのPXA270プロセッサが搭載されていますので、スカイプが動作する条件は揃っているようです。今後のスカイプの対応に期待、といったところでしょうか。

インテルブース、スカイプ内蔵が可能な携帯VoIP端末の開発キットを出展
http://bb.watch.impress.co.jp/cda/event/9910.html


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スカイプ対応予定のWindows Mobile搭載スマートフォンこちらはスカイプ対応モバイル端末の開発キット

 かくいう私の場合、すでに音声端末の「WX310K」を予約済み。W-ZERO3の実機を前にして「あの予約取り消すべきか否か」といくぶん迷ったりしましたが、音声端末としてメイン利用しているAH-K3001VをW-ZERO3に変えるには、待ち受け時間や端末の大きさなどを見る限りちょっと難しそう。ただし、幸か不幸かデータ通信カードとして「AX510N」も契約していますので、こちらをW-ZERO3とDDの組み合わせに切り替えることで両方ゲットの方針です。

 おかげで今年のウィルコム係数は非常に高くなりそうですが……。

投稿者 甲斐祐樹 : 22:39 | トラックバック

2005年10月20日

東京モーターショーレポート(出展車編)

 モーターショーに展示されている出展車の中から、“独断と偏見”で気になる車をご紹介します。なお、個人的に最も注目している車は三菱自動車の「i(アイ)」ですので、iだけ写真が多めな点は個人的な趣味ということでご了承ください(笑)。

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投稿者 大久保有規彦 : 21:34 | トラックバック

東京モーターショーレポート(コンパニオン編)

 モーターショーといえばコンパニオン。というわけで、会場で撮影してきたコンパニオンの写真を一挙公開します。なお、プレス公開日はどちらかと言うとコンパニオンの登場は控えめ、ということもあり枚数は控えめです。

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投稿者 大久保有規彦 : 21:28 | トラックバック

2005年10月06日

ミシンを無線LAN化して刺繍データを転送する「StitchLink」

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ミシンの横にあるのが「StitchLink」
 CEATEC JAPAN 2005のサイレックス・テクノロジーブースで、「StitchLink」という製品が参考出品されていました。

 このStitchLink。USBポートを備えたミシンを無線化させるコンバータで、これを使ってパソコン側に用意した刺繍データを無線転送してしまおうという製品です。すでに米国では発売中で、サイレックスの方によればニッチな製品だけあって結構人気があるとか。

 一緒に展示されていたミシンの価格は日本円で30~40万円前後とのこと。ミシン知識が皆無な私には、どのグレードからUSB端子を備えているのか皆目見当がつきませんが、こういう製品まで無線化してしまう、という点ではなかなか興味深かったです。




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こちらが刺繍データを転送しているパソコン

サイレックス・テクノロジー

投稿者 村松健至 : 19:02 | トラックバック

2005年09月08日

ソニーとアップルのオーディオプレーヤー同日発表に思う

本日、アップルとソニーからオーディオプレーヤーの新製品がそれぞれ発表されました。

アップル、カラー液晶搭載で厚さ6.9mmの「iPod nano」
http://bb.watch.impress.co.jp/cda/news/10990.html
ソニー、インテリジェントシャッフル機能を備えたウォークマンAシリーズ
http://bb.watch.impress.co.jp/cda/news/10993.html

 鉛筆よりも薄いというほどに小型化されながら、今までのiPodの機能をほぼ網羅しているiPod nano。発表と同時に発売開始ということもあり、アップルストアにはiPod nano目当てのお客が大勢訪れるなど、話題性ではiPod nanoの圧倒的勝利といったところでしょうか。それに比べてソニーの新製品は、従来製品とデザインが変わらないマイナーチェンジが含まれるなど、今ひとつインパクトに欠ける印象です。

 ただし、これはハードを比較した場合の話。サービスや両社の今後の展開を考えると、私には圧倒的にソニーの話が興味深く思えました。

 1つにはWMAのサポートが打ち出されたこと。これまでもソニー製品はMP3に対応していましたが、音楽配信に使われているDRM対応の楽曲フォーマットとしてATRAC3以外をソニーがサポートするのは今回が初めて。DRMにも対応するのかは今のところ明言されていませんが、僚誌AV Watchの記事には

「iTMSなど各社のDRMへの対応については「技術的な問題もあり、いつ頃に対応できるとは明言できない」とした。

とあるように、DRMへの対応も視野に入れているようです。

 ハードウェアとしては非常に魅力的なiPod nanoですが、音楽配信の観点からすると、現状ではiTMSしか使えません。また、今までのiPodの機能をすべて網羅したとはいうものの、それは裏を返せば今までのiPodの機能を超えるものでもないとも言えるでしょう。

 もちろん、今までの音楽配信の選択の低さはこれまでのソニー製品も同じでしたが、今回の新たなフォーマット対応は、少なくとも現段階ではiTMSに限られているiPodよりも新しい決断です。今回のオープンなフォーマット思想の具体化が進めば、ハードウェアに縛られ、限定された音楽配信しか選べない状況から、好きな楽曲を自由に選び、好きなハードウェアで音楽を楽しむという、新たな音楽配信が実現できるかもしれません。

 さらに注目なのが、これまでソニー製品の楽曲管理ソフトとして長い間その位置を維持していたSonicStageが、新たに「CONNECT Player」に取って変わられること。先日発表された新型Vaioも、ついにSDカードを標準でサポートするなど、ソニー全体がオープン思想に向かっているようにも感じられます。

 音楽配信はまだ始まったばかりで課題も多いですが、少なくともハードウェアに依存した現状が、ソニーの試みで何かが変わりそう。そんな期待をさせる今回の発表でした。

投稿者 甲斐祐樹 : 22:02 | トラックバック

2005年08月26日

無線LAN対応のつくばエクスプレスを見分けるポイント

 24日に開業したつくばエクスプレス、鉄道マニアというわけではないのですが、取材のために初日から乗ってきました。

トンネルでも繋がる「つくばエクスプレス」の無線LANトライアルを体験 http://bb.watch.impress.co.jp/cda/special/10836.html

 初日のお昼には「秋葉原駅で入場規制」との話もあり、「そもそも列車に乗れるのか?」と不安になりながらも秋葉原駅に向かったのですが、夕方頃には地上入り口から行列はできているものの、列の流れ自体は非常にスムースで10分も立たずに改札へ到着。駅構内も1台待てば好きな座席を確保できるほどで、2日目の夕方はさらに列が短くなっていました。土日は混雑しそうですが、平日であれば割と気軽に乗れそうです。

 ちなみにお目当ての無線LANトライアル対応列車は、初日は秋葉原-つくば間の往復分試せたのですが、2日目はダイヤ通り乗ったのにもかかわらず、トンネルでまったく無線LANがつながらない状態に。おかしいと思ってNetStumblerでアンテナ検索してみたところ、やはり列車内のアクセスポイントは見つかりませんでした。25日は台風が接近していたため、編成の入れ替えなどがあったのかもしれません。

 とはいえ、2時間に1回しか走行しないトライアルだけに、乗車してからトライアル対応列車でないことに気づいても後の祭り。今後トライアルを試したい方のために、私が乗車した列車の写真を掲載しておきます。Wikipediaによれば、車番表記は編成ごと異なるようなので、少なくともトライアル対応列車かそうでないか見分ける参考になるかと。

トライアル対応編成は「2160」の番号が

 初日の取材中には、たまたまつくばエクスプレスを視察していた小泉首相に遭遇。意外な展開にとまどいながらも遠くから写真抑えておきました。

つくばエクスプレスに乗った小泉首相。隣は秋葉原で首相の応援演説を受けたふかや隆司元議員

投稿者 甲斐祐樹 : 19:24 | トラックバック

2005年08月19日

堀江社長とデジハリ杉山学長の「ブログ会談2005」が“諸事情”で中止に

 本日、ライブドア代表取締役社長の堀江貴文氏が衆議院選挙への出馬を表明する記者会見を開催したとのことですが、その陰で当初開催予定だった堀江社長の会談がひっそりと中止されました。

「ブログ会談2005」開催中止のお知らせ(livedoor Blog)
http://blog.livedoor.jp/staff/archives/50132193.html


 イベント開始直前まで、ブログ会談2005の告知サイトも通常通り開設されていましたが、いざ会場へ着いてみると「諸事情により開催中止となりました」との注意書きが掲示され、参加者にはスタッフが個別にイベント中止を案内していました。現在は告知サイトでもイベント中止が案内されています。

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ブログ会談2005開催中止のお知らせ
http://www.dhw.co.jp/blogkaidan2005/

 スタッフの1人に「選挙の影響ですか?」と尋ねると、「報道の通りです」とのコメントが。世間が注目する堀江社長の出馬という大きなイベントが重なっただけにいたしかたないのかもしれませんが、当選のあかつきには、“諸事情”で公約を取り消すことがないよう期待したいところです。

投稿者 甲斐祐樹 : 18:41 | トラックバック

2005年08月04日

iTunes Music Storeが日本にやってきた

 今か今かと噂されていた音楽配信サービス「iTunes Music Store(iTMS)」が正式にサービスを開始しました。

日本国内で「iTunes Music Store」スタート。価格は1曲150円から http://bb.watch.impress.co.jp/cda/news/10615.html

 表向きは「アップルのスペシャルイベント」という位置付けでしたが、ほぼすべてのメディアが「iTMSの発表だ!」と思いながら参加。待ちに待ったサービス発表ということもあり、会場は写真撮影の場所撮りで怒号が飛び交うほどギラギラした空気が漂っていました。

 発表の詳細は記事をご覧いただくとして、会場で感じたのは「日本らしさが感じられない」こと。スティーブ・ジョブズCEOのプレゼンテーションは大きな発表という意味で当然とは思いますが、日本のサービスだというのに前刀禎明代表取締役は姿を見せず、発表会で名前が上がったエイベックスも本当に名前だけ。会場を取り仕切っているスタッフも外国人の方が中心だったりと、「日本のためのサービス」というよりは「あくまでiTunes Music Storeの地域の1つ」という印象を受けました。

 サービスに目を向けると、150円という価格を安いと思うか高いと思うか。私の場合、最近は流行の曲をシングルCDでレンタルするのが中心であり、しかも近所のレンタル店は1枚150円なことを考えると十分に安いと感じました。もちろんアルバムをレンタルしている人にはまだまだ高いかもしれませんが、現状ではレンタル並みの料金に下げるのは難しいのではと思いますし、アルバムを購入しても結局ポータブルプレーヤーを使っているのであれば、最初からポータブルプレーヤー向けの方式で購入して手間を省くメリットもありそうです。

 個人的に注目なのは、価格以上にiPodへの転送回数が無制限というところ。音楽配信は「レンタル」ではなくて「購入」なのですから、買った曲は何度でもポータブルプレーヤーで聴きたい。HDDの寿命という問題があるとしても、買った曲は半永久的に聴けるというメリットは、「所有欲」を満たす点でもメリットは大きいと思います。

 国内の音楽配信サービスも、iTMSに合わせて値下げを発表しました。「値段が下げられるならもっと前に」という気持ちもありますが、それ以上に単なる値段競争ではなく、転送制限などのサービス面にも目を向けて、今まで以上に便利で画期的な音楽ライフを楽しむための環境を作って欲しいと思います。

投稿者 甲斐祐樹 : 19:04 | トラックバック

2005年06月15日

ライブドアの「D-cubic」とスピードネット

 以前から予告されていたライブドアの公衆無線LANサービスの概要が、本日正式に発表されました。

ライブドア、11g対応・月525円の公衆無線LANサービス「D-cubic」
http://bb.watch.impress.co.jp/cda/news/9973.html

ライブドア堀江社長、「D-cubicは孫さんの低価格ADSLのモバイル版」
http://bb.watch.impress.co.jp/cda/news/9985.html


 初期段階こそエリアが限定されてはいるものの、月額525円で使い放題というのは非常に魅力的な価格。私の場合も、頻繁に公衆無線LANを利用するのは仕事で都内に出たときが多いので、ひとまずは山手線エリアが充実してくれれば、十分にメリットがありそうです。

 正式サービス開始段階で山手線圏内エリアの80%をカバーするとのことですが、そうすると電柱の近くに住んでいる人は家の中から使えるのかな? と思って質問してみたところ、自宅からでも問題なく接続できるとのこと。山手線圏内に住む人がどれほどいるかはわかりませんが、最近ではGmailのような大容量Webメールサービスもありますし、ISPのメールも月額数百円程度で利用できるので、ADSLやFTTHを引かずに自宅からD-cubic、なんて使い方も面白そうです。

 自宅から無線アクセス、と言う言葉で思い出されるのがスピードネットの「無線アクセスサービス」。ADSLやFTTHのように回線を引き込むことなく、付近のアンテナから無線でインターネットできるサービスとして鳴り物入りで登場しましたが、ADSLがどんどん高速化を遂げていく中で、最大1.5Mbpsという通信速度がネックになったのか、加入者は伸び悩み、ついにはサービス終了も視野に入れた新規受け付けの終了が発表されました。

スピードネット、無線アクセスサービスの受付終了。サービス終了も検討
http://bb.watch.impress.co.jp/cda/news/9056.html


 最大1.5Mbpsは今や遅いと感じるスピードかもしれませんが、スピードネットにはそれなりの理由がありました。スピードネットは、無線LANのDSSS(直接拡散方式)ではなく、FHSS(周波数ホッピング方式)を採用していたためです。

 スピードネットの無線アクセスサービスで利用していた2.4GHz帯は、電子レンジやBluetooth、医療機器などの電波も混在する、いわゆる「ISMバンド」と呼ばれる帯域のため、他の機器による干渉やノイズなどが発生する可能性があります。スピードネットの方式は、通信速度こそ遅いもののDSSSに比べてノイズ耐性に優れているというメリットがあり、長距離で利用することの多いスピードネットには必要な技術でした。

 話をライブドアのD-cubicに戻すと、電柱を使って密にアクセスポイントを立てていくということは、家庭内で無線LANを使っている人との干渉の可能性もありますし、同じチャネルの奪い合いになる可能性もあります。これはライブドアのサービスの問題ではなく、2.4GHz帯では事実上3チャネルしか独立して運用できないためであって、2.4GHz帯を利用するサービスとしては逃れようがない問題でしょう。

 国内では屋外での積極的な公衆無線LAN展開があまり見られないために大きな問題にはなっていないですが、そろそろ2.4GHz帯の周波数利用についても、何かしらのルールや制度が必要かもしれません。もしくは予定されている屋外利用可能なIEEE 802.11aの開放を期待したいところです。

ちなみに写真は、発表会で配られたドラやき。シールを見ると「ライブドラ」というそうです。もらった瞬間は「ドラえも……」という言葉が頭をちょっとだけかすめました。


投稿者 甲斐祐樹 : 21:41 | トラックバック

2005年06月09日

イベント会場のプレスルームの中身を公開

 編集部 甲斐です。

 今週は幕張でInterop Tokyo 2005が開催されていることもあり、毎日誰かしらの編集部スタッフが幕張へ取材している状況ですが、今回は普段なかなか目にすることのないプレスルームをご紹介します。

 プレスルームといってもイベントによって内容はまちまちですが、多くの場合はインターネット環境やイベント資料などが用意されています。イベントの速報記事などはこういう場所を使ってみなさまにお届けしていることもあるのです。今回はお昼時で閑散としていますが、イベントによっては場所の奪い合いになるほど混雑することも。


プレスルームイベント資料が置いてある棚



テーブルにはスイッチングハブとLANケーブルが設置電話とFAXの用意も

投稿者 甲斐祐樹 : 19:35 | トラックバック

2005年06月08日

ソフトバンク・テクノロジーブースはホークス一色

 こちらでは初執筆となります、編集部・村松です。本日、「Interop Tokyo 2005」へ取材に行くにあたり、何かこちらに書けるようなネタはないかと展示会場を右へ左へと歩いていたところ、ソフトバンク・テクノロジーブースに人だかりが。

 何事かと思って近づいてみたところ、コンパニオンはじめ、ブーススタッフのほとんどがプロ野球球団「福岡ソフトバンクホークス」のユニフォームをモチーフにしたシャツを着ておられるではありませんか(ちなみにソフトバンクパブリッシングブースでも同様でした)。

 それにとどまらず、ブース内セミナーでは聴講者を対象にしたプレゼントの中にホークス選手グッズがあり、私が通りかかったときにはサインボールが当選者に贈呈されていました。

 お話を伺ったブーススタッフの方によれば、「今までのインテグレーションがメインの展示から、ホークス色を全面に出した展示へとまったく変わりました」とのこと。一方で、「まさか私もホークスのユニフォームを着ることになるとは思いませんでした」とも語られていました。スタッフの方によれば、今後もこうした展示をしていきたいそうです。ホークスファンの方は、同社が出展しているイベントに足を運ぶ機会があれば、一度立ち寄ってみるとよいかもしれません。



コンパニオンの方は帽子も着用ユニフォームは黒ベースも確認。背中には“ソフトバンク・テクノロジー”と社名が入っています

・ソフトバンク・テクノロジー
 http://www.tech.softbank.co.jp/

 ところで書き上げてから気が付いたんですが、私はじめ、ブログ執筆ずみの編集部スタッフ全員の書き始めが皆ソフトバンク関係なんですね。

投稿者 村松健至 : 22:55 | トラックバック

2005年05月31日

ソフトバンク孫社長のお話を聞いてきました

 本日、ソフトバンクが開催したプレス向けのイベントに出席するために、汐留へ移転したソフトバンクの新社屋に初めて行って参りました。ソフトバンクの入っている東京汐留ビルディングには、ビル共有の食堂スペースが用意されているのですが、これが25階の高さから浜離宮を見下ろしつつもお台場のフジテレビも見える絶好の景色。しかしそれにもまして豪華だったのが当日の出席陣で、日本テレコムの倉重社長やソフトバンクBBの宮川潤一常務取締役、ソフトバンクの宮内謙取締役などの重役がそろい踏み。そこにはもちろん孫正義社長の姿もありました。

 イベントは時間にして約1時間半程度でしたが、会場にはおいしい食事がたくさん用意されているのも関わらず、孫社長の周りから人だかりが絶える時間がまったくないほどの人気ぶり。せっかくの機会なので、私も側でいろいろとお話をおうかがいしてきました。公式な発表の場でないこともあり、見聞きしてきた内容はこちらで簡単にご紹介しようと思います。

 とはいっても、お話の内容はあちらこちらの発表会で話されていることとほぼ同じで、特に目新しいことがあったわけではありませんが、中心となったのはやはりというべきかNTTに関する話題。孫社長は「イコールフッティング(equal footing)」という言葉をくりかえし使って、NTTとソフトバンクの立ち位置の違いを説明していました。

 イコールフッティングとは「対等な立場や地位」という意味ですが、要はNTTとソフトバンクの間には競争上で大きな壁があるということ。光ファイバでいえばNTTは電力会社と一括契約しているから電柱を使う手続きが必要ないのに、ソフトバンクは1本1本手続きをしなければいけないし、ADSLも今だに電話回線の名義人が違うと手続きが進まないことも。さらには問い合わせ窓口の番号も、NTTは「116」という3桁番号を使えるのに、ソフトバンクは0120から始まる10桁の番号しか使えない。「社長の僕でさえ0120から始まる番号を覚えきれないのに、そんな番号じゃとても宣伝できるはずがない」と憤慨しきりです。

 孫社長の主張は「有利にして欲しいわけではなく、イコールな環境が欲しい」の一点。対等に競争できる環境さえあれば、「技術も営業力も安心感もNTTに決して劣っていないことはADSLで証明した」という自負があり、だからこそ対等な勝負の場が欲しいという強い気持ちが伝わってきました。

 何より強烈だったのは、「携帯電話事業者に、どこに新規参入されたら一番嫌かを聞いてください。間違いなくそれはウチですから」のひとこと。「新規参入に1.7GHz帯に割り当てるなら、それは競争力のある事業者でなければいけない」という言葉には徹底的な競争でADSLのコストを下げ、日本をブロードバンド大国に導いた牽引役である孫社長ならではの重みを感じました。

 携帯電話も定額制が導入されましたが、まだまだ料金は1万円近くかかってしまいますし、有限の周波数を使っているとは言え、通信速度が10倍以上のADSLやFTTHよりも月額料金ははるかに高いのが現状。「何が何でも参入する」という意気込みのソフトバンクが携帯電話事業に参入することで、通信料金も下がるといいな、と実感させられました。

投稿者 甲斐祐樹 : 22:20 | トラックバック