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2008年08月06日

携帯電話経由で通信できるモバイルルータ「PHS300」が国内販売を検討

 ガジェット好きな一部のユーザーから注目を集めている「PHS300」が、日本での販売を検討しているようです。

CradlePoint Technology
http://www.cradlepoint.com/phs300/phs300.php

onebig.jpg PHSという名前がついていますがこれはPHSの端末ではなく、IEEE 802.11b/gに準拠した小型の無線LANルータ。USBでPHS300と携帯電話を接続、PCなどのクライアント端末から無線LANを利用してPHS300に接続することで、携帯電話回線を利用してデータ通信が利用できるのです。

 同様の通信手段としてはWindows Mobile用のソフトウェア「WMWifiRouter」、先日App Storeでの販売が中止された「NetShare」などがありますが、これらはアドホック通信でPCと1対1でしか通信できないのに対し、`PHS300であればインフラストラクチャで最大16台まで接続できる点が大きな違い。また、リチウムイオン充電池を搭載しているため電源のない場所や外出先などでも利用できます。

 ガジェット好きユーザーなどから注目を集めているPHS300ですが、残念ながらこちらは米CradlePoint Technologyの製品で、日本では販売されていません。また、海外の無線LAN製品は電波法の関係で日本で認可されていない製品は利用できない(電波法違反になる)という事情もあるのですが、日本ではコミューチュアがこのPHS300の販売を計画しているようです。

 現在はPHS300のTELEC認証を申請している段階で、発売時期はTELEC認証を取得した後、夏~秋頃になる見込みとのこと。気になる値段に関しては、「個人で輸入すると2万5000円くらいになるため、それよりは安価に」設定されるとのことです。

 これが国内販売されれば、イー・モバイルやNTTドコモなどUSB接続型のデータ通信端末を使って、PSPやニンテンドーDS、iPod touchなどの無線LANを搭載した製品から移動中でも通信できるようになります。正式な発売時期などは未定のようですが、今後の発表に今から注目です。

投稿者 甲斐祐樹 : 2008年08月06日 18:19

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