« 「ブログ妖精 ココロ」のパン缶が発売に | メイン | ニンテンドーDSiのブラウザ機能を一足早く体験 »

2008年10月02日

ブロードバンド観点での「ニンテンドーDSi」注目ポイント

 噂の新型ニンテンドーDS「ニンテンドーDSi」がついに10月2日発表になりました。

「ニンテンドーDSi」が発表。カメラやSDカードスロットを搭載
http://bb.watch.impress.co.jp/cda/news/23361.html
 薄型化や大画面化、カメラ搭載、ミュージックプレーヤー機能搭載、SDカードや本体メモリ搭載、さりげなく減った動作時間など注目ポイントの多い新型DS「DSi」ですが、ブロードバンドの観点で注目したいのはやはり無線LANセキュリティ。岩田社長のプレゼンテーションでは言及されませんでしたが、試遊台のデモ機では無線LANセキュリティでWPA/WPA2の対応が確認できました。

 ご存じの方も多いかとは思いますが、今までニンテンドーDSは無線LANの暗号化方式として「WEP」のみをサポートしていました。このWEPという方式は非常にもろいことで知られており、ソフトを使えば簡単に解析できてしまうと言われています。そのためIPAも「WEPでの設定はひかえるよう」と注意喚起を促していました。

「自宅の無線LANセキュリティ設定の確認を」、IPAが6月の呼びかけ
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2008/07/02/20126.html

 現在ではほとんどの無線LAN機器がWPAをサポートしており、ゲーム機もPS3、PSP、そして任天堂のWiiもWPAをサポートしていたのですが、残念ながら「もっとも普及したゲーム機」であるDSだけがWEPのみ対応。このため家庭でDSを使うためにはWEPの設定を残しておく必要がありました。最近ではWPAとWEPの2つを設定でき、WEPの場合はインターネット接続のみ利用できるという機能も無線LANルータで搭載されてはいますが、この場合もWEPを解読して無断利用される可能性は否めません。

 しかしやっと最新型のDSiがWPAだけでなくWPA2もサポートしたことで、家の中の無線LANをすべてWPAに設定できるようになります。もちろん実際には既存のDS、DS Liteを接続するためにWEPは残ることになると思いますが、セキュリティの面から考えるとDSiのWPA対応は非常に重要なポイントだと言えるでしょう。

投稿者 甲斐祐樹 : 2008年10月02日 22:10

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://blog.impress.co.jp/mt/mt-tb.cgi/11907