【CEATEC JAPAN 2009】
UQ Com、鉄道や高速道路など「UQ WiMAX」の活用シーンを紹介
UQコミュニケーションズのブース |
CEATEC JAPAN 2009のUQコミュニケーションズ(UQ Com)ブースでは、モバイルWiMAXサービス「UQ WiMAX」の対応製品に加えて、鉄道や高速道路におけるWiMAXの取り組みを紹介している。
ブース内では、パナソニックが9月に発表したOSに「Windows 7」を採用し、標準でWiMAXモジュールを搭載する「Let'snote S8」をはじめ、各社のWiMAX対応ノートPCを展示。
周辺機器関連では、NECアクセステクニカと株式会社ソフトアンドハードがWiMAXと無線LANを内蔵し、バッテリー駆動が可能なモバイルルータをそれぞれ参考出展していた。なお、モバイルルータ製品の発売時期や価格は未定となっている。
また、インテルの無線モジュール「Centrino Advanced-N+WiMAX 6250」も展示されている。同モジュールは、下り最大13Mbps、上り最大3MbpsのWiMAX通信が可能な「WiMAX/WiFi Link 5150」と比較して、下り最大20Mbps、上り最大6Mbpsと速度が向上。また、無線LAN速度は、上下ともに理論値で最大300Mbpsの通信に対応するという。
WiMAXに対応した各社のノートPCを展示 | パナソニックが9月に発表した「Let'snote S8」 | インテルの無線モジュールも展示している |
NECアクセステクニカのWiMAX内蔵モバイルルータ | こちらはソフトアンドハードの製品。ピンクとホワイトの2色を展示していた | UQ Com製品をはじめ、アダプタ製品も展示されている |
ビジネスソリューションを紹介するエリアでは、10月1日に無料オプションの公衆無線LANサービス「UQ Wi-Fi」の利用が可能になった、JR東日本の「成田エクスプレス E259系」が搭載する機器を展示している。E259系では、車両の屋根部にWiMAXアンテナを設置して、基地局からのWiMAX電波を受信。受信したWiMAXを、無線LANに変換する無線中継装置(レピータ)を使って、車内での「UQ Wi-Fi」のサービスを提供する。なお、車内で利用可能な無線LAN規格はIEEE 802.11b/g。
説明員によれば、WiMAXアンテナやレピータは各車両に設置されているという。また、バックボーン回線となるWiMAX基地局も成田エクスプレスの走行区間に沿って設置されており、「トンネル区間を除けば、『UQ Wi-Fi』をほぼ利用できる」と述べていた。鉄道関連では加えて、JR東日本の新宿駅と秋葉原駅に試験設置されている。WiMAX回線を利用した乗り換え案内機も設置されている。
また、高速道路でのWiMAX活用として、基地局を設置した「UQ WiMAX」の利用に加えて、エリア限定の映像配信サービスやデジタルサイネージ、サービスエリア設置の情報機器でのWiMAX利用イメージを紹介していた。なお、幕張メッセ付近にある「幕張パーキングエリア」は、すでにサービス提供エリアに含まれており、WiMAX対応のノートPCなどを持ち込めば「UQ WiMAX」を利用できるという。
「UQ Wi-Fi」が利用できる「成田エクスプレス E259系」。右にあるのは屋根設置のWiMAXアンテナ | WiMAXと無線LANを変換するレピータ | 新宿駅と秋葉原駅に試験設置されているWiMAX利用の乗り換え案内機 |
高速道路での活用例も紹介 | 京セラの小型レピータも展示されていた | 道路管制センターと通信にWiMAXを利用するシーンも |
このほか、WiMAX内蔵のMID機器も参考出展 | クラリオンのWiMAXナビ製品。過去の展示会にも出展されている |