【Interop Tokyo 2009】
無線LAN搭載の「chumby」、デジタルサイネージ活用例を紹介
chumby |
Interop Tokyo 2009と併催する「デジタルサイネージジャパン 2009(DSJ 2009)」では、株式会社ジークスが無線LAN対応の小型情報機器「chumby」を展示している。
「chumby」は、IEEE 802.11b/gの無線LAN機能と3.5型のタッチ液晶ディスプレイを備えた製品。インターネット経由で1000以上のウィジェットを入手できるほか、インターネットラジオやデジタルフォトフレーム機能も備える。日本では2008年10月に2万9400円で発売しており、2009年5月には日本語化モジュールの無償提供も開始した。
DSJ 2009のジークスブースでは、屋外や店頭などに設置のディスプレイに情報などを表示する「デジタルサイネージ」の受信機としてchumbyの利用方法を紹介。chumbyは、製品に設定された「chumby ID」を使って、インターネット経由で専用サーバー「chumby network」からの個別認識に対応する。このため、1台単位やグループ単位のchumbyに対してコンテンツ配信が可能で、広告やデジタルサイネージの利用に適しているという。
ジークスによれば、ウィジェット自体は7型や12型、大型ディスプレイにも対応可能で、自動販売機のディスプレイを使った広告配信例も想定する。また、ブースでは企業向けのカスタマイズ例として、Felicaリーダーなどを接続した決済機能もデモンストレーションしていた。
営業企画グループの中道佳彦氏によれば、「chumbyの発売当初はアルファブロガーをはじめ、個人ユースの問い合わせが多かったが、最近では企業や大学などからの問い合わせが増えてきている」という。その理由として、上記のような個別のコンテンツ配信機能への関心に加え、「OSはLinuxベース、ウィジェットはFlash Lite 3.0ベースであることから、大学の教材としても利用されている」と述べた。実際、複数の大学に10台以上を納入したという。
2009年1月に米国ラスベガスで開催した「2009 International CES」では、chumbyのウィジェットをデジタルフォトフレームで利用できるリファレンスデザインが発表された。今回のブースでもリファレンスデザインが展示されており、時期は未定ながら、日本でもデジタルフォトフレーム版chumbyが発売される見通しだとした。
デジタルサイネージの利用イメージ | Felicaリーダーによる決済機能も |
こちらは特定のchumbyに音楽を配信するデモ | Chumby IndustriesとSamsung Electronicsによるリファレンスデザインも展示 |