ドコモ、HSUPA対応データ端末「L-05A」


L-05A

 NTTドコモは、6月より導入する上り(アップロード)速度を高速化した通信方式「HSUPA」に対応したデータ通信端末「L-05A」を開発した。6月より販売する予定。

 現在、ドコモの携帯電話サービスは、第2世代のムーバがPDC方式、第3世代のFOMAがW-CDMA方式という通信技術で提供されている。W-CDMA方式を発展させたものとして、下り(ダウンロード)速度を高速化した「HSDPA(High Speed Downlink Packet Access」方式は既に導入されているが、今年6月からは上り速度を向上させた「HSUPA(High Speed Uplink Packet Access)」が導入される。これにより、HSDPAは下り最大7.2Mbps、HSUPAは上り最大5.7Mbpsという速度で通信できるようになる。

 今回発表された「L-05A」は、HSDPAとHSUPAに対応したUSB接続型データ通信端末。大きさは約80×32×13mm、重さは約37g。ドコモの端末ラインナップでは、初のHSUPA対応端末となる。USBポート部分は回転式となり、国際ローミング(3G/GSM)にも対応する。

 接続ソフトはWindows 2000/XP/Vistaに加えて、Mac OS X 10.4.11/10.5.6(Intel製CPU搭載Macのみ)もサポートする。Windows搭載パソコンに装着した場合は、接続ソフトやドライバーソフトのセットアップが自動的に起動する「ゼロインストール」が利用できる。なお、「L-05A」では、定額料金の「定額データプランHIGH-SPEED」と「定額データプラン64K」に対応する。

 なお、LG製のドコモ端末としては、これまでに「L-01A」「L-02A」「L-03A」が登場している。今回、「L-04A」という型番の製品の前に、「L-05A」が発表されたが、ドコモでは「製品の型番は開発順で付けられている」と説明、「L-04A」という製品が今後登場するかどうかについては「何も申し上げられない」としている。


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(関口 聖)
2009/5/12 17:01